【中学受験】【徹底比較】読解のスピードを上げるには?

こんにちは。

中学受験をされるお子様を持つ保護者の方で

読解のスピードが遅くて点数が取れない…

という方はいませんか?

読解のスピードを上げたい!
という願望を持つお子さんは多いですよね。

ところが実際には、
「ただスピードを上げる」ことを意識すると失敗します。

「精読」と「速読」を組み合わせた
「ハイブリッド型」の読み方をすることが、
読解のスピードアップの王道です。

本記事では中学受験業界に10年以上携わってきた
プロ家庭教師Edenの居村が

  • 【徹底比較】読解のスピードを上げるには?
  • 「ハイブリッド型」で勝負しよう

についてお話しします。

ぜひご覧ください。

 

【徹底比較】読解のスピードを上げるには?

読書は水泳のようなもの

読解のスピードが遅くて国語の得点が伸びない…

ご安心ください。

最初から読むスピードが速かったお子さんなどいません。

確かに受験する段階では、読むスピードが速い子と遅い子の差が出ます。

その差はどこから出ているのかというと、
はっきり言って「読んできた本の量の差」であるとしか言えません。

例えて言えば読書は、
活字の海を泳ぐ水泳のようなもの。

小さい頃から泳ぎに親しんでいた子は、
その分泳ぐのも速いのは当然のことです。

したがって、
ど定番のアドバイスとしては、
「読むスピードを上げるには本をたくさん読むこと」
です。

「たくさん本を読む」以外の解決法があります。

しかし、実際のところ、
たくさん本を読んでもすぐに成績は上がりません。

むしろ、
変な読み方を身につけてしまって、
得点を落としてしまうようになる場合もあります。

これは、水泳に例えると、
「ただ水に入って泳がせていれば水泳が上達するわけではない」
という状況を指します。

ここで大切なのは、
「泳ぎ方を教えてあげる」こと。

実際には、国語における「泳ぎ方」=「読み方」には、
大きく分けて二種類あります。

読み方には二種類あります。

さて、二種類の読み方をご紹介しましょう。

  • 精読
  • 速読

この二種類です。

「精読」とは、じっくり丁寧に線を引きながら、
一つ一つの単語を理解していく読み方。

「速読」とは、ザーッと文章を撫でるように目を通し、
文章の大意をざっくり把握する読み方です。

「速読」だけでは点数は伸びない

「読解のスピードを上げたい」という方は、
必ず後者の「速読」を試みますが、
これをやっただけでは点数に繋がりません。

「どうして。読むスピードが上がれば、
その分、問題を解くのに時間をかけられるはず…」

確かにそうですが、
ここで注意すべき点があります。

それは、
「速読だけだと、問題は解けない」
という点です。

速読は、文章の流れや構造をつかむことを可能にします。

ところが、流れや構造がわかっていたからといって、
問題は一つも解けません。

速読は、
点数に直結するわけではないのです。

全てを精読していたら遅すぎる

かと言って、
文章の全てを精読していたら、
時間がなくなってしまいます。

読むのに時間がかかりすぎると、
たくさんのデメリットがあります。

  • 時間がなくなり、焦って冷静な判断力を失う。
  • 細部にとらわれてしまい、文章の大意が見抜けない。
  • 結果的に点数が永遠に伸びない。

これだけのデメリットがあるため、
「精読だけしていても点数は伸びない」
というのは事実です。

「ハイブリッド型」で勝負しよう

無敵の「ハイブリッド読書術」

さて、ではどのようにしたら
読解力のスピードが上がり、効率的に点数が取れるようになるのでしょうか?

その秘訣は、
「精読」と「速読」の「ハイブリッド」の読み方
を意識することです。

具体的に説明しましょう。

まず、文章を最初に読むときは、
「速読」でザーッと大意をつかみます。

その後、設問に移り、
問題を見ながら、
傍線部の周辺を「精読」します。

端的に言えば、
これが無敵の「ハイブリッド読解術」の全てです。

迷路に例えると

この「ハイブリッド読書術」のイメージをつかんでもらうには、
迷路ゲームを考えてみるといいでしょう。

国語の文章題は、
迷路に似ています。

著者の文章という思考の迷路の中を、
設問文で問われるポイントの答えを探して行ったり来たりしなければなりません。

その際に、
地図もないままに迷路に飛び込んだら、
果たしてどうなるでしょうか?

そうです。

もうお分かりかと思いますが、
最初の「速読」は、
この「地図の作成」に当たります。

まず、細部にこだわらず、
迷路の全エリアを鳥瞰して、
地図を作ってしまう(=速読)のです。

そこから、迷路の中に飛び込み、
ポイントを細かく分析(=精読)していきます。

最初からいきなり迷路に飛び込むのは無謀です。

しかし、迷路の地図を作って満足していてもいけません。

どちらも必要なのです。

もう一度整理しましょう。

ハイブリッド読書術とは、

  • 最初に「速読」で文章の全体像をつかむ。
  • その後、設問をもとにポイントを絞って「精読」を行う。

と言うやり方を指します。

これこそが、読解のスピードアップの真の王道です。

でもやっぱり読書量

さて、以上が「ハイブリッド読書術」の説明になります。

これは、基礎的な「泳ぎ方」にあたる部分です。

しかし、泳ぎはやはり、
「畳の上の水練」だけでは上達しません。

実際に水に飛び込んで泳ぎ方を試してこそ、
上達していきます。

つまり、ここから先は、
読書量がモノを言う世界です。

犬かきだけで泳いでいても泳ぎは上達しません。

そこで役立つのが、「ハイブリッド読書術」の型をきちんと身に付けること。

しかし型を身に付けたのであれば、
これから先にやるべきことはただ一つです。

たくさん本を読みましょう。

今日は「【徹底比較】読解のスピードを上げるには」について話しました。

ぜひ参考にしてください。

今日の記事を終わります。

記事公開日・最終更新日 2021年4月7日

 

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