【中学受験】計算ミスを減らすコツは「途中式」です。

こんにちは。

中学受験をされるお子様を持つ保護者の方で

算数の計算ミスが治らなくて
困っている…

という方はいませんか?

計算が得意な子でも、
少し複雑になってくるとミスは避けられません。

しっかりとミスを減らしていくには、
ちょっとした「工夫」が必要。

それは、「途中式」を書くことです。

本記事では中学受験業界に10年以上携わってきた
プロ家庭教師Edenの居村が

  • 計算ミスには段階があります。
  • 虫食い算攻略のコツは「途中式」!

についてお話しします。

ぜひご覧ください。

計算ミスには段階があります。

性格が雑なせい?

百マス計算レベルの暗算は得意なのに、
ちょっと難しくなるとミスが増える…

「うちの子、性格が雑なのかしら?」

いいえ、ご安心ください。

計算ミスが出るのは性格の問題ではありません。

それは、「習慣」の問題です。

最初は誰だって計算ミスをします。

しかし、計算ミスを無くす習慣を実践することで、
克服していくのです。

むしろ、計算ミスを無くすことを通して、
精密に考える思考力が身につくと言ってもいいでしょう。

決して性格のせいにしてはいけません。

計算ミスには段階があります

一段階目:九九

計算ミスにはいくつかの段階があります。

初歩は、百マス計算レベルの暗算

この段階のミスは、何度も反復練習をすることで
克服できます。

二段階目:テクニック計算

次は、テクニックを用いた計算。

桁数が多くなってくる計算問題や、分数や少数が入ってくる段階です。

ここの段階では、
「テクニックを知っているか否か」
が分かれ目になります。

この段階での計算ミスは、
正面からぶつかるのではなく、
テクニックをうまく活用することで防ぐことができます。

ここでのテクニックは、基本的に
「共通点をいかに見出すか」が鍵です。

よく言われる「数学のセンス」の正体は、
この共通項を見出す素早さのことを指します。

3段階目:虫食い算

最後にくるのは、三つ目の段階です。

これは、虫食い算など、
単なる計算では答えが出ない問題の場合です

普通の数とは異なる、
□というブラックボックスが出現することで、
計算ミスの頻度が急増します。

ここでは、テクニックや暗算がいかに速くても、
特別な対策をしない限りミスは防げません。

今回は特別にその工夫をお教えします。

虫食い算攻略のコツは「途中式」!

途中式を書こう

虫食い算の計算ミスを減らす最大の魔法、
それは「見やすい途中式を書く」ことです。

「えー。時間もかかるし面倒臭いよ」

「途中式なんか書いていたら、
解くスピードが落ちちゃうよ」

いいえ、ここで面倒臭がってはいけません。

見やすい途中式を書くことで、
大量の失点を防ぐことができるばかりか、
見直しの時間を圧倒的に削減することができるのです。

面倒臭がらずに、
途中式を書きましょう。

速度は上がります。

途中式を書いていくうちに、
徐々に速度は上がっていきます。

なぜなら、自分の思考の歩幅が伸びるにつれて、
書くべき途中式が減っていくからです。

偏差値が上がってくると、
どんない難しい問題であっても
5行以内の途中式で終了できるようになります。

しかし、そこに至るまでは、
途中式を出来るだけ丁寧に書くようにしましょう。

自分の傾向性を発見できます。

途中式を書くことで、
答えが間違っていた際に
「どこで計算ミスをしたんだろう」という点を
客観的に分析できるようになります。

計算ミスが治らないお子さんの場合、
この「自分の弱点の把握」ができていないケースがほとんどです。

計算ミスをしがちなポイントは、
限られています。

それぞれの子に特有の弱点があるのです。

しかし、それは自分で気づかない限り改善できません。

そして、途中式を書かない限り、
その弱点に気づくことができないのです。

見やすい途中式を書くことで、
自分の弱点を発見し、克服しましょう

見やすい途中式を書くコツ

見やすい途中式を書くコツはシンプルです。

  • しっかり行を揃えて書く。
  • 筆算は隅っこで行う。(式の上に書かない)
  • ある式から次の式へ移る時は「一つのアクション」しか起こさない。

これは「見やすいノートづくりの基本」とも共通しますが、
最後の一つは少し耳慣れないかもしれませんね。

最後の一つは、途中式の意味を
理解する際に大切な秘訣の一つです。

私たち一人一人には、
異なる「思考の歩幅」があります。

これを無理して吹っ飛ばした時に、
ミスが起こります。

式から式へ移る際、
自分にとって「一つのアクション」と思えるものしか
起こさないようにしましょう。

複数のアクション(かける、わる)を同時に起こすと、
そこにミスが発生します。

面倒臭くても必ず、
「一つのアクション」を意識してください。

計算ミスが減れば点数は上がります。

当たり前ですが、
計算ミスが減れば点数は上がります。

それも、かなり飛躍的に上がります。

実際のところ、ここでかなり差がついているのです。

その攻略の秘訣は、
才能でもテクニックでもありません。

面倒臭がらずに途中式を書く、
それこそが王道かつ最短の攻略法なのです。

今日は「計算ミスの段階と途中式のススメ」について話しました。

ぜひ参考にしてください。

今日の記事を終わります。

記事公開日・最終更新日 2021年4月5日

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