【中学受験】習い事をさせすぎると、自分で考えられない子になります。
こんにちは。
中学受験をされるお子様を持つ保護者の方で
小さいころからたくさん色んな経験をさせたいから、
塾の他にもたくさん習い事をさせようと思っている。
という方はいませんか?
本記事では中学受験業界に10年以上携わってきた
プロ家庭教師Edenの居村が
- 習い事をたくさんさせすぎることのデメリット
について話します。
是非ご覧ください。
学歴以外にも、必用な時代。
そもそも、
どうしてたくさん習い事をさせて、経験を積ませたいのかというと、
そこには、現在、学歴以外にもいろいろなものが必要な時代になってきたことがあると思います。
昔は…。
昔は、難関校に入って、大学は東大に。
東大を出たら、大企業で働き、将来の心配はなし。
こんな考えを持って、中学受験をするご家族が多かったです。
学歴以外も求められます。
とはいえ現在は、学歴が全てではありません。
学歴以外の力、人生をサバイブしていく力が必要になってきました。
しかし、そんな時代を経験することなく大人になったお父さんお母さんは、
どうすればいいか分からないまま、子育てがスタートしてしまいます。
情報を掴みます。
分からないから、情報を掴みます。
ブログを読んだり、口コミをみたり、知り合いに聞いたり、本を読んだりします。
すると、
- 英語能力は必須らしい。
- 体力は大事だからスポーツを習わせないといけないらしい。
- ピアノなど、楽器は一つあったほうがいい。
- 1年生のころから塾に通わせておいたほうが良い。
- プログラミング能力があると、有利らしい。
などなど、情報が集まりますね。
スケジュール、埋まります。
そこで子供に、上記の習い事を全てさせようとすると、どうなるでしょう。
一瞬で子供のスケジュールは、全て埋まります。
また、こんな感じに、スケジュールをほぼすべて埋めてしまう方は、
現在、結構多いのです。
保護者の方としては、「色んなことを子供のために、経験させてあげたい…」
そんな愛情から来ていることは私にも分かります。
私も、色んなことを経験させるその姿勢自体は、
素晴らしいと思います。
しんどかったらやめるべき
もちろん、子供が喜んで習い事をやっていたら、
させてあげるのがいいでしょう。
しかし逆に嫌がっていたり、きついと思っていたら、
やめてあげた方がいいです。
それでも無理やりさせるのは、ある意味教育虐待と言えます。
子供の自由を奪います。
なぜ、習い事のさせすぎはいけないのか。
それは、習い事が子供の自由を大きく奪っているからです。
何もない時間が大事です。
「何もない時間」というのが実は、
子供にとってはめちゃくちゃ大事です。
そんな時間に子供は、ふと自分の将来を考えたり。
また、楽しい遊びを考えています。
暇すぎるのもよくないですが、そういう「何もない時間」が、
社会のいろんなことを考える機会になり、結果、クリエイティビティを培えるのです。
予定をこなすだけ
しかし、予定表のほとんどが習い事の子は、
その予定表通りに行動する生活を送ってしまいます。
すると、勉強の面でも、
「言われたことを機械的にやる」という悪い習慣が身についてしまいます。
自分で考えることが求められます。
もちろん本番のテストでは、
普段やっていたテキスト通りの問題を出題されるわけではありません。
基本問題だとしても、少しずつ切り口を変えてきて、
受験生の思考力を試しています。
それは、「自分の頭で考える子供に入学してほしい」という、
どの学校にも共通した思いがあるからです。
自分で考えられません。
全てが予定通りに動くような、
何の疑問もなく、親が言ったことをこなすような子供は、
ゼロから何かを考えたり、工夫することに全く慣れていません。
よって、自分で考えることができないのです。
習い事をさせすぎると、子供の「学歴以外の力」を逆に弱めてしまうかもしれないのです。
今日は「習い事のさせすぎの注意点」について話しました。
是非参考にしてください。
今日の記事を終わります。
記事公開日・最終更新日 2020年10月16日
参考・引用
『子どもの一生を決める失敗しない中学受験入門』,和田秀樹,2014