【中学受験】テストが返却された時に、してはいけないことを話します。
こんにちは。
中学受験をされるお子様を持つ保護者の方で
小テストや模試、テストが返ってきた時に、何を復習すればいいか分からない…。
という方はいませんか?
と言うのも実は、テストが返却されてきたときに、
「間違った判断」をして、子供のためになっていないケースが多いです。
本記事では中学受験業界に10年以上携わってきた
プロ家庭教師Edenの居村が
- テストが返却された時に、してはいけないこと
について話します。
是非ご覧ください。
素点&安定性での判断はNG
結論から入ります。
模試や小テストを
- 素点で判断
- 4科目安定しているかで判断
してはいけません。
順番に話しますね。
素点で判断してはいけません
まず、中学受験をする子供の成績は
素点のみを見て判断してはいけません。
子どもが自宅に持ち帰ったテストの点数を見て、
- 「100点じゃな
いの?」 - 「何よ、 半分しかできていないじゃないの」
と子どもを責め立てる親がいますが、
これは大きな過ちです。
小学校と塾は違います
確かに小学校のテストは、平均点があまり動かないので、
しかし、
中学受験の小テストや模試は、
難しさも変わりますし、受ける学力の層も、
めちゃくちゃその時によって変わります。
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見るべきは偏差値と平均点です。
なので、中学受験関係のテストは、
素点だけ見ても、何の判断材料にもなりません。
子どもの学力を正確に知るためには、
- 偏差値
- 平均点
この2つを、しっかり分析する必要があるでしょう。
子どもの点数が50点でも、
平均点は30点なのかもしれません。
逆に子供の点数が70点でも、
平均点が50点かもしれません。
「素点」が目標になります。
「素点が低い」と親から怒られ続けた子どもは、
- 「もっといい点数でないと親に喜んでもらえない」
- 「家に帰ると大変なことになる」
と思い悩み、
点数をとることを、最大の目的に掲げ始めます。
悪いことを始まります。
ところが、
問題自体が難しくて平均点が低いようなテストでは
どうすることもできません。
すると子どもはやがて
カンニングなど、悪いことをし始めてしまうのです。
4科目安定していなくてもいいです。
次に、4科目安定しているかどうかで、
安定する子は多くない。
乱暴ないい方をすると、
中学受験をするのは所詮、
十二歳の子どもです。
国語、算数、理科、社会の四科目とも、
常に安定して良い成績をとれる子供は多くはありません。
科目の 好き嫌いや得手・不得手が激しかったり、
その日の気分でできたりできなかったり、
何をやらかすかわからない子どものほうが、圧倒的に多いのです。
例え御三家に受かるような子も、
理科と社会、どちらかが苦手で、ぎりぎり間に合わせるというケースもよくあります。
「不合格にする親」は?
子供を不合格にしてしまう親御さんは、
そうした子どもの特性を全く理解しようとせずに、
全科目が安定してできないと気が済みません。
- 「国語はいいから、苦手の理科をもっと勉強しなさい」
- 「このままでは理科が足を引っ張り、志望校に合格できないよ」
などと
子どもの苦手科目の底上げに夢中になります。
負のスパイラルに陥ります。
すると子どもは
苦手科目の勉強に時間を割きますが、
苦手なものは苦手、思うように成績は伸びません。
そして苦手科目に注力するあまり、
得意科目の成績まで、下がってくるのです。
すると4科目全体の点数と偏差値が下がり、
更に親に怒られます。
この負のスパイラルに陥るのは、最悪です。
判断基準は…?
そもそも中学受験では、全科目の合計点で合否を判断する学校がほとんどです。
苦手科目が0点では、不合格になってしまうかもしれませんが、
得意科目で思い切り点数を稼げれば、たとえ苦手科目が最低ラインでも、
合計点で合格に届くことは充分にありうるのです。
なので、親が注目するべきは、
基本的に4科目全体の成績なのです。
今日は「テストが返ってきた時」について話しました。
記事公開日・最終更新日 2021年2月25日