【中学受験】やる気の出ない子には、「偉人伝」を読ませましょう。
こんにちは。
中学受験をされるお子様を持つ保護者の方で
勉強しなさいと言っても、
子供のやる気が出てこない…
という方はいませんか?
確かに、勉強をしたがらない子の中には、
「どうして勉強をしなきゃいけないの?」
という疑問を持っている子が一定数存在しています。
そんな子には、「伝記」を読ませてみましょう。
人生の理想が見えれば、
勉強するやる気は、後からついてきます。
本記事では中学受験業界に10年以上携わってきた
プロ家庭教師Edenの居村が
- やる気のない子には、「伝記」を読ませましょう!
- 小学生にオススメの偉人をご紹介!
についてお話しします。
ぜひご覧ください。
「伝記」はやる気を引き出します。
「何で勉強しなきゃいけないの?」
「勉強しなさい」と叱った子供に、
「何で勉強しなきゃいけないの?」と聞かれて、
すぐに答えを用意できますか?
「いい大学に入って、いい会社に就職して、
幅広い選択肢を持てるようにするためよ」
そういった親の本心を打ち明けても、
子供には実感がつかめないでしょう。
子供には憧れが必要です。
「現実的に考えて」
「社会に出てからのことを考えると」
そういった、「大人の世界観」は、
子供には理解されません。
いくら世間慣れが進んでいる子であったとしても、
やはり子供には、「憧れ」が必要なのです。
「こんな人みたいになってみたい!」
「こんなことを実現してみたい!」
そういった理想を、「後ろ姿」で示せる人の存在が、
子供のやる気を灯し続ける永遠の炎となるのです。
「伝記」は時代遅れ…?
もちろん、こちらから憧れを提供しなくても、
子供たちは自然に「憧れの対象」を見つけてきます。
「この人、かっこいい!」
「こんな人みたいになってみたい!」
そういったロールモデルになる人物はいつの時代にも存在しますし、
実際に立派な方もたくさんいます。
現代であればYouTuberは小学生に圧倒的な人気を誇っていますし、
人気YouTuberの中にも立派な方がたくさんいらっしゃいます。
そう考えると、
「偉人なんて古いよね…」
と思ってしまうかもしれません。
しかし、
「現代」という時代にあっても、
やはり古い偉人を扱った「伝記」の大切さは、
自信を持ってオススメできます。
なぜ今でも「偉人」なのか
では、なぜこれほど価値観が多様化した現代において、
「偉人」について知ることがまだ必要なのでしょうか。
「伝記」の中に登場する「偉人」たちは、
ある意味で、
現代から切り離された存在です。
明治維新の頃の坂本龍馬にしろ、
アメリカを南北の分断から救ったリンカーンにしろ、
現代の私たちとは全く違う時代・環境の中、
そして世界観の中に生きていました。
そう考えると、
「やっぱり偉人って古いし、現代には通用しないよね…」
と思ってしまいますよね。
いいえ、そうではないんです。
むしろ、偉人はそうだからこそ、
「時代や環境、地域が変わっても、
人間として生きるにあたっての普遍的な正しさとは何か」
ということを教えてくれるのです。
「この時代ではみんながこういう価値観の中に生きていて、
だけどあえてここで反抗したから、
この偉人はすごい人なんだ」
「この人は生きているうちには評価されなかったけど、
死んでから何百年も経って初めて認められたんだ」
このように、
現代を生きている立派な方々の後ろ姿から学ぶのとは異なるベクトルから、
「正しい生き方」について考えさせてくれるのが、
「伝記」の力なのです。
偉人はみんな勉強しています。
また、こと勉強に限っていうと、
偉人はすごくいい模範になってくれます。
古今東西を見渡しても、
「人生の一定の期間、禁欲的に勉強する」という機会を経ずして、
「偉人」となった人は誰一人いません。
どんなに活動的な人生を送った人であっても、
人知れずどこかで勉強しています。
人権活動家として一生を黒人解放運動に捧げたキング牧師も、
その元となる非暴力不服従の思想を説いたインド独立の父ガンディーも、
活動の陰で膨大な勉強をしていました。
そうした偉人の姿に触れると、
子供たちは素直に「勉強したい!」と思うようになります。
この「勉強」という方向への憧れを引き出すには、
現代の成功者よりも、
過去の偉人の方が優れているように思えます。
小学生にオススメの偉人は?
勉強のやる気を引き出す偉人
①エジソン
勉強のやる気を引き出すのに、
エジソンほどぴったりの偉人はいないでしょう。
どんなものの中にも発明のタネを見出す、
燃えるような好奇心。
人類の役に立つ発明をするために、
自分の命を燃やし続ける姿勢。
転んでも転んでも、
立ち上がり続ける七転び八起きの精神。
エジソンの生き様に、幼い頃から触れた子は、
きっとどんな時にも創意工夫を失わない姿勢を
知らないうちに身につけているでしょう。
②ヘレン・ケラー
三重苦を背負って生まれ、
障がいを持つ全ての方の希望の星となったヘレン・ケラー女史。
この方は、
女の子にオススメの偉人であるのはもちろん、
勉強のやる気を引き出してくれる偉人でもあります。
なぜならヘレン・ケラー女史ほど、
「学ぶこと」を楽しんだ方はいないからです。
目も見えず、耳も聞こえない中で、
サリヴァン先生が直接手に触れさせることで教えてくれた、
「水」という単語。
「ああ、これが水なのね!」と叫んだ幼いヘレンの姿を見て、
子供たちはきっと新鮮な気づきを得るはずです。
この純粋な「知ることの喜び」に触れた時、
目も見えて耳も聞こえる私たちが、
「学び」においていかに恵まれているかに気づきます。
学ぶことの感動を知った時、
子供たちは自然と机に向かうようになります。
③リンカーン
リンカーンといえば奴隷解放宣言で有名ですが、
実はこの方もかなり「苦労人」です。
貧しい家で生まれ育ちながらも、
本を愛し、勉強し続けた結果、大統領にまで上り詰めて、
たくさんの人々に希望を与えたリンカーン大統領は、
偉人の「王道」といってもいいでしょう。
幾何の図形問題が苦手な子には、
リンカーンのこんなエピソードを教えてあげましょう。
「リンカーンはある時議論で負けたことが悔しくて、
どうにか強くなるためにあるものを勉強し始めたんだけど、
それはなーに?」
「…なんだろう?」
「実は、幾何学なんだ」
リンカーンは、幾何学を勉強することで論理的な思考力と柔軟な発想力を養い、
大統領になってのちも役立つ知能の基礎を築いたのです。
伝記は漫画がオススメ
伝記は、いきなり文章から入るのもいいですが、
まずは漫画から入るがいいでしょう。
当時の時代背景や、違う国の文化のあり方など、
絵を通して学べることはたくさんあります。
偉人伝を学ぶことで、
世界の歴史や地理に対する関心も自然と育まれます。
漫画から入って、
好きな偉人を見つけたら、
今度は子供向けのしっかりした伝記を買ってあげましょう。
その子にとって、生涯の宝物になるはずです。
今日は「偉人伝を読むことの大切さ」について話しました。
ぜひ参考にしてください。
今日の記事を終わります。
記事公開日・最終更新日 2021年3月30日