【中学受験】物語文の「心情の読み取り」の、おすすめ苦手克服法を話します。
こんにちは。
中学受験をされるお子様を持つ保護者の方で
うちの子どもが、物語文の心情の読み取りが、どうも苦手で、困っている…
という方はいませんか?
本記事では中学受験業界に10年以上携わってきた
プロ家庭教師Edenの居村が、
- 物語文の心情読み取りができない原因
- その解決法
について話します。
是非ご覧ください。
心情の読み取りができない原因。
まず、物語文の登場人物の心情の読み取りができない子には、
大きく分けて3つのケースがあります。
- 自分と関係ないと思う。
- 自分の気持ちとして見てしまう。
- 心を動かされないようにしている。
上記の3つ。順番に話していきますね。
①自分と関係ないと思う。
まず子供は、問題文にある物語文を、それはあくまで全てフィクションで、
現実とはかけ離れているものと思っているケースがあります。
そういう子には、
- 一ふさのぶどう
- 走れメロス
- おぼれかけた兄弟
などなど、
子供の心を動かす名作を読ませてみるのを、おすすめです。
名作は、多くの人の心を動かしたから、名作と呼ばれています。
なので何か自分の心が動く感覚を、子供はいつか経験すると思います。
その時が、成長の時です。
名作に共感することで、
物語文の点数も上がっていくケースことは確かにあります。
②自分の気持ちとして見てしまう。
次に、登場人物が抱えている気持ちを、
自分の気持ちに勝手に置き換えてしまうケースです。
人物の心情の理解が不得意な子の理由の、一番多いのはこれ。
ついつい、自分中心の読み取りをしてしまいます。
ほんとは、自分ではなく、
登場人物の心情を読み取らなければいけませんが、
- 俺だったらこう思うなー
- 私だったらこうするなー
と、判断し、解答してしまいます。
そんな子には、
- ストーリーを正確に理解し、人物の気持ちが変わったところをメモして明確に示すこと。
- 自分の判断を排除しようとする。
この2点を、常に意識させます。
③心を動かされないようにしている。
最後に、心を動かされないようにしている場合。
感性が繊細な子はしばしば、
ストーリーを追いながら、思っていることを表現しないようにしているケースがあります。
もしくは、「自分のこの考えは、他の人と違うのかも…」
と、恐れている場合があります。
大人としては、
この感性にゆっくりと寄り添ってあげたいです。
特に男の子の中では、あえて何にも思わなかったふりをするケースがあります。
ほんとは、結構、感動しているのにです。
その理由は、
- 照れ
- どう思ったか話すのを面倒くさいと思っている。
この2点です。
そんな塩対応をされた時は、まずは軽く受け流しましょう。
そのあとで、登場人物の心情変化については、しっかり話しあいましょう。
その話し合いの中で的はずれなことを言っても、否定しないで、
「確かにそういう考えもあるね」とまずは認めて、
それから、解答の根拠となる捉え方を、しっかりと教えてましょう。
印をつけて、フル集中。
心情の読み取りを得意にする方法として、
全員に共通する方法を話します。
ちなみに、心情の問題は、男の子の方が多いらしいですね。
心情の読み取りのみに、特化する。
まず、今までに解いた塾のテストや過去問から
物語文を選びます。これにフル集中します。
問題を読みながら、人物の気持ちを表す語に○や□など、印をつけます。
さらにその気持ちを、問題の余白にメモします。これをすると、目に見えやすいです。
その、書き出した言葉を確認して
「どんな気持ちが、何がきっかけで、どう変わったのか」
を、議論します。
これ徐々に、子供は正しい心情読み取りができるようになってきます。
今日は「国語の物語文の心情読み取り」について話しました。
是非参考にしてください。
今日の記事を終わります。
記事公開日・最終更新日 2020年7月28日
参考・引用
早川尚子、『中学受験新お母さんが教える国語 わが子を志望校に合格させる最強の家庭学習法』、東京 ダイヤモンド・ビッグ社、2017