【中学受験】第一志望を確定する際に、気を付けることを話します。
こんにちは。
中学受験をされるお子様を持つ保護者の方で
そろそろ第一志望を確定していきたいんだけど、
何か注意した方がいいことってある…?
という方はいませんか?
本記事では中学受験業界に10年以上携わってきた
プロ家庭教師Edenの居村が、
- 第一志望を確定する際に、気を付けた方がいいこと。
について話します。
是非ご覧ください。
締め切りは、6年生の9月まで。
現実的な第一志望は、
6年生の9月までに確定しましょう。
志望校を持つ必要
そもそも、家庭内で志望校を決めておく必要とは何でしょう?
もし志望校を決めなければ、
- 学力UP
- やる気の維持
- 志望校対策の打ち手を考える
これらができないのです。
6年生の、9月ごろ。
なので、志望校を早めに決めるに越したことはありませんが、
小2の子が「麻布行きたい」と言うのは、現実味がまだありません。
小4でも、まだ今後どうなるか分かりません。
現実的な第一志望校は、
小6の5月ごろにある程度固まっていると良いでしょう。
そして、過去問演習に3か月以上は欲しいと考えると、
第一志望の確定は遅くて9月中ですね。
背伸びをしたら、届くところに。
第一志望は、余裕で受かるところではなく、また、偏差値が20離れているようなところでもなく、
背伸びをしたら何とか届くかも……そんな学校がおすすめです。
背伸びをして勉強しなければ、偏差値は上がらず、
やる気の維持は、難しいからです。
「ノミの天井」という話があります。
ノミは実はとても高く跳べる能力があるのですが、
ケース内で飼うと、跳ぶたびにケースの天井にぶるかるため、小さく跳ぶようになります。
やがてケースから出しても、
昔のように高く跳ぶことはできなくなっています。
もし、6年生の春で、第一志望がB判定で、手の届くレベルだった場合、
子供はそこに入るための勉強しかしませんよね。
関東では4人に1人しか、第一志望に受からないと言われています。
そして合格するのは、その学校を滑り止めにしている、もっと難関校の志望者たちです。
なのでなおさら、
第一志望がB判定なら、その上の学校を受けるのをおすすめします。
第二、第三は、11月までに。
第二、第三志望は、第一志望の日程や判定によって変わってきますが、
過去問演習を考えると、11月までには遅くても決めた方がいいでしょう。
1月に入試がある学校なら、10月までですね。
とはいえ、子供の意志は、常に変わり続けます。
文化祭を見て「ここに行きたい」となることも、
偏差値の現実を見て、志望校を下げることもあるでしょう。
実際、2年前に担当していたKちゃんは
ずっと「桜蔭」を目指していましたが、中々偏差値が上がらず、12月に「豊島岡」を第一志望に換えました。
このように、
高い目標に向けて努力してきた上で変更するのは、全く構いません。
志望校を絞り込みましょう。
また、夏以降は、
志望校を絞り込むことも大切です。
A君の例。
3年前に担当していたA君の志望校は
「早実、慶應湘南藤沢(SFC)、都立小石川」でした。
これらは全て難関校です。
そして、問題パターンも違います。
6年生の7月までは、本人のやる気の維持のために、
「どこもいい学校だね」と言ってきましたが、
8月以降、「この中から一つ、第一志望を絞りましょう」と言い始めたところ、
「全部受ければいいじゃないですか。どうして絞るんですか?」と保護者の方に言われました。
この3つに、どれも合格できる学力があれば、併願しても大丈夫でした。
しかし、A君にとって、この3つ全てがチャレンジ校だったのです。
早実かSFC、どちらかに絞って徹底的に対策をしても、
合格できるか否かという状態でした。
- 地元の公立に行かせないのなら、滑り止めを決めなければならない
- まだ過去問を解けるレベルではないし、基礎レベルも復習しないといけない
これを言いましたが、話は平行線のままでした。
たまたま、1月にお試し校で受けた学校に受かったからまだいいものの、
絞り込みを早いうちからすれば、
もう一つ上のレベルに受からせてあげたのに、と思いました。
シビアな世界です。
中学受験はシビアな世界です。
どれだけ親が願っても、
子供の実力に見合ったところしか入学できません。
夢も大事ですが、現実もまた大事。
この2つのバランスを取りながら、
ベストな第一志望を見つけてください。
今日は「第一志望の確定」について話しました。
是非参考にしてください。
是非参考にしてください。
今日の記事を終わります。
記事公開日・最終更新日 2020年7月1日
参考・引用
2018『中学受験大逆転の志望校選び 学校選びと過去問対策の必勝法55』安浪京子