【中学受験】受験生の成長を止める4つの「バイアス」について話します。
こんにちは。
中学受験をされるお子様を持つ保護者の方で
子供が受験に向けて楽観的に構えているけど、正直、偏差値は届いていなくて、不安…
とお困りの方はいませんか?
そんな子は、もしかしたら
「バイアス」
がかかっているので、危機感がわかないのかもしれません。
「バイアス」とは、「偏見」のことです。
「○○は絶対○○だから、俺は大丈夫」
みたいに、何らかの決めつけ、偏見、バイアスがあると、
それが成績向上を邪魔している可能性があります。
そこで今回は中学受験業界に10年以上携わってきた
プロ家庭教師Edenの居村が
- 受験生の成長を止める、5つのバイアス
について話します。
是非ご覧ください。
成長を止める、4つのバイアス
受験生の成長を止める、
4つのバイアスは以下です。
- 生存バイアス
- 正常性バイアス
- 自己奉仕バイアス
- 同調バイアス
上記です。
上記のバイアスは子供だけでなく、
親御さんの皆さんも持っている可能性があります。
「このままの偏差値で受験は楽勝♪」
内心そう思っている方も、これらのバイアスに注意するべきです。
順番に話していきます。
4つのバイアス
受験生の成長を止める4つのバイアスを、
順番に説明していきます。
①生存バイアス
まずはこれ。生存バイアスです。
これが一番、陥りやすく、重要です。
生存バイアスとは、簡単に言うと、
「成功した人、組織にのみ注目し、失敗したものをみようとしなくなること」
です。
例えば…
- エジソンは小学校も卒業せずにあんな多くの発明をしたのだから、
自分は学歴がなくても発明家になれる。 - 自分は、去年同じ志望校に合格した先輩と同じ勉強をしているから、
自分も今年、合格できる。 - インフルエンサーのあの人がおすすめの朝の習慣を真似たら、
成功する方法がわかる。
などなど。
ついつい、
「成功した人の行動=自分が成功する行動」
と思ってしまいますが、それは勘違い。
成功した人は、自分の行動をすべて語っている訳ではありません。
裏での努力や葛藤があります。
なので、受験生で言えば、「合格体験記」に注意です。
もちろん「合格体験記」は参考にすべきですが、
そこに合格する方法、全てが書いているわけではありません。
正直、「合格体験記」よりも、「不合格体験記」
の方が参考になります。
成功する方法を試しても、上手くいかないことが多いですが、
失敗する方法を試したら、かなり高い可能性で失敗します(笑)。
②正常性バイアス
次にこれ。「正常性バイアス」。
これは、
「危機的状況に自分はいない!」
と思い込むバイアスです。
例えば…
- 東日本大震災の時、津波が来るのにも関わらず、「大丈夫だろう」とたかをくくって、被害に遭ってしまう。
- 「別に今から本気を出さなくても大丈夫だろう」と思っていたら、本番の試験で普通に落ちる。
などなど。
前者のような災害には、日本人は慣れており、このバイアスがある程度取り除かれていますが、
受験になるとなぜか危機感を持ちません。命に関わらないからでしょう。
受験においても、自分(うちの子)は大丈夫だとは決して思わず、
冷静に現在の成績、残り時間を判断しましょう。
③自己奉仕バイアス
次にこれ。「自己奉仕バイアス」
これは簡単に言うと、
「何かに成功した時、それは100%自分のおかげで、逆に失敗したときは、周りが悪い」
こう思ってしまうバイアスです。
- この企画が通ったのは、リサーチしてくれた部下のおかげではなく、自分が良いプレゼンをしたからだ。
- 第一志望校に受かったのは、親や先生のおかげではなく自分の努力だ。
こういうやつです。
成功の要因は、受験生当人の努力ではなく、
親が毎日お弁当を作ってくれたり、送り迎えをしてくれたおかげでもあります。
模試などで、ちょっと結果が出たからと言って慢心していると、
本番、痛い目に遭います。
何事も慢心しないこと、感謝をすることが大切です。
④同調バイアス
最後にこれ。「同調バイアス」。
これは
「周囲と同じ行動をしていれば、失敗はしない」
というバイアスです。
- 皆が大企業に行くから、そこに行けば安泰と信じるが、入社後、経営が傾く。
- オンラインで勉強する人が周りにいないから、やらないでいたら、結局ネットを使て勉強した人に負ける。
などなど。
「多数派=正しい」
この式は成り立たないことがよくあります。
特に今のような激動の時期こそです。
今回は「バイアス」について話しました。
子供だけでなく、親御さん方も、これらのバイアスに注意していただきたいです。
ぜひ参考にしてください!
今日の記事を終わります。
記事公開日・最終更新日 2020年6月4日