【中学受験】私立中にも、「いじめ」はあります。【とはいえ、受験はすべきです】
こんにちは。
中学受験をされるお子様を持つ保護者の方で、
子どもがいじめに巻き込まれないために、
私立に行かせたい。
と思っている方はいませんか?
そこで、本記事では、プロ家庭教師Edenの居村が、
中学受験といじめの関係について話します。
中学受験の理由は、「いじめ」がないから。
中学受験をする方は、年々増えています。
文部科学省の「学校基本調査」(2018)によると、
日本全体の私立に通う中学生は7%を超えたと見られ、
中学受験をする人のパーセンテージは、毎年上昇を続けています。
東京だけに限っていえば、 24%も、私立中に通う人はいます。
ではなぜ、これほど人気なのでしょうか?
いじめが怖いからです。
多くの親が、
子供を中高一貫校にすすめたがる理由。
その大きな要因の一つには、
「いじめ」
を防ぎたいから
というのがあります。
公立中学の荒れと呼ばれる、
- いじめ
- 学級崩壊
が、私立中にはないだろうという考えから、
親は子供に私立中をすすめます。
いじめは私立中にもあります。
しかし、私立中にいじめがないというのは、
幻想です。
あるところには、普通にあります。
とはいえ受験すべき
とはいえ、
いじめが怖い保護者の方は、中学受験をさせて、
私立の中学校にお子様を入れるべきだと思います。
いじめの対処のスピードが速い。
なぜでしょう。
それは、
私立中の方が、公立中より、
いじめに対処するスピードが、格段に速いからです。
私立は企業だからです。
私立の学校は、補助金もあるにはありますが、
企業という面が強いです。
もし、そんな私立中が、いじめを放棄していたら、どうなるでしょう。
学校の悪い評判は口コミで一斉に広がり、
来年度の受験者は減少。
倍率が低くなり、学校のレベルも下がり、大学進学の実績もおります。
そして、さらに受験者が減り、ついには、経営が立ち行かなくなります。
なので、
私立中は、懸命の企業努力で、いじめの芽が出たら、なるべくそれを早めに潰すのです。
企業努力というのは万能ではないというのが、
ニュースで出てくる様々な不祥事をみていれば分かりますが、
これらの企業の多くが、お客さんと顔を合わせず、
お客さんの顔を想像しながら仕事をすることを忘れているのに対して、
私立中という企業は、
日々、直接、お客さん(生徒、親)と顔を合わせて仕事をしています。
そういう意味でも、
私立中がいじめに即対応してくれる可能性は、高いです。
いじめがない私立中の、見分け方。
しっかりいじめを対処してくれる学校か、否か、
確かめる方法を話します。
それは、学校側の説明で分かります。
「いじめがもしあったら、即対応します!」
こういう説明をする学校は、誠実だと思います。
しかし、
「当校に、いじめはありません」
と言い切ってしまう学校は、疑った方がいいです。
超難関校は、ほとんどないです。
ここまで考えて、
昔教えていた生徒で、私立武蔵高校の1年生だったA君に
「ぶっちゃけ、学校にいじめはあるの?」
と聞いてみました
すると彼は、
「過ごしてる感じ、ないと思うよ。だって、誰が何してても関係ないもん」
と答えました。
おそらく他の超難関校(御三家レベル)の生徒に聞いても、
こういう答えが返ってくると思います。
個人が尊重されます
武蔵を始め、
超難関の学校では、「個人」が尊重されています。
個人が尊重されるということは、
互いに不干渉になる、ということです。
みんなバラバラ。
例えば、体育祭や文化祭。
みんなバラバラで、好き勝手なことをやっているのです(笑)。
例えばA君が務めた、文化祭のリーダー。
彼は、遅刻の常習犯だったそうですが、
彼が話し合いが遅れても、誰も文句は言わず、
時間通りに集まっているクラスの誰かが、自然とリーダー役を務め、会議は進んでゆくといいます。
服装もそうです。
武蔵は私服登校がありで、彼はいつも、派手な格好をしていきましたが、
誰もはやしたてなかったそうです。
なぜか?
どんな服を着ようが、それは個人の事情。
「関係ない」という考えは、学校中に行き渡っていたのです。
先生も自由です。
個人尊重の考えは、先生にも及んでいます。
大学みたいに休講は普通にあるし、
日本史の先生は、自分の好きなところを集中的に講義するので、
通史は授業でやらないそうです(笑)。
大学受験の勉強をする時は、、
皆、各々、買ってきた参考書で通史を独学しています。
「変な学校だね」と言うと、
彼は口をとがらせて
「先生は歴史の『勉強の仕方』は教えてくれたから、それでいいんだ」
と言いました。
学力が高いから、維持できます。
武蔵、またはほかの超難関校が
「変な学校であること」を維持できているのは、
その学校が好きで、
高い学力を持つ生徒ばかりが、集まっているからです。
「ふつうのレベル」の子供が集まる公立では、
そうはいかないと思います。
だからいじめは存在し、先生たちも苦労しているのです。
結論です。
私立中にもいじめはあるけど、
それでも私立に行くべきです。
今日の記事は終わりです。
お知らせです。
記事公開日 2020年1月24日
最終更新日 2020年1月25日
参考・引用
高橋秀樹『父と子の中学受験ゲーム』2007
Awesome post! Keep up the great work! 🙂