【中学受験】勉強中のおやつは控えましょう。【ガムは例外】

こんにちは。

中学受験をされるお子様を持つ保護者の方で

勉強している子供におやつを出すのって、
良いことなの? 悪いことなの?

という方はいませんか?

勉強を頑張っている子供を見ていると、
ついつい、
励ましの気持ちを込めておやつを出してあげたくなりますよね。

もちろん、おやつを出されて喜ばないお子さんはいないでしょう。

しかし、勉強の効率の観点から見ると、
勉強中のおやつはかなり危険です。

おやつの持つ危険性をしっかり理解して、
ほどほどを心がけましょう。

本記事では中学受験業界に10年以上携わってきた
プロ家庭教師Edenの居村が

  • 勉強中のおやつは控えましょう。
  • ただし、ガムとグミは例外です。

についてお話しします。

ぜひご覧ください。

勉強中のおやつは控えましょう。

やる気が上がると思いきや

お子さんが必死で勉強している姿を見ていると、
「よく頑張ってるね」の気持ちを込めて、
ついついおやつをあげてしまいたくなりますよね…

でも、子供が喜ぶおやつには、
以下に挙げるような大きな危険性があります。

  • 集中力を妨げる。
  • 勉強用具を汚す。
  • 依存性がある。
  • 勉強に向かわせる「動機」を変えてしまう。

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

集中力ダウン

母「おやつ、ここに置いとくね」(子供の机の上におやつを置く)

子「うん、ありがとう。キリが良くなったら食べるね(うわ、おいしそー)」

子供の机の上におやつを置いた時点で、
苦しい勉強からの「逃げ道」がそこに出現します。

勉強が順調に行っている時は、
自制心が働いて、自分でタイミングを調整するでしょう。

しかし、いざ困難な問題に直面した時、
「この問題分からないな。どうしようかな…。とりあえず、おやつ食べよ」
「あ、間違えちゃってた! 悔しいな…。とりあえず、おやつ食べよ」

このように、「とりあえず」で流してしまって、
目先のおやつに飛びついてしまうことは、よくあります。

肝心なところで逃げ道に

特に、勉強の苦しい部分に差し掛かった時ほど、
「逃げたい」という誘惑は強くなります。

その時に、「おやつを食べる」という安易な逃げ道を用意してしまっていると、
肝心な「理解」を先延ばしにしてしまうのです。

しかし、実はその一番苦しいタイミングこそが、
「理解」を掴むための最高のチャンス、
すなわち、「脳のシナプスが繋がる瞬間」。

この大事な瞬間に向き合うためには、
「逃げ道を断ち切った状態」を作らねばいけません。

おやつは、お子さんの勉強がグンと伸びるはずのその瞬間に、
集中を妨げる誘惑になってしまうのです。

対策

これを避けるためには、
「おやつを食べる時間と場所をはっきりと設定する」ことが有効です。

「勉強する時間・場所」と、「おやつの時間・場所」ははっきりと区別しましょう。

「勉強中」のおやつが良くないのであって、
「勉強前」あるいは「勉強後」のおやつは大歓迎です。

勉強道具を汚す

集中力を落としてしまうことに加えて、さらに危険なのが、
「勉強道具を汚してしまう」こと。

特に、お子さんが好むおやつには、
チョコレートやお煎餅など、手に油がつくようなものが多いですよね。

脂のついた手を拭かずに、消しゴムやノートに触ってしまうと、
消しゴムで消した跡が黒くなったり、
文字が読みにくくなったり、
様々な「集中力ダウン要素」を生み出してしまいます。

対策

この場合にも、
「勉強する場所」と「おやつを食べる場所」を分ける、
という対策が有効です。

また、おやつを食べ終わった後はしっかりと
手を洗わせるなどの対策を行いましょう。

依存性がある

おやつの恐ろしいところは、
「ついつい食べたくなってしまう」点にあります。

特に、美味しいおやつほど、
「やめられない止まらない」(某か●ぱえびせん)ような工夫がされているので、
一度食べ始めるとなかなかキリがつきません。

対策

この場合、
「おやつを食べる時間」をしっかりと区切ることが有効です。

また、おやつを食べ終わった後は、
しっかりと歯磨きをさせましょう。

歯磨きをすることで、口の中に残ったおやつの余韻を消し去り、
勉強に集中していくことができます。

勉強する動機をすり替えてしまう

また、あまり意識されていない危険性の一つに、
「勉強する動機のすり替え」が挙げられます。

「勉強を頑張ったからおやつをあげる」ということを繰り返しているうちに、
お子さんの無意識下のマインドセットは、
「勉強が楽しいから頑張ろう」ではなく、
「おやつが美味しいから頑張ろう」になってしまうのです。

こうなった場合、「おやつ」と「勉強」を切り離して考えることが難しくなり、
「おやつ」なしの「勉強」がとても退屈に思えてきてしまいます。

意識的な面においても、
「おやつ」と「勉強」は切り離して考えるべきなのです。

対策

この場合にも、
「おやつを食べる時間・場所」と、「勉強をする時間・場所」を切り替えるのが有効です。

ここでは、意識の面が大事です。

勉強机に向かっているときは、
あくまでも、「勉強が楽しい」からこそやるのです。

ガムとグミは例外

以上、勉強中におやつを与えることの危険性と対策を述べてまいりました。

もちろん、様々な意見はありますし、
チョコレートなどは、脳に糖分を送って活性化させる意味で良いなどとされることもあります。

しかしいずれも、「意識の切り替え」をさせることに
気をつけずに与えると危険なものであることに変わりはありません

ただし、唯一の例外があります。
「勉強中に食べてもOK」なおやつ、それは、
「ガム」と「グミ」の二つです。(ただし、砂糖の含有量が少ないものに限ります)

これらの二つは、「噛む」ことを通して
脳に健全な刺激を与え、脳の働きを活性化させることが、
科学的に明らかになっています。

また、口の中や歯にこびりつくことがなく、脂肪分も含まれていないので、
厄介な手間が生じることがありません。

もちろん、食べ過ぎはよくないですが、
適度な量のガムとグミに関しては、
「勉強中に与えても大丈夫」と言っても良いでしょう。

今日は「勉強中のおやつは控えるべき理由」について話しました。

ぜひ参考にしてください。

今日の記事を終わります。

記事公開日・最終更新日 2021年3月23日

 

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