国語力UPに効果的な親子の会話の3つのコツとは?【中学受験】
こんにちは。
中学受験をされるお子様を持つ保護者の方で、
また、子供の学力を上げたいという保護者の方で、
国語が得意になるには、親子の会話が大事っていうの、たまに聞くけど、
具体的にどう気を付けていけばいいか分からない…。
という方はいませんか?
本記事では中学受験業界に10年以上携わってきた
プロ家庭教師Edenの居村が、
- 国語力UPに効果的な親子の会話の3つのコツ
について話します。
是非ご覧ください。
親子の会話、3つのポイント。
親子の会話で国語の力が養われるとは、
良く言われます。
それは、その通りです。
だって、子どもが一番言葉を使って話す相手は、
大抵、親なんです。
親とのコミュニケーションから、一番言葉を覚えます。
親子は顔のみではなく、使っている言葉も似てくるものです。
そこでの会話は、子供の教育に学校や塾と同じくらい、
いや、それ以上に重要だと考えています。
3つのポイント。
では、具体的にどういった会話を心がけれはいいのでしょうか?
この3つが、ポイントです。
- 大人の言葉を使って話す。
- 話を遮らない。
- オチをつける。
上記3つです。
これらを抑えたら、国語の基礎的なところは、学習しなくても、
ある程度抑えられるのではないかと思います。
順番に解説していきますね。
①大人の言葉を使って話す。
まずはこれ。
「大人の言葉を使って話す」こと。
赤ちゃん言葉を子供に使っている方はいますが、
そうする理由、また、メリットが、私には正直よく分かりません。
子供はどんどん、覚えます。
子供は、親が発した言葉を、
どんどん覚えていきます。
なので、赤ちゃん言葉を使うのではなく、
普通に私達が使っている言葉を使うことで、
子供は、正しい言葉を早く覚えることができます。
もし、赤ちゃん言葉を使っていたら、
「赤ちゃん言葉を覚える」⇒「正しい言い方に覚え治す」という、
無駄なプロセスを踏んでしまいます。
子供が成長してきたら…?
幼少期は普通の言葉で話すと言いましたが、
それから子供が大きくなってきたら、どうすればいいでしょうか?
- 小学校低学年の子には⇒高学年の子に話すように。
- 小学校高学年の子には⇒中学生に話すように。
と、少し上の子が使う言葉を用いるのを、おすすめします。
そうすると、子供は自分が分からない言葉を、分かる言葉同時の文脈で予想しながら、
どんどん吸収していきます。
質問されたら、答えましょう。
もし、子供が分からない言葉を言われたとしても、
あとあと、それを質問しに来ます。
「それ、何て意味?」と。
そしたら教えてあげましょう。
もし分からなくてスルーしていても、
前後の文脈から、分からない言葉の意味の輪郭を勝手に読み取っていきます。
するとどんどん、新たな語彙を覚えて、
そこまで読書をしなくても小学生にしては難しい文章を読むことができてきます。
意外と、どれほど言葉を子供が知っているかというのは、
親がどれほど言葉に意識して教育されてきたかに通じる部分があるのです。
【中学受験】日ごろの会話に一工夫して、語彙を増やしましょう。
②話を遮らない。
次にこれ。
「話を遮らない」ことです。
つい、代弁してしまう。
よく
「子供の話を聞いてはいるんだけど、まどろっこしくて、話がダラダラしてて、
つい、その子の話の結末を、こっちから予想して代弁することがある」
という方がいます。
しかしそれは、おすすめしません。
気持ちは、分かります。
たしかに気持ちは分かります。
国語ができない子は、話が長すぎて、しかも面白くないので、
聞いていて疲れます。
特に忙しい時期なんかは、
話を聞くことすら、面倒くさく思ってしまいます。
教師ですら、授業を進めたい余り、
ついつい遮って授業を再開してしまう方もよくいるのです。
自分で、話させましょう。
しかし、そんな時でも、
自分の話は最後まで、自分でさせましょう。
例えば包丁を子供が初めて扱う時。
危険だからといって親がずっとサポートしていると、
子供は一生包丁を使えません。
多少傷を負ったとしても、
子供に最後まで切らせることで、使い慣れてくるのです。
これと一緒です。
言葉を使わせる訓練です。
子供が親に話すということは、
言葉を使わせる訓練と言えます。
これは、国語力に直結してきます。
正しい言葉を使わせることで、
正しい言葉をテスト用紙に書けるようになってくるのです。
親は、我慢しましょう。
なので、親が話を遮ることで、その機会を奪ってしまわないようにしましょう。
つまらないと思っても、我慢です。
もし親が「なるほどね」など遮ってしまうと、
子供は話を最後まで話さすに済んでしまいます。
こうすると、論理的に話を組み立てる力が養えません。
我慢して、聞くようにしましょう。
さらに、修正させましょう。
また、子供の話が、論理的におかしいなと思った時は、
一度聞いて、修正させましょう。
「ここのところがよく分からなかったんだけど、どういうこと?」と。
そうすると、子供は分かりやすく伝えようと頑張ってくれます。
③オチをつける。
最後にこれ。
「オチをつける」ことです。
オチは大事。
話のオチをつけるのは、大事なことです。
決して笑える結末にしろというわけではありません。
しっかり終わらせる。ということです。
これは、話の論理が通ってないと、
できないことです。
国語が苦手な子の話が長いのは、
オチがつけられないからです。
オチがどこ決めていないあまりに、
どんどん話が展開していって、時間だけが過ぎていくのです。
あと普通に、友だちに嫌がられます(笑)。
文章読解でも…・
この「オチをつける」というのは、文章読解でも役立ちます。
受験の問題では筆者がつらつらと論を述べていくわけですが、
「結局この人は、何を言いたいんだろう?」
という、本質の部分を、きちんとオチをつけて話している様な子は、
意識して読むことができています。
また、自分の意見を書くような問題も、
ちゃんとはっきりとした結論から考えて、論理的に組み立てることができてきます。
【中学受験】国語の記述が苦手な本当の理由は、「話せない」ことです。
親が聞いてあげましょう。
もし子供がダラダラ話をしてしまうような子の場合は、
「今言ったこと、結局どういうこと?」と、
これもまた、親がオチを聞いてあげてください。
そう言われた子供はオチを探します。
これだけでも、国語力のトレーニングになります。
今日は「国語力UPに効果的な親子の会話の3つのコツ」について話しました。
是非参考にしてください。
今日の記事を終わります。
記事公開日・最終更新日 2021年3月1日
参考・引用
『はじめての中学受験』,宮本毅,2010