【中学受験】高学年から受験を始めても、大丈夫? その疑問に、答えます。【小学5・6年生】
こんにちは。
中学受験をされるお子様を持つ保護者の方で
うちの子が、今小学5年生、6年生なんだけど、
今から塾に通わせて中学受験をさせても大丈夫…?
そんな疑問を持たれている方はいませんか?
本記事では中学受験業界に10年以上携わってきた
プロ家庭教師Edenの居村が、
- 中学受験を高学年から始めても大丈夫かどうか
について話します。
是非ご覧ください。
基準は、小学校のテスト。
高学年から中学受験を始めても間に合うか、間に合わないか。
もちろん、間に合う子も、間に合わない子も、両方いるのですが、
その基準として
- 小学校のテスト
を使うのが、おすすめです。
基本は小学校の勉強です。
中学受験の勉強は、小学校の授業で習う内容に比べて
遥かに難しいです。その上、速い速度で解かなければいけません。
志望校の過去問を見た親の、「難しさにびっくりした」
という声を、毎年聞きます。
開成、麻布などの難関校のみならず、中堅校の過去問でさえです。
それでも、基本は小学校の勉強です。
高得点が、必須です。
そのため、高学年から中学受験を始める場合、
学校のテストが、だいたい満点に近いことが合格のための最初の関門です。
だいたい満点に近いというのは、
具体的に85%以上が最低ラインということです。
中学受験をしている子は、きっと半分くらいの時間で
これくらいの点がとれます。
小学校のテストで成績上位であれば、
遅れている分を取り戻すプランを取ることで、志望校に合格することも十分可能です。
(クラスの多くが中学受験をしており、満点近くとっても上位に入れない場合は別ですよ)
塾は、学校が前提です。
塾の勉強は、学校の勉強を完璧に理解していることを前提に、進んでいきます。
中学受験を目指す塾の授業は、スピードが速いうえに、
難しい問題に次から次へと挑戦させ、宿題量も豊富です。
特に、高学年だとそうです。
そんな状況に無理やり置くことで、子どもが勉強嫌いになってしまっては
将来、大学受験の時に困ります。
塾に通い始める前に、
塾の授業についていける、最低限の基礎力も必要です。
具体的には、
漢字、計算は公立の小学校カリキュラムでの1学年上までの部分を、マスターしておくことです。
しなくても、大丈夫です。
家庭教師が言うのも変ですが(笑)、
中学受験をしなくても、子供のこれからは大丈夫です。
「子供のこれからが大丈夫」というのは、
勉強ができなくても他の分野で成功すれば大丈夫、というわけではなくて、
「学歴」が大丈夫、という意味です。
学校のテストが微妙な子は…
小学校のテストの結果が芳しくない、つまり、成績が真ん中以下の場合は、
お子さんの現状をしっかり受け入れて、無理に中学受験をしようとせず、高校受験に目標を設定し、
小学生のうちに基礎学力だけはきちんとつける方針に変更しましょう。
中学受験に間に合わなかったらなら、
高校受験に備えればいいのです。
高校受験の備えは、大学受験への備えに繋がります。
もしくは、一応、受験勉強をして、中間以下の私立校へ行き、
大学受験で高いレベルの学校を目指すのも、一つの手です。
もし無理やりやらせると…
もし、届かないレベルの学校を高学年から無理やり目指し、
過度な学習をさせると、子供のメンタルを壊すことになります。
そうなってしまったら、
これから将来、子供に勉強をさせるのが、非常に困難になります。
また、塾や家庭教師に払った高額の金額が、
水の泡になります。
中学受験の結果だけが、
その子の一生を決めるわけではありません。
高校受験、大学受験の結果でも、そうです。
大事なのは、子供の人生において、
必要な時に、幅広い選択肢の中から、適切な選択ができる状態にしておくこと。
高学年からの中学受験を思いついても、一回冷静になりましょう。
現実と冷静に向き合い、無理をしすぎず、長期的視野で考えることも忘れないでください。
今日は、高学年からの受験をテーマに話しました。
是非参考にしてください。
今日の記事を終わります。
記事公開日・最終更新日 2020年6月9日
西村則康『共働きだからできる中学受験必勝法!』,2018