【保護者向け】中学受験の独特な「偏差値」について知っておきたいことを話します

こんにちは。 小学生のお子様を持つ保護者の方で、 子供を塾に通わせて、中学受験をさせようと思っている方はいますか? また、現在お子様が塾に通っており、 そろそろ志望校についても考え始めたい という方はいませんか? 本格的な中学受験をする前に、一つ知っていただきたいことがあります。 それは「偏差値」です。 学校を選ぶ際に偏差値を参考にするとは思いますが、 中学受験の偏差値は、大学受験や高校受験と違う、複雑さがあります。 そこで今回はプロ家庭教師のEdenが、独特な中学受験の偏差値について知っていてほしい事を話します。

そもそも偏差値って何?

そもそも、偏差値とは、ある数値が母集団の中でどれくらいの位置にいるかを表したものです。 100万点中60点と言う成績でも、全体の何番目位だったのかは、これだけではわかりません。 そこで、使われる統計的な指標です

中学入試の偏差値の特徴

中学入試でも偏差値は広く使われていて、 首都圏での代表的な模試は日能研、四谷大塚、首都圏模試です。

日能研、四谷大塚は東としてた大手塾が主催する模試で、 首都圏模試は中小規模の学習塾が共同して設立した模試です。 全体の97%が受験をする高校入試や、全国的規模で行われる大学入試の試験と違って、 中学入試の偏差値にはいくつか押さえておかなければならないことがあります。

高校受験より偏差値は低めに出る。

中学入試を考えている生徒は各学校でも学力が高い子供たちなので、 母集団がやはり、上位に偏っています。 したがって、各学校の偏差値は高校受験より、低めに出ます。 系列高校がある場合、高校の偏差値が中学入試より10ポイント近く高くなるのはそういうことです。

テスト会によって偏差値は違うもの

母集団が違えば、当然偏差値も異なります。 日能研、四谷大塚、首都圏模試それぞれの偏差値一覧を比べてみれば、 同じ学校でもテスト回ごとに偏差値はちがいます。 比較するときは自分が受けた試験を実施したテスト会の偏差値で見ないと意味がありません。

③80%合格ラインだけで判断しない

日能研でいうR4偏差値は、80%合格ラインですが、 合格者の上位は複数校を志願しているトップクラスの受験生の成績ですから、高めに出ます。 むしろ50%合格ラインの方が、その偏差値で受験した生徒の半数が合格しているという事ですから、 実際に近い数字と言えるでしょう。

80%合格ラインが同じ格好でも、50パーセンの合格ラインはそれぞれ違うこともあります。 50%合格ラインが低ければ、それだけ合格しやすいということです。 偏差値の数値を参考にするならそこまで細かく見ていく必要があります。

テストによって上下に10ポイント位はぶれるもの

小学生の場合は、その時の体調や出題範囲、テスト会場の雰囲気などでも影響されやすいものです。

したがって、志望校を決める場合も、同じテスト会のテスト何回か受け、その平均偏差値を出し、 10イント高い挑戦校や、10ポイント低い押さえ校など、 上下10イント位の幅で受験校を選ぶ工夫が必要となります。

偏差値の上下より、正答率60%以上の問題がきちんと解けているかという点に注目し、 定着を図る指標にした方が良いでしょう。

中学受験の志望校を偏差値だけで決めるのはいかがなものかと思いますが、 そうはいってもやはり、気にするところですよね。 ぜひ参考にしてみてください♫
参考・引用 中曽根陽子&ワイワイネット『後悔しない中学受験 子どもを伸ばし、成功に導く、賢い親の選択とは?』 記事公開日・最終更新日:2021年7月10日

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