【中学受験】算数の途中式の、正しい書き方を話します。
こんにちは。
中学受験をされるお子様を持つ保護者の方で
うちの子、算数の途中式をどれくらい書かせればいいのか分からない…。
という方はいませんか?
本記事では中学受験業界に10年以上携わってきた
プロ家庭教師Edenの居村が
- 算数の途中式の、正しい書き方
を話します。
是非ご覧ください。
とりあえず書くのが大事。
算数では、途中式を書くように、指導しているところも多いです。
途中式を書くだけで、部分点をくれる学校もあるので、
私も途中式をかくことをおすすめしています。
とりあえず書きましょう。
やはり、完全には解けなくても、
頑張って考えた過程をとりあえず書いておくことが大事です。
1点でも多くとろうと言う積極的な姿勢を持つことは、
中学受験において、かなり重要です。
完全な説明は要りません。
しかし、途中式というと、
完璧に誰にでも分かるような式を書くことが大事と言う方もいるのですが、
正直言って、その意見は間違いだと思います。
完璧な途中式を書いて合格できるなら、
それでも全然いいのですが、
学校は、そこまでの正確さを、求めてはいません。
つまり、結構雑に書いても、許されるのです。
こんな感じです。
そう言うと、
じゃあどう書けばいいのか分からないとよく反応されます。
確かに、とにかく一生懸命に書けだとか、雑でもいいだとか言われても、
よく分からないと思います。
そこで一つ例を紹介してみます。
例えばこの問題。
例えばこの問題。
A村からB村の間を、行きは40㎞、帰りは60㎞で往復しました。
この時、平均の速度は時速何㎞ですか?
完璧な解法はこれ。
40と60の最小公倍数は120なので、
AB間の距離を120㎞とすると、
行は、120÷40=3
3時間かかっており、
帰りは、120÷60=2
2時間かかっている。
往復には、3+2で5時間かかっており、
往復は、120×2で、240㎞なので、
平均速度は、240÷5=48
よって時速48㎞。
もし、途中式を完璧に書くとしたら、
こんな感じです。
実際はこれで十分。
とはいえ、
ここまで書かなくても全然大丈夫です。
実際には、
120÷40=3
120÷60=2
(120×2)÷(3+2)=48
時速48㎞。
こんな感じで大丈夫です。
時間をかけすぎないように。
実際の模試や入試では、
とりあえずこういう感じで書けばいいと思います。
とりあえず書いて、解答に導けていれば、
参考書レベルの解説を書かなくて、全然大丈夫。
途中式を書くことに、なるべく時間をかけないでください。
あくまで解答の補助。
やはり、途中式は、
あくまで「解答の補助」なのです。
途中式は、採点者に減点されないことが大事なのです。
途中式を書くことに熱中してしまうと、無駄な時間を過ごしてしまうかもしれません。
今日は、算数の途中式について話しました。
是非参考にしてください。
今日の記事を終わります。
記事公開日・最終更新日 2020年12月28日
参考・引用
『中学受験を成功させる算数の戦略的学習法』,熊野孝哉,2019