【中学受験】小学校と進学塾の「国語」の違いを解説します。
こんにちは。
今回は「国語」についての記事です。
中学受験をされるお子様を持つ方で
「国語」って、塾と学校で何が違うの?
と思われている方はいませんか?
算数だと明らかに塾と学校でカリキュラムが違うので違いは明らかですが、
確かに国語って、なかなか違いが分からない教科ですよね。
そこで今回はプロ家庭教師Edenの居村が、
- 塾の国語と学校の国語の違い。
について話します。
是非ご覧ください♪
学校と塾の国語の違い。
最初に結論です。
簡単に言うと、
学校と塾の国語の違いはこんな感じ↓
- 学校の国語→少しずつ学ぶ。対話が多い。(アウトプット重視)
- 塾の国語→読み取りの能力。記述の能力。(インプット重視)
こんな感じ。
順番に説明していきますね♪
学校の国語は?
学校の国語の特徴として挙げられるのは、この2つ。
- 少しずつ。
- 対話が多い。
上記です。
①少しずつ。
まず最初の特徴が
「少しずつ」です。
小学校に入ったばかりの頃は、
話すのもたどたどしいですが、
少しずつ読み書きを習うにつれ
文章を理解して、漢字や単語も覚えはじめます。
そうして、他人の書いた文章を読み取ったり。
それを文章で人に伝わるように表現することが学習したりしていきます。
この「少しずつ」というのが、
学校の国語の特徴の一つです。
②対話が多い。
2つ目の特徴としては、
「対話が多い」こと。
学校の国語のカリキュラムを見ると、
- 生徒が話し合う。
- 先生が意見を生徒に求める。
こういう項目が多いです。
対話を多くすることで
「発見する」
ことを目的とした授業が行われています。
そのためでしょうか。
学校の教科書、「設問」が教科書にあまり載っていないんです。
「答え」を明らかにするのではなく、
「考えてみよう」といった形が重視され、
話し合う方向性だけで書かれているのです。。
先生によって、変わります。
とするとつまり、
- 先生によって授業の進め方が変わってくる。
ことにつながります
けっこう自由度、高めです。
同じ教科書を使っても、
実際に行われる内容は学校やクラスによって大きく変わってきます。
学校の国語とはそういうものなのです。
アウトプット重視。
つまり、
- 対話
- 発表
の機会を多く設置し、
アウトプットの時間が長くなります。
現代において、
「答えのない問題を考えて、意見を他人に伝える」
という能力は大事。なので教育の方向性は間違っていません。
ただ、その分、
インプットできる時間は減っていきます。
アウトプットとインプット、どちらも教えられる先生は、
学校教育に一握りしかいないのが現状です。
学校の先生は授業以外にもやらなければいけない仕事が多すぎて、
授業の準備を十分に行うだけの時間を確保しにくいのです。
一方、塾の国語は?
一方、塾の国語は学校の国語と何が違うのでしょう。
塾の国語は
- 読み取りの能力
- 記述の能力
以上です。
これは、
中学受験に出される問題を見たら分かると思います。
けっこう、きついです。。
おそらく皆さんも思われていますが、
中学受験の「読み取り能力」と「記述能力」
めちゃくちゃ求めてくるレベルが高いです。
その理由は、
2つあります。
- 授業についていけるか確かめる。
- 「選抜」をする。
の2つです、
順番に説明しますね。
①授業についていけるか確かめる。
理由の一つは、
- 入学した後の授業についてくる力、
- 学習課題を乗り越えていく力
があるのかをたしかめることにあります。
特に進学校は
文章理解力や論理的思考力が一定水準以上でないと授業が理解できませんから、
試されるのは当然と言えば当然ですね。
②「選抜」をする。
もう一つは、
入試とは、
入学者「選抜」試験の意味を持っているところにあります。
選抜するためには、
最終的には点数の「差」をつける必要があります。
差をつけるには、解けない人を作らなければいけません、
とすると、問題を難しくしなくてはいけませんよね。
そして、きちんと正当な「差」をつくるには、
答えが一個しか出ないような「設問」を用意する必要があります。
こういうところも、学校の国語とは違いますよね。
是非参考にしてください。
今日の記事は終わりです。
お知らせです。
記事公開日 2020年3月18日
最終更新日 2020年3月19日
参考・引用
小川大介『塾でも教えてくれない中学受験・国語のツボ』2016