【中学受験】意外と入試直前にありがちな、「気の緩み」を防ぎ、ラストスパートをかけましょう。
こんにちは。
中学受験をされるお子様を持つ保護者の方に
この時期ぜひ言いたいことがあります。
それは、
受験直前に来る、「気の緩み」に注意するべき
ということ。
今回は、中学受験業界に10年以上携わってきた、
プロ家庭教師Edenの居村が、
気の緩みを防ぎ、直前で圧倒的に成績を伸ばす方法について話します。
冬から気が緩みやすいです。
意外なことですが、
12月ころから入試にかけての時期は、
気の緩みが起きやすいのです。
気が緩む理由
その理由は、いくつかあります。
- 過去問を一通り解き終わって、やることがなくなるように思える。
- 正月気分でゆったりしてしまう。
- 1月のお試し受験で合格し、油断する。
- 体調管理に気を遣いすぎて、勉強量が減る。
などなど、
もちろん、最後に関しての、体調管理は大事ですが
気が緩むときに体調を壊しやすくなるという、
危険があることも考えていきたいもの。
いつもと同じ生活をすれば、成績はぐんと伸びます。
そんな気の緩みを防ぐために気を付けたいのは、この2点です。
- 普段と変わらない生活をすること。
- 緊張感を適度に保つこと。
これにつきます。
この2点に気を付けることで、
直前であっても、いや、直前だからこそ、成績がぐんと伸びます。
入試まで、あと数日という限界の時に、
成績は伸びるのです。
理社の暗記はもちろん、思考系の教科も、伸びます。
例えば国語の記述式。
例えば、国語の記述式の問題について。
これは、入試直前に伸びる分野です。
「子供が記述式、苦手で…」
という保護者の方の相談には、
「ラスト10日で書ける子もたくさんます。焦らないでください」
と言っています。
記述式の答案が書けない子のほとんどは
- 時間配分が下手
- 自信不足
という精神面です。
入試前では、
「とにかく空白を埋めないと!」
そんなギリギリの状況で、
完全に得点できなくても、部分点は取れる答案がつくれるようになってきます。
例えば算数。
算数でも、直前に伸びます。
以前はできなかったものでも、
「ヤバイ!!解かないと」
と思って、勢いで引いた補助線が、意外と正解に結びつくことだってよくあるのです。
入試中でも、成績が伸びます。
中学入試では、何回かの受験チャンスがある学校が増えていますよね。
3、4回受けれるところもあります。
2月に入っても、こういう学校を連続で受ける場合、
子供の得点力は伸びていきます。
最初の1回目の入試からどんどん得点力が上がって
最後の入試で合格する子もよくいるのです。
試験慣れしていくわけですね。
子どもは、入試をしながらも、劇的に学力と精神力の両方が成長します。
戦いながら戦闘力を上げるという少年漫画的な展開も、現実にはよくあるのです。
制限がある方が、力が発揮できます。
なぜ、直前にも、成績が伸びるのでしょうか?
これはつまり、
人は制限があると、能力を発揮できる
からです。
例えば…。
例えば俳句です。
「俳句」は、文字数制限があり、
しかも、季語まで入れなくてはいけないというハードルがあるにもかかわらず、
たくさんの有名な作品がありますよね。世界的にも評価は高いです。
他にも小説家。
小説家の場合も
「何でも好きなことを、好きなだけ書いていいよ」
という無条件の場合よりも、
ある程度の制約を受けたほうが、いい作品を創れるといいます。
夏目漱石の小説は、ほとんど新聞連載でした。
毎日締め切りに追われる中で、傑作が生まれていったのです。
他にも漫画家。
かの有名な手塚治虫も、
原稿を取りに来る編集者から逃げ出すほどのプレッシャーの中で、
仕事をしていました。
入試についてもそうです。
入試についても、
受験日が○日と、本番日時があるから頑張れる部分もあるはずです。
さらに過去問についてもそうです。
合格ラインまであと国語を○点を取らないと受からない!
そんな線引きが明確に分かります。
最初は、問題を解くことで精いっぱいだった子どもたち。
でもこの時期から、ラストスパートで集中力が増してきます。(増しましょう)
そうしていくと、出題者の意図を、読み取れてきます。
そのレベルまで達していたら、
合格に指がかかっているといえるでしょう。あと少し!!
最後に失速は、NG
やはり、
最後に失速してしまっては、今までの努力がもったいないですよね。
周りとしましても、入試が終わるまで、
「合格だ!」「いける!絶対に!」
と励ましていきたいです。
今日の記事は終わりです。
お知らせです。
記事公開日 2019年12月15日
最終更新日 2020年8月7日
参考図書
渋田隆之『中学受験 合格できる子の習慣 できない子の習慣』2013