【中学受験】問題はどんなものか|4教科で問われる中身と大人が解けない理由
こんにちは。
お子様の中学受験を検討し始めた保護者の方で
中学受験の問題は難しいと聞くけれど、実物を見たことがない…どのくらいのものなのか見当がつかない…
という方はいませんか?
周りのご家庭が塾に通い始めた。うちも考えたほうがいいのだろうか。
そう思って調べてみるものの、出てくるのは偏差値と塾の話ばかり。
肝心の「どんな問題が出るのか」が分からないまま、判断だけを迫られている。
思い当たる方も多いのではないでしょうか。
今回は、プロ家庭教師Edenの居村が、
・中学受験の問題で4教科それぞれ何が問われるのか
・大人が解いても手が止まる理由
・わからない問題にぶつかったときの向き合い方
についてお話しします。
ぜひ、最後までご覧ください。

中学受験の問題を大人が解けないのは当たり前
先にお伝えしておきます。
中学受験の算数の問題を大学卒業の大人が解いて、半分も取れないことは珍しくありません。
これは学力の話ではないんです。
理由は単純で、大人は方程式を知っているから。
中学以降で習う道具を使えば解ける問題を、その道具を封じた状態で解かせるのが中学入試の算数。
大人は封じられた道具に慣れきっているので、かえって手が止まります。
つまり「難しい」の中身は、知識量ではなく解き方の制約。
ここを最初に押さえておくと、この先の話が読みやすくなるでしょう。
中学受験の問題の全体像|4教科で問われていること
一般的な入試は、算数・国語・理科・社会の4教科。
学校によっては2教科、あるいは適性検査型など形式が分かれます。
まずは4教科それぞれ、何が問われるのかを見ていきましょう。
算数|方程式を使わずに条件を整理する力
配点が最も高く、受験生の間で差が最も開くのが算数。
出題は、大きく次のように分かれます。
- 計算問題と一行問題
- 割合と比を使った文章題
- 速さに関する問題
- 平面図形と立体図形
- 場合の数や規則性
このうち、学校の授業で扱われないものが多く含まれます。
つるかめ算や旅人算といった名前のついた解き方は、中学受験のためのもの。
中学入試の算数問題は、まず「何を使えばいいか」が書かれていません。
問題文を読んで、条件を整理して、どの考え方を持ち出すかを自分で決める。
さらに複数の単元が一つの問題の中で混ざります。
速さの問題に見えて、実際は比の問題。図形の問題に見えて、実際は割合の問題。
学校のテストが手順の再現を測るのに対し、中学入試が測っているのは条件の読み替えなんですね。
国語|大人向けの文章を短時間で読み切る
国語で最初に驚かれるのが、文章の量。
物語文と説明文を合わせて、数千字を読むことになります。
しかも題材は、大人向けに書かれた本からの引用が中心。
そこに記述問題が加わります。
40字、80字、あるいは100字を超える記述を課す学校も少なくありません。
選択肢を選ぶ力とは別に、自分の言葉で組み立てる力が問われるわけです。
漢字と語彙、文法の知識も出ます。
四字熟語やことわざ、慣用句は、小学校の範囲を大きく超えて出題されますね。
理科|暗記と計算の二層になっている
理科は、性質の異なる二つの層でできています。
一つは、生物や地学を中心とした知識の層。
もう一つは、てこ、電流、溶解度、化学変化といった計算の層。
後者でつまずく子は、理科ができないのではありません。
割合と比が入っていないだけ。
理科の点が伸びないというご相談を受けたとき、私がまず算数の比を確認するのはそのためです。
さらに近年は、実験の手順や結果を読み取って考えさせる問題が増えています。
覚えているかどうかではなく、その場で考えられるかどうかを見にきている。
社会|知識を線でつないで答える
社会も、暗記だけでは届きません。
地理・歴史・公民の三分野に加え、時事問題が出ます。
出題の形は、単語を答えるものから、資料やグラフを読み取って理由を記述するものまで幅広い。
「なぜこの地域でこの産業が発達したのか」を、地形と気候と歴史をつないで説明させる。
こうした問題では、暗記した単語の量よりも、つなぐ力が試されるでしょう。

中学受験の問題を、まず一度見てみませんか
どの学校のどんな問題を目指すことになるのか。お子さんの学年と地域を伺えば、見ておくべき方向をお伝えできます。EdenのLINEからお聞かせください。
中学受験の問題が難しいと言われる3つの理由
「難しい」という言葉を、もう少し分解しておきましょう。
出題範囲が小学校の学習内容を超える
一つ目は範囲。
中学受験の問題には、小学校で扱わない内容が普通に出てきます。
算数の特殊算がそうですし、理科の計算分野も、社会の公民分野もそう。
学校の勉強を完璧にしても届かない領域がある、ということ。
ここが、高校受験や大学受験と大きく違う点ですね。
学校ごとに問題の性格がまったく違う
二つ目が、実はいちばん見落とされます。
中学受験には、全国共通の問題がありません。
学校が自前で作るので、性格がまるで違うんです。
図形を厚く出す学校、記述の分量が非常に多い学校、計算量で押してくる学校、思考力を試す一問に時間を使わせる学校。
同じ偏差値帯でも、必要な準備が変わります。
だからこそ、志望校の過去問を見ずに「難しいらしい」と考えても、話が進まない。
制限時間が短い
三つ目は時間。
多くの学校で、算数は50分前後。
その中に大問が5つから6つ並びます。
全部を丁寧に解こうとすれば、まず終わりません。
どれを取ってどれを捨てるかを、その場で判断する力が要求されるわけです。
裏を返せば、満点を取る必要はまったくない。
合格に必要な得点は、6割前後という学校が多いんですね。
中学受験のわからない問題にぶつかったときの向き合い方
ここが本題かもしれません。
準備を始めると、わからない問題に必ずぶつかります。
そのときの対応で、その後が変わります。
解答を写して終わりにしない
まず、いちばん避けたいこと。
答えを見て、式を写して、丸をつける。
これでは何も残りません。
解説を読んだあと、必ず一度ノートを閉じさせてください。
何も見ずに、もう一度解く。
ここで手が止まるなら、まだ理解していないということ。
「分かった?」と聞かない
家で教えたあと、つい「分かった?」と聞いていませんか。
こう聞くと、たいてい「分かった!」と返ってきますよね。
親も安心して、次の問題へ進む。
しかし、子どもの「分かった」には、いくつもの意味があるんです。
- 細かいところは分からないが、大まかには分かった
- 本当は分からないが、そう言えば親が安心するから言っておく
- 式の意味は分からないが、解き方の手順だけ覚えた
- なぜそうなるかまで理解できた
このうち、本当に身についているのは最後のひとつだけ。
代わりに、類題を1問解かせてみてください。
それだけで、本当に分かっているかどうかがはっきりするでしょう。
わからない問題の中身を3つに分ける
同じ「わからない」でも、中身は違います。
- 計算の途中で崩れた
- 方針は立ったが処理しきれなかった
- そもそも何をすればいいか分からなかった
三つ目が多い単元は、前提が抜けています。
学年を戻す必要があるということ。
6年生であっても、4年生の教材に戻ることを私はよくお勧めしています。
中学受験で問われる内容には、4年生・5年生で習った範囲が多く含まれます。
戻ることは、後退ではないんです。

中学受験の対策問題は志望校から逆算して決める
準備の方向について、私の考えを書いておきます。
多くのご家庭が、偏差値を基準に対策を組み立てます。
偏差値55の学校を目指すから、偏差値55向けの問題をやる、という形。
一般的には、模試の偏差値を基準に対策を決めるものだと言われますね。ですが、Edenでは志望校の過去問で何点取れるかを見ます。
私は、この組み立て方を取りません。
模試の偏差値は、全国の受験生の中での位置を示す数字にすぎないからです。
実際の入試で問われるのは、その学校が出す問題だけ。
学校ごとに出題の癖は違いますし、合格に必要な得点も違いますよね。
だとすれば、全体の中での順位よりも、その学校の問題のどれを取ってどれを捨てるかのほうが、合否には直接つながるでしょう。
過去問は6年生の秋から、と言われることがあります。
一般的には、過去問は仕上げの力試しに取っておくものだと言われますね。ですが、Edenでは過去問を教材として先に使います。
私は、もっと早く一度目を通しておくことをお勧めしています。
解けなくて構いません。
どんな問題が出るのかを知っているかどうかで、日々の学習で何を優先するかが変わってくるからです。
中学受験の問題に向き合う準備を家庭だけで組み立てる難しさ
ここまで読んで、量に圧倒された方もいるかもしれません。
面談を重ねる中で、成績が伸びない原因はだいたい次の4つに収まる、ということが見えてきました。
- 原因が見えていない
- 改善の方法がわからない
- 方法が見えても、家庭だけでは実行が難しい
- 本人のやる気が続かない
19年、1500件以上の面談を通して見えてきたのは、この4つのどれもが「頑張りが足りない」の反対側にあるということ。
やる気がないから進まないのではありません。
何をどうやればいいのか分からないから、手が止まっているんです。
集団授業には、進めなければならないカリキュラムがあります。
講師はそれに沿って進む。
その結果、根本原理の説明が薄いまま、問題演習だけが先へ進んでいきます。
授業の場では分かったつもりになりますよね。
ところが家で一人になると、ほとんど解けない。
当会に寄せられたGoogleのレビューにも、こんな声をいただいています。
元々高偏差値を取れているお子さん向けというよりは、本当は出来るのに偏差値30.40台にいるお子さんの可能性を伸ばしてくれるリモート塾だと感じます。

Edenでは、LINEで毎日の学習内容を個別に管理しています。
塾でも家庭教師でも、授業のない日のほうが圧倒的に多いですよね。
その6日間をどう埋めるか。
LINEでの質問・相談は、24時間いつでも送っていただけます。私と専任講師のダブル体制で見ていますので、そこは安心してお任せいただければと思います。
これから始めるご家庭からのご相談も受けています
何から手をつければいいのか、どの教科を優先するのか。お子さんの学年と現在の学習状況をお聞かせください。無理におすすめすることはありません。
偏差値40台前半から約4か月で大妻中野中学校に合格した卒業生
以前、こんな生徒がいました。
4年生からずっと塾に通っていたご家庭です。偏差値は40に届くか届かないかで、受験の後半に入っても40台前半でした。
楽しく通ってはいます。ただ、結果が出ない。塾の日数が多く、保護者の方のほうが疲れきっていました。
最初にやったのは、塾のテキストを横に置くことでした。
4教科すべてを追いかけるのをやめる。通っていた塾の理科と社会の授業もやめて、教材を絞る。週間のスケジュールに余裕を持たせる。
約4か月で首都圏模試の偏差値60弱の水準まで伸び、大妻中野中学校に合格しています。
2025年から2026年にかけては、オンラインの指導だけで、麻布・駒場東邦・広尾学園・本郷・高輪・世田谷学園・栄光・洛星・六甲・北嶺・函館ラサール・桐光学園・桐蔭学園・森村学園・開智所沢・横浜創英・横浜雙葉・鎌倉女学院・穎明館・神奈川大学附属・城北・清風・日大豊山・安田学園・帝塚山・逗子開成・鎌倉学園・大宮開成・高槻・岡山白陵などに合格者が出ました。
いま何も準備していなくても、行き先がないわけではありません。

中学受験の問題に向き合った先に残るもの
最後に、私の考えをお伝えします。
Edenが短期の目標に置いているのは、第一志望校への合格。
しかし長期の目標は、別のところに置いています。
「将来、生きていく力を身につけること」です。
もっと言えば、小さな成功体験の数を増やして、自己肯定感を高めること。
なぜこの二段構えにしているのか。
合格したのに、入学後に目的を失ってしまう子を見てきたから。
もうひとつあります。不合格だったときに、費やした費用と労力の損得勘定を始めてしまい、子どもの頑張りを認められなくなる保護者を見てきたからです。
中学受験の問題は、たしかに難しい。
けれども、答えのない条件を整理して、自分で方針を決めて、時間内に取るものと捨てるものを判断する。
この経験そのものは、大人になってからの仕事とほとんど同じ形をしています。
失敗のまま終わらせるから失敗なのであって、続けている限り、人は成功に近づいていく。私はそう考えています。
過去問が解けない状態から3か月で合格した対談
問題の中身が見えてくると、手の付け方も変わってきます。
過去問が全く太刀打ちできない状態から、3か月で山脇学園に逆転合格した子との対談です。
解けない時期があること自体は、行き先を狭めません。
ほかの合格者との対談も、こちらにまとめてあります。

中学受験専門プロ家庭教師Edenの指導体制
最後に、当会がどんな形でお子さんを見ているかを書いておきます。
- 講師は採用後も研修を重ねています
- 代表の私が、すべての生徒とすべての講師を管理
- LINEによる毎日の学習管理と、24時間いつでも質問・相談を送れるサポート体制
- 全4教科のプレミアムライブ講座を土日を中心に実施、保護者向けグループコンサルを定期開催
- 合格までの道筋をまとめたオーダーメイドのマインドマップ
- 過去のライブアーカイブは200本以上
拠点は横浜市。オンラインで全国のご家庭を見ています。
Googleのレビューは130件以上、平均4.7をいただいています。
「うちの子に中学受験は向いていますか」
この質問に、お子さんの状況を伺ったうえでお答えします。いまの学年、学校での様子、ご家庭の考えをお聞かせください。
EdenのLINEはこちらです。

著者プロフィール
居村 直希(なおき先生) 株式会社Eden 代表取締役/中学受験逆転合格プロデューサー
私学の教員、大手塾の講師を経て、「一人一人の生徒を勝たせる」ことを信念に個別指導塾Edenを立ち上げる。現在は中学受験専門のプロ家庭教師「家庭教師Eden」を運営し、自身も代表講師として指導にあたる。
- 指導歴19年
- 保護者との面談実績1500件以上
- Googleレビュー130件以上(平均4.7)
- 著書『自分から学ぶ子どもの親は知っている 小学生が勉強にハマる強み学習法』(総合法令出版・2025年2月)は、紀伊國屋書店・有隣堂・ジュンク堂で総合および実用書のジャンルでベストセラー1位
- 偏差値30台・40台からの逆転合格指導を得意とする
