こんにちは。
中学受験をされるお子様を持つ保護者の方で
怒る・叱るより、褒める教育がしたい!
と思う方はいませんか?
それは基本的に正しいと思います。
塾講師の多くが「褒める」教育を推奨しています。私もそれに賛成です。
しかし、褒め方にも、
逆効果な褒め方と、良い誉め方があります。
逆効果な褒め方は、子供のやる気をそぎ、
良い褒め方は、子供に自信を持たせ、やる気をあげます。
そこで本記事では中学受験業界に10年以上携わってきた
プロ家庭教師Edenの居村が、
- 子供への「逆効果な褒め方」・「いい褒め方」
について話します。
是非ご覧ください。
逆効果な褒め方
逆効果な褒め方はずばり、
- 褒め言葉のみを使う事
について話します。
言われ慣れます。
- 国語の文章題が良くできるね。
- 毎日勉強していて偉いね。
- 志望校の目標が高くて立派だね。
などなど、
褒め言葉のみを使うのは、逆効果です。
こういう言葉を言われるのは、
正直子供は慣れています。
「すごいですね」と言われても
「あ、はい、ありがとうございます」と、冷めた反応が多いです。
言われ慣れている言葉を何回も言われていても、
勉強のやる気が上がったりはしません。
逆に「ちょっと面倒くさいな」と思われてしまうこともあります。
操られている印象です。
それに、
褒め言葉だけを使われると、子供は操られている印象を覚えます。
これは大人でもそうだと思います。
偉そうなマウントをする上司が、
部下に対して「お前できるようになったじゃん」とか、言っちゃうケース。
そう言われると、この言葉にある下心、
「まだまだ未熟だけど、ちょっとはましになったな」
が、伝わりますよね。
子供も単純な誉められ方をすると、
勉強させようと操作されている印象を受けます。
良い誉め方
良い誉め方ももちろんあります。
そのコツは
- よく観察して、具体的に褒める。
- 断定しない。
- 相手の為に褒める
上記の3つです。
順番に話しますね。
①よく観察して、具体的に褒める。
まずはこれ。
「よく子供を観察して、なるべく具体的に褒める」です。
よく観察することは、褒める側の姿勢としては必須です。
もし、あまり子供を見ずに、褒めていると、操られている印象を受けます。
よく観察していると、子供の良いところが、具体的に分かってきます。
そこを褒めてあげるのです。
「国語の文章題が良くできてすごいね」
よりも、
「国語の物語文が良くできてすごいね」
と言った方がいいし、
さらには、
「国語の物語文の長めの記述が良くできていて、すごいね」
の方が良いです。
具体的であれば具体的であるほど良いと思います。
そこまで具体的に言われると、
「ちゃんと自分の事を見てくれるんだ」
と安心します。
お世辞で言っていないことが分かります。
そしてその安心感は、やる気につながります。
②断定しない。
次にこれ。「断定しない」こと。
「○○君は国語の物語文ができてすごい」
ではなく、
「○○君は国語の物語文ができてすごいと思う」
の方がいいです。
決めつけよりも、自分がどう思ったかを伝えてあげる方が、
言われた方は受け取りやすいのです。
操られている感じも、減ります。
③相手の為に褒める
最後にこれ。「相手の為に褒める」です。
これが一番大事です。
相手の事を思って、本音で褒めたいという気持ちから子供を褒めないと、
いくらごまかそうとしても、バレます。
- 「勉強させたい」
- 「機嫌を取りたい」
なんて気持ちから褒めるのは、逆に子供のやる気をそぐのです。
でも「相手の素晴らしいところを言ってあげたい」
そんな気持ちがこもっていれば、それもまた、伝わります。
今日は「褒める」ことについて話しました。
ぜひ参考にしてください!
今日の記事を終わります。
記事公開日・最終更新日 2020年6月1日