こんにちは。
中学受験をされるお子様を持つ保護者の方で、
お子様の第一志望が決まった
という方はいませんか?
もちろん、まだ迷っている方も多くいるでしょう。
志望校なり、模試なり、受験以外のことでも、
目標が決まった時、どうするべきか。
二つの意見に分かれます。
- 夢や目標が決まったら、口に出すべき。
- いいや、口には出さないべき。
この2つです。
そこで今回は、プロ家庭教師Edenが、
- 第一志望校が決まったら、それを口に出すべきか、出さないべきか
について話します。
基本的には「出さないべき」
第一志望校が決まったら、基本的には、
「口に出さないべき」
と言えます。
意外ですよね。
しかしこれは、実験で証明されているのです。
実験がありました。
ニューヨーク大学の、ペーター・ゴルヴィツァー教授は、
2009年に、「目標宣言実験」という実験を行いました。
まず参加者が、目標を紙に書きます。
参加者の半分は、目標を宣言します。
そしてもう半分は、宣言せずに、紙に書いた目標に向けて作業を開始します。
これには一つ条件があります。
「作業は、いつでもやめていい」
ということ。
結果
結果はどうなったか。
目標を宣言しなかった半分の人達は、約45分の作業後、
「目標は達成できなかったから、もう少し作業を続ける必要があります」
と皆言っていました。
一方もう半分。目標を宣言した人達。
彼らは30分ほどで作業をやめ、
「もう少しで目標を達成できたんだけど…」
と言い訳を始めました。
→口に出して満足した。
目標を宣言した人はどうしてこのようになってしまったのか。
「口に出すことで、目標に対して満足してしまった」
と解釈されています。
ビッグマウスで成功している人はいますよね。
そういう人を見ると、いかにも目標を達成するには周りに話すべきだと思えますが、
実は少数。
周りを見渡すと、多分いると思います。
口だけ大きいけれど、行動が伴っていない人。
もちろん成功している人も大勢いますが、確率を考えると、
口に出さない方が、目標は達成しやすい。
つまり、
第一志望は口に出さない方が、
目標は達成しやすいと言うことですね。
意外です。
しかし、
口に出した方が良いと言う場合もあります。
次はそれについて話します。
口に出すべき場合。
「口に出すべき」
場合もあります。
どういう場合か?
第一志望や、受験に対しての目標がまだぼんやりとしか決まっていない
という場合です。
具体的になります。
なぜでしょう?
まだぼんやりとしか目標が決まっていない人は、
それを他人に話しているうちに、自分の思考が整理され、
自分の目標が具体化されるからです。
自分が習ったことを他人に教えると、
理解が深まるのと似ていますね。
注意点があります。
しかし、
話すときにも、注意点があります。
- 否定されたら違う人に話す。
- 口にすることで満足しない。
この2つです。
①否定されたら違う人に話す。
もし、子供が誰かに自分の志望校などを話して、
それが「無理だよ」などなど、否定されたら、
違う人に話すよう、いってあげましょう。
目標を話された時、
「無理だよ」
とか言われ続けると、ホントは無理じゃないのに、
無理だと錯覚してしまいます。
1年あれば、学力は全然変わるのに、勿体ない。
もちろん保護者の方が
「否定者」にならないようにしたいですね。
②口に出すことで満足しない
次にこれですね。
口に出すことで満足しない事。
なんだかんだで、一番大事です。
第一志望校を口にすることは、
あくまで合格する手段の一つにすぎません。
以上の事を踏まえれば、
第一志望を口に出すメリットは、十分にあるといえます。
ぜひ、まだ受験の目標が定まっていない人は、
誰かに相談したり、話してみたりしましょう。
今日の記事は終わりです。
記事公開日・最終更新日 2020年2月8日