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【中学受験】親は勉強を教える際、「分かった?」と聞いてはいけません。理由も解説。

こんにちは。

中学受験をされるお子様を持つ保護者の方で

家でけっこう子供に勉強を教えているけど、
子供が本当に分かっているのか分からなくて「分かった?」と何度も聞いている。

という方はいませんか?

 

夏休みや冬休みは特に、
子供が家にいるので、親が勉強を教えている時間が長いかと思います。

そこでよく「分かった?」と聞いてしまいますが、
最近、それはあまり意味がなく、言わない方がいいということに気付きました。

 

そこで本記事では中学受験業界に10年以上携わってきた
プロ家庭教師Edenの居村が

 

  • 子供に「分かった?」と聞いてはいけない理由

について話します。

是非ごらんください。

 

「分かった?」とは聞いてはいけない。

 

保護者の方が、子供に問題を解説した後、
よく「分かった?」と聞きますよね。

こう聞くと、「分かった!」と、返事をしてくれることが多いです。

これで親の方も安心してしまいがちで
「よしじゃあ、次の問題はこれね」と、なります。

 

問題点があります。

これは一見、何の問題もないやり取りに見えますが、
実は、問題点があります。

 

子供の「分かった!」は、
本当の意味での理解を意味していないケースがあるからです。

 

本当に分かっていて「分かった!」という場合もありますが、
そうでない場合もあります。

 

子供の言う「分かった!」は、色々な意味があるのです。

 

「分かった」の色んな意味。

実は、子供の「分かった」の意味は…

 

  1. 解説の細かいところは分からなかったが、大まかには「分かった」
  2. 本当は分からないが、保護者の方がそういうと安心する、とりあえず言っておく「分かった」。
  3. 1つ1つの式の意味は分からないが、解き方の式だけを覚えたという「分かった」
  4. 解き方もどうしてそうなるかも理解できた「分かった」
  5. 解き方もどうしてそうなるかも理解でき、問題の問われ方がかわった類題でも応用して解ける「分かった」

(引用:早川尚子、『中学受験新お母さんが教える国語 わが子を志望校に合格させる最強の家庭学習法』、東京 ダイヤモンド・ビッグ社、2017)

これだけ種類があります。

 

ちなみに、4つ目と5つ目が、
本当に理解している「分かった」です。

 

「分かった」が指すのは、
必ずしも全て本当の「分かった」ではないのです。

 

親が子供に「分かった?」と尋ねるのは、
効果は薄いですし、親も勘違いしてしまうので、おすすめしません。

 

よって、どこまで「分かった」のか、
聞く以外の方法で確かめる必要があるのです。

 

じゃあ、どうすればいい?

 

聞く以外の方法は、何があるのでしょうか?

私が思うに

  1. 類題を解く
  2. 解説してもらう

の2つです。

順番に説明します。

 

①類題を解く。

まずは類題を解かせることです。

解説の後に、
「次はこの問題、今の方法で解けるから解いてみようか」
と誘導するのはおすすめです。

 

それで解けたら本当に「分かって」ます。

 

しかし、

「さっき言われて分かったはずなんだけど、ここからどうするんだっけ…」

と解けないなら、

それは「本当は分かっていない」可能性が高く、
その問題でも解説が必要です。

 

②解説してもらう

また、子供に問題を解説してもらうというのも、おすすめです。

 

解説の後、「ほんとに今理解できたか、同じ問題を解説してもらおう」
と誘導して、解説してもらうのです。

 

ちょっと解説があやふやなところは、隣から、
「何でその式で答えが分かるのかな?」など、軽く質問をするのも大事です。

 

そんな横やりにも怯まず、しっかり解説できたら、
子供は本当に分かっています。

 

理解が中途半端なまま、
どんどん次に進んでいくのではなく、

少し時間がかかっても、
本当に理解できたかどうか確かめながら子供に教えていく。

 

この、地道な積み上がりが、6年の2月時点の偏差値につながります。

 

今日は「国語の物語文の心情読み取り」について話しました。

是非参考にしてください。

 

今日の記事を終わります。

記事公開日・最終更新日 2021年9月30日

 

参考・引用

早川尚子、『中学受験新お母さんが教える国語 わが子を志望校に合格させる最強の家庭学習法』、東京 ダイヤモンド・ビッグ社、2017