こんにちは。
中学受験をされるお子様を持つ保護者の方で、
子供があんまり勉強を楽しいと思っていない…
とお困りの方はいませんか?
本記事では中学受験業界に10年以上携わってきた
プロ家庭教師Edenの居村が
- 勉強を楽しいと思うのが、合格への一番の近道。
- 子どもに勉強を楽しいと思ってもらうには。
について話します。
是非ご覧ください。
楽しくなったら受験は勝てます。
これはよく言われることですが、
「受験に合格するため」より、「楽しいから」と思って、してもらう方が良いです。
学習効率がいい
理由は単純です。
やはり人間は、楽しいものの方が学習効率がいいのです。
子供は、歴史上の人物や植物の名前より、
ポケモンやドラクエのモンスターの方が早く覚えますよね。
それはやはり、ゲームの方が勉強より楽しいと思えるからなのです。
いくら一生懸命にやっても、楽しくてやっている人には勝てません。
これは勉強のみではなく、どんな世界でもそうです。
バーンアウト
また、長期的に見ても、「楽しい」と思ってもらう方がいいです。
確かに、中学受験の間だけは、勉強を無理やりさせても、
成績が上がるかもしれません。
しかし、その後に来るのはバーンアウトです。
嫌々勉強をやった子は、中学入学後、ほとんどの確率で勉強をしなくなります。
そして結局、大学受験でイマイチの結果に終わるのです。
もし楽しく勉強ができたら、そのバーンアウトがありません。
「楽しい」が一番。
主に上記のことから、
「楽しい」が、勉強での成功の一番の近道だと思うのです。
当然っちゃ、当然ですが、
「受験のため」のいやいやではなく、
「楽しいから」勉強をする子供に育ってほしいですよね。
では、どうすれば、そのような子どもに育てることができるのでしょうか。
親にできるサポート方法を2つ挙げます。
①親も勉強する
まず第一に、
「子供が勉強するなら、親も勉強する」ということです。
【中学受験】社会の苦手克服は、親も一緒に勉強するのがおすすめです。
親の勉強が大事
やっぱり子供が一番見る大人、
一番影響を受ける大人は「親」です。
親が勉強していると、子供はそれが自然だと思い、
勉強が、エネルギーを費やして苦労してやるものではなく、
自然と生活の中で行われる楽しいもの
という認識を持つのです。
その認識を持った子供のご家庭は、そもそも
「勉強しなさい!」「ヤダ!」といったやりとりが無いと思います。
例えば…
例えば、以前指導していたAさんのご家庭。
ここでは子どもたちが小さい頃から、
「勉強をしなさい」というような声かけを行ったことはなかったそうです。
母親によれば、
「主人が家で本を読んでいるのが普通だったので、
子どもたちもそんな父親の姿を見て、自然と勉強するようになったのだと思います」
と言っていました。
お金持ちの秘密
よく、お金持ちの子供ほど、受験に成功しやすいといわれますが、
その原因は、財力ではないと考えます。
お金持ちのご家庭ほど、やはり両親が勉強しているのです。
受験にお金を積んでいるから成功しやすいのではなく、(それもあるとは思いますが)
たくさんお金を稼げるくらい頭が良くなるため、親が勉強する
→子供がそれを見て、勉強が自然に思える。
が秘密の真実だと考えます。
②子供を連れて行く
また、二つ目の親ができることとして、
「子供を色んな所に連れて行く」のもいいと思います。
現在、コロナウイスでほとんど旅行はほぼ不可能ですが、
やはり子供が外でする経験は、宝だと思います。
自然に興味を持てます
やはり、旅というのは非日常なので、基本的に楽しいものです。
その中で触れた、歴史、自然、社会的な知識に、
子供は「勉強」というフィルターを通さず、
自然に興味を持つことができるのです。
後々、その旅で得た知識が教科書に載ってたりして、
そこから勉強への好奇心が生まれ、その分野が得意になったりします。
例えば…。
例えば、以前指導していたBさんのご家庭。
父親が旅行好きで、各都道府県の観光スポットを巡る旅を続けてきました。
そして、長女のB子さんが二歳になった頃から、
家族で旅をするようになりました。
ツアーに参加し、香川ではうどんを、
青森ではねぶた祭というように名産を味わったりと、多彩で楽しい旅でした。
「子どもたちに解説することはありませんでしたが、
ガイドさんが一緒のツアーなら、歴史的な事件や面白い話なども自然と耳にします。
そのような旅の中で、自然に、歴史や社会の 知識に触れ、興味を抱くようになったのでしょう」。
そう、ご両親は言っていました。
さらに、旅先に美術館や博物館があれば、
できるだけ立ち寄るようにしていました。
子どもたちも旅を楽しみながら、新たな知識を得ることの楽しさを知ったのでしょう。
このように、幼い頃の経験が、
新しいことへの探究心や勉強への意欲を刺激する大きな力になることがよくわかります。
楽しくないならやめましょう。
注意点があります。
それは、このような経験がすべての子どもにとって良い刺激になるとは限らない
ということ。
「親が子供が楽しいと思っていること」=「子供が心から楽しんでいること」ではない
ということです。
確かにBさんは、家族で世界遺産や名所を巡ることを楽しんでいました。
しかし他の子は、飛行機が苦手だったりします。
親が良かれと思ってしてしまっても、子供にとっては、「強制された嫌な記憶」と、なってしまう可能性があるのです。
子供の好き嫌いや、性格をよくみながら、
楽しいと思える経験をさせて、そこから勉強への好感度も上げてみてください。
今日は、子供に勉強を楽しいと思ってもらう事について話しました。
是非参考にしてください。
今日の記事を終わります。
記事公開日・最終更新日 2020年2月2日
参考・引用 小林公夫『中学受験に合格する子の親がしていること』2010