こんにちは。
中学受験をされるお子様を持つ保護者の方で
うちの子、社会の特に歴史が苦手で、困っている…。
という方はいませんか?
歴史の勉強をしているが、中々成績に反映されない。
そんな方は毎年多くいます。
そして彼ら彼女らのほとんどは、間違った勉強法をしてしまっています。
本記事では中学受験業界に10年以上携わってきた
プロ家庭教師Edenの居村が
- 歴史の勉強でやってはいけないこと
を3つ答えます。
①問題を解かない。
最初にこれです。「問題を解かない」こと。
暗記ばっかりです。
問題を解かないということは、歴史を全く勉強しないというわけではありません(笑)。
つまり、インプットのみ、暗記ばっかりやる生徒です。
- プリント
- ノート
- 教科書
を何度も読んでいる生徒です。
本番は大事です。
確かに、語句を覚えるのは大事です。
それをしないと、絶対に点数は取れません。
しかし、「本番」の経験がないとだめです。
これは、スポーツと同じです。
例えば野球。
毎日素振りをして、守備練習をして、キャッチボールをして、筋トレをして…。
と努力をするのは当たり前。
しかしそこには練習試合をする必要があります。
練習試合を経験することで、知らない相手と闘うわけですから、
今まで想像もしていなかったイレギュラーな事態に発展します。
- 相手打者が左ききが多かった。
- 変なところに打球が飛んできた。
- 相手ピッチャーが見たこともないような球を投げてくる。
例えばこんな感じ。
そんな「本番」の経験をすることで、
できているようでできていないことが判明して、次の練習に活かせるのです。
問題を解きましょう。
なのでやはり歴史も同じで、
問題を解く経験が必要です。
- これ覚えてたけど、こういう聞き方をしてくるんだ…!
- こういう形式も必要なんだ…!
と、気づきがあります。
覚えているけど、解けないケースや新たに覚えなければいけないことが分かり、
それを元に更に暗記する。
問題集は塾で使っているもので大丈夫です。
暗記→問題解く→暗記→問題解く…。
このループを作って行きましょう。
②授業をちゃんと聞かない
次にこれ。「授業をちゃんと聞かない」ことです。
気持ちは分かります。
確かに、気持ちは分かります。
社会の先生、全てが優秀な先生というわけではありません。
ベテランの先生、若い先生、色々います。
特に下のクラスの先生は、教えるのが下手なケースが多いのです。
さらに、正直授業を聞かなくても、暗記科目なので、教科書を読んでいけば、
点数を取れることは取れるかもしれません。
ライブの授業の印象付け。
そもそも授業というのは、
暗記事項を「印象付ける」ことが一番の意味です。
「ライブ感」というのでしょうか。
部屋で一人で教科書を読んで覚えるよりも、
実際にエピソードを聞きながら覚える方が印象がつきやすいのです。
一人で勉強するよりも、人から聞いた方が、
時間効率が何倍もあるのです。
③単元完璧主義
次にこれ。「単元完璧主義」です。
一つの時代だけ、完璧にすること。
単元完璧主義というのは、
例えば「飛鳥時代を完璧にしてからじゃないと、以降のものは覚えられない」という感じ。
つまり、ある一個の単元を完璧にしないと、
それ以降の時代を覚えようとしないことです。
受験で負けます。
そんな人はどうなるでしょうか?
結局現代まで手を付けれないまま、
受験の日を迎えてしまいます。
結果は不合格。
満遍なく塗っていきましょう。
そんな単元完璧主義の人は、
江戸時代までは何とか覚えていっても、そのころ、昔完璧にしたはずの
飛鳥時代あたりは、多分ほとんど覚えていません。
やはり、一つ一つ完璧にするのではなく、
5割くらい覚えたら次の時代。というのを繰り返すのがおすすめです。
もちろん、途中で問題を解くアウトプットの時間は必要ですよ。
そしてとりあえず現代まで一周したら、
また縄文時代に戻って勉強する。
満遍なく何回も塗っていくイメージで暗記する方が、
絶対に点数が高いはずです。
今日は「歴史の間違った勉強法」について話しました。
是非参考にしてください。
今日の記事を終わります。
記事公開日・最終更新日 2020年10月15日
参考・引用
『子どもの一生を決める失敗しない中学受験入門』,和田秀樹,2014