こんにちは。
中学受験をされるお子様を持つ保護者の方で
国語の文章、うちの子、読み解くスピードが遅い…
とお困りの方はいませんか?
本記事では中学受験業界に10年以上携わってきた
プロ家庭教師Edenの居村が
- 国語の読み解くスピードの遅さに、どう対応するか
について話します。
是非ご覧ください。
スピードと正確さ。
スピードと正確さは、相反する関係として、語られます。
この悩み、多いです。
- 「制限時間内に解けない」
- 「読むスピード、うちの子、遅いんです」
と、悩まれる方は多くいらっしゃいます。
子どもたちも、
- 「早く読んだら解けなくなった…」
- 「でも、丁寧に読んだら時間ない…」
と言い出します。
- 時間
- 正確さ
は相反関係です。
子供はこの両者の間で悩みます。
スピードアップのみでは解決できない問題ですが、
実は、いつの間にか解決しています。
大体、6年生の8月くらいに悩みがなくなってきます。
解決法は、「集中力」。
- 時間
- 正確
この2つを結ぶものが、集中力です。
過去問演習に入る8月ころにこの悩みが減るということは、
つまりそのころには、勉強の結果、読み方の正確性が上がることで集中力も高まり、
正答率も上がって、スピードの遅さに悩まなくなるということです。
まだ文の読み方と、問題の解き方が分からないから、
読み解くスピードが遅いと悩まれるのだと思います。
スピードを要求しすぎはNG
まだ早い時期に、「スピードを上げて読みなさい」と指導するのは、
子供達の焦りにつながり、結局読み飛ばしてしまうことにつながりがちです。
過去問演習に入る頃までは、
「早さ」よりも、「正確に」を要求するのがおすすめです。
時間は集中力の高まりによって、解決されていきます。
特に4、5年生
特に4、5年生には、「早く」と言いすぎない事です。
この時期にスピードを要求すると必ず読み飛ばしが始まります。
特に5年生は、突然問題文が長くなる時期です。
スピードを要求しすぎると、問題文を読み飛ばし、結局見直しの時間がかかってしまい、
そうして点も下がります。
まずは我慢。正確な読み方を身につけましょう。
ゆくゆくはそれが役立ちます。
時間短縮の、3つの方法。
次に、集中力が上がり、正確な読み方ができてきた子たちが、
更にスピードアップするため、3つの具体的な方法について話します。
①「問題分け」
まずはこれ。「問題分け」。
これは、言葉通り、「解答に必要な、問題文の分け方」ですあり「時間短縮法」です。
「問題分け」とは、
問題文の傍線を含む、解答するときの根拠にするひとかたまりのことです。
「だいたいここらへんに答えかいてありそうだなー」
と、問題文に区切りを引いて、つまり、問題を分けて、その中の分を精査していくのです。
全体から答え探しをせず、早く解答できるので、
時間短縮につながります。
②「読んですぐ解く」
次にこれ。「読んですぐ解く」こと。
これはその名の通り、「問題分け」をした文章を読んだら
すぐに解答を考えることです。
短い文章ごとに解くことで、問題文全体の理解が深まり、
問題文全て読み終えると、全ての問題が解けている状態になります。
③「印をつける」
次に、「印をつける」こと。
選択肢の文が、○か×か迷っている時に、
いったん△を書いて、次の問題に進むという方法です。
これをやると、どれが○でどれが×かに迷ってしまい時間がかかることを防げます。
また、強引に解答することもなくなるので、点も上がります。
今日は「国語のスピード」について話しました。
是非参考にしてください。
今日の記事を終わります。
記事公開日・最終更新日 2020年7月21日
参考・引用
早川尚子、『中学受験新お母さんが教える国語 わが子を志望校に合格させる最強の家庭学習法』、東京 ダイヤモンド・ビッグ社、2017