こんにちは。
中学受験をされるお子様を持つ保護者の方で
うちの子、得点力がなくてテストでうまくいかない…
とお困りの方はいませんか?
本記事では中学受験業界に10年以上携わってきた
プロ家庭教師Edenの居村が、
- 得点力をつけるための、3つのポイント
について話します。
帰国子女受験をされる方も是非ご覧ください。
得点力って?
そもそも、「得点力」とは、どのような力でしょうか。
得点力とは
蓄えた知識とそのつながりを使って、問題を正解する力
のことです。
入試が迫っている6年生のみではなく、
4、5年生にも必要です。
3つのポイント
得点力を構成する3つのポイントは、
- 問題文を正確に捉える力
- 知識や解き方を総動員できる力
- なんとかして工夫するカ
の3つです。
順番に解説していきますね。
①問題文を正確に捉える力
まずはこれ。「問題文を正確に捉える力」。
雑な読み方はNGです。
入試問題は、日本語の文章で全て書かれています。
雑な読み方をせず、
一つひとつの分を理解して読んでいくことが求められます。
- 流し読みする
- 内容を勘違いする
などなど、読み方が悪いことが原因で得点できないことが多くあります。
音読がおすすめ
問題文が示している意味をしっかりと捉える力を鍛えるに、
おすすめなのは、音読です。
数年前の経験で、会話はしっかりできているのに、成績が上がらない生徒に、
問題文をしっかりと音読させたところ、1か月で偏差値が9上がりました。
本人と話していると、
「正直昔は、問題文をしっかり読んでいなかった」と言っていました。
周辺視野を鍛えます。
もちろんテスト中の音読はNGですが、
音読は、「周辺視野」を鍛える訓練になります。
スムーズに読むには、一単語一単語拾うのはNGで、
常に今読んでいる数センチ先が視界にある必要があります。
これが「周辺視野」を使っている状態。
これがあると、読み間違いなどのうっかりミスを防げます。
そして、黙読も上手になります。
「正しい」と「適切」
ちなみに、入試では大体、
「正しいものを求めなさい」と問われます。
しかし国語の読解問題だけは
「いちばん適切なものを選びなさい」と問われます。
「適切なもの」は「正しいもの」とは違い、
「正しいものに近いもの」という意味です。
しかし、それを知らない子は「正しいもの」を選ぼうとして悩み、
どうしても選べないという状況に陥りがちです。
それを防ぐために、
「正しい」と「適切」の違いを教えてあげる必要がありますね。
②知識や解き方を総動員できる力
次に、「知識や解き方を総動員する力」です。
正解に近づく力。
難問を前にふんばって、
- 知識
- 解き方
- ノウハウ
を色々組み合わせて考え、
正解に近づくことができる力です。
ちなみに、考えるとなると、
「考える人」みたいに、顎に手を当てて目を瞑って…みたいな姿をイメージされるかもしれませんが、
それは「考えているポーズ」です。
ポーズでは思考は止まったまま。
手を動かして思考をまとめることが、考えることです。
③なんとかして工夫する力
最後にこれ。「なんとかして工夫する力」です。
難問でも、「これはさすがに無理…」と諦めるのではなく、
「粘って工夫して解ききる力」です。
HOWとWHAT
指導中、「こうしたら解けるよ」と教えると、
- 「それはどこで使えるの?」とHOWを 考える子
- 「それはなぜそうなるの?」とWHYを考える子
がいます。
5年生までは、HOWを考える子のほうが点数を取りやすいのですが、
6年生になって伸びるのは、5年生までの間にWHYをしっかり考え続けた子のほうです。
まだ受験期ではなくても、WHYを考えられるよう、
「なぜそうなるの?」と子供に聞くのがおすすめです。
HOWとWHATを組み合わせることで、
応用問題を解いていきます。
たまには、勉強中の子どもの横で
- HOWを、「それってどうやって使うの?」
- WHATを、「なんでそうなるの? 教えて」
と明るく聞いてみましょう。
今日は「得点力」について話しました。
是非参考にしてください。
今日の記事を終わります。
記事公開日・最終更新日 2020年7月17日
参考・引用
2018『中学受験基本のキ!』西村則康・小川大介・越南小町