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【中学受験】模試の合格可能性別に、夏休みの勉強法を話します。【小6】

こんにちは。

中学受験をされるお子様を持つ保護者の方で

小6のうちの子、夏休みの勉強をどう乗り切っていけばいいか分からない…

とお困りの方はいませんか?

本記事では中学受験業界に10年以上携わってきた
プロ家庭教師Edenの居村が、

 

  • 模試の合格可能性別に、夏休みの勉強法

 

を話します。

是非ご覧ください。

 

今こそ正しい勉強を。

 

そろそろ6年生にとって勝負の夏がやってきます。

「学校がない分、受験勉強に集中できる。今こそ頑張らさなければ!」

と力む保護者の方も多いですが、
その精神で勉強を続けさせるのは注意です。

今こそ正しい勉強法で乗り切っていきましょう。

 

増える勉強量。

例えばSAPIX。

ここは、夏休みの40日間中、
夏期講習とオプション講座を合わせると
32日間塾に通うことになります。

 

普段の3倍くらいの勉強量だと思っていてください。

授業は午後からですが、連日講習があり宿題も毎日出ます。

午前中は家でその宿題をやることになるので、
それこそ一日中勉強をする状況です。

 

レベルを把握しましょう。

しかし、
量を増やせば偏差値が上がるわけではないのが現実。
朝から晩まで勉強しても、成果が良く出るのは全体の3割くらいです。

 

もちろん、正しい勉強法を続ければ、夏休みほど、学力アップのいい機会はないです。
そのために、子供のレベルを把握することが求められます。

ここでは、学力レベルを、模試の合格可能性別に見ます。

 

  • 合格安全圏…合格可能性80%%以上
  • 合格圏…合格可能性50~80%
  • 合格可能圏…合格可能性20~50%

 

 

では、各レベルに応じた学習の進め方を説明しましょう。

 

合格安全圏…合格可能性80%%以上

 

まずは合格安全圏にいる方向け

ペースは維持。慎重に。

各塾が実施する夏前の模試は、
中学受験に必要な範囲はすべてカバーしています。

なので、夏前で80%以上の子は、基礎がしっかりあることが分かります。

つまり、今までの勉強が上手くいっているわけなので、
今のペースを維持し、今以上のことをさせる時は慎重に考えましょう。

 

常に順調な子というのはいません。

一度でもつまづくと、親御さんは今のままやってもいいのに関わらず、
さらにあれやこれやと色んなことをさせようとしがち。

しかし、

夏以降は勉強が非常にハードです。

今、必要以上の勉強を強いると、後々スタミナ切れになります。

焦るのはNG。長期的な目で受験を見ましょう。

 

 

合格圏…合格可能性50~80%

 

次に合格圏にいる子について。

 

苦手分野があります。

合格圏にいる子は、一部、苦手な分野があります。
ここを乗り越えるのが、この夏一番大事な事。

なのでまず、苦手な分野を把握することが必要です。

塾でもらう単元ごとの達成度表を参考に、
苦手単元を明らかにしましょう。

 

算数なら、

という風にありますので、
苦手な分野を発見し、重点的に復習します。

 

具体的な克服法

具体的な克服法としてはまず、

夏期講習の授業に全力で集中することが最重要です。

おそらく7月には、夏期講習の日程が配られます。

苦手分野の授業がいつあるのかを調べて、
夏休み前にその分野の基本を復習しておきましょう。

 

夏期講習は基礎ができている前提で演習メインの授業が行われるので、
事前復習は必要です。

 

弱点対策講座は微妙…?

多くの塾では、普通授業の後、
一週間ほどの弱点対策講座が用意されています。

しかし、子供が苦手な分野を持ち寄って、
それを満遍なくやる内容のところが多いので、全員に効果があるわけではないです。

弱点対策講座を受講するとその講座の宿題に追われてしまい、
自分の本当に苦手な単元を復習することができなくなるかもしれません。

 

よって弱点対策講座の内容には、注意です。

塾にもよりますが、これは受講せず、
自分の苦手を中心に復習することが大事。

 

塾のテキストの復習を第一に、
また、市販の問題集から苦手分野をピックアップし演習することもおすすめです。

 

合格可能圏…合格可能性20~50%

 

最後に、合格可能圏の子について。

 

まずは雰囲気。

合格可能性が20%と出ると、
入試前から諦めモードでがっかりする方もいますが、

中学受験における合格可能圏は、
文字通りまだ合格可能圏です。

 

今から逆転を狙うには、
まずは「もう無理でしょ…」という風なマイナスな雰囲気を出してはいけません。

と、前向きな言葉をかけてあげましょう。

あきらめる必要はありません。

 

とはいえ、

親がポジティブな言葉を出しても、顔が暗かったら、
「やっぱり無理なんだ…」と子供は思ってしまいます。

心から「まだ行ける」と、信じてあげることが大事です。

 

全体の底上げを目指しましょう。

合格可能圏の子は、
苦手分野が全体の半分以上あります。

確かにそれは危機的な状況です。

なので、全体の底上げが第一目標です。

つまり、基本に立ち返ることが求められます。
とはいえ、本当に最初から復習していれば時間が足りません。

 

なので、志望校をある程度絞って、
その学校の入試レベルに必要なレベルで復習させまましょう。

そして、「それ以外のことはやらない!」と腹をくくることがも必要です。

夏休み中に苦手を減らせれば、
成績は9月以降、変わってきて、逆転も夢じゃありません。

 

今日は「合格可能性別の勉強法」について話しました。

是非参考にしてください。

 

今日の記事を終わります。

記事公開日・最終更新日 2020年7月15日

 

参考・引用

2018『中学受験基本のキ!』西村則康・小川大介・越南小町