こんにちは。
中学受験をされるお子様を持つ保護者の方で
うちの子、低学年で中学受験を考えているんだけど、
学校の夏休みの宿題とか、どう取り組ませたらいい…??
とお困りの方はいませんか?
低学年だと、まだ塾が本格的でないので、
学校の宿題がメインですが、中々どう取り組ませたらいいか分からないという声を聞きます。
そこで本記事では中学受験業界に10年以上携わってきた
プロ家庭教師Edenの居村が
- 低学年の子の、夏休みの宿題の取り組み方
について話します。
今回話すのは、最も取り組みにくい、
- 読書感想文・日記
- 自由研究
の2つです。
是非ご覧ください。
読書感想文・日記
まずは読書感想文と日記。
これと自由研究は、自由度が高く、逆に取り組みにくいです。
取り組み方を、知りません。
これらに、なかなか手を付けられないのは、
そのやり方を知らないからです。
そして、やり方を学校で教えてもらえずに
夏休みを迎える場合がよくあります。
それだと、何をすればいいのか子供は全く分かりません。
なので学校が教えてくれない場合は、
親が教えてあげる必要があります。
基準はこちら。
しかし、
何をどう教えたら分からないという方も多いはず。
「ここまでできれば大丈夫」
という基準を、こちらで示しました。
【読書感想文の基準】
- 1年生=本に何が書いてあったか、あらすじを書く
- 2年生 = 本のあらすじに加え、自分の気持ちを書く
→(例)「○○になって悲しかったと思いました」 - 3年生=自分の気持ちだけでなく、主人公の気持ちも書く
→(例)「○○は友だちに会えてうれしかっただろうなと思いました」
【日記の基準】
- 1年生=その日にあったことを書く
- 2年生=その日にあったことの後に、自分の気持ちを書く
→(例)「○○して楽しかったです」 - 3年生 = 自分の気持ちだけでなく、他人(例えば友達など)が思うことを意識しながら書く
→(例)「○○ちゃんはとても悲しかったのだと思います」
上記ですね。
気持ちを理解する力。
中学受験の国語では
「他人の気持ちを理解する力」が必須です。
この力は、人生経験が少ない小学生には、
なかなか身につきにくいもの。
なので親子の会話の中で、
- 「こんなことがあったどう思う?」
- 「嬉しいよね?」
と、人間の心の動きについて意識させることがおすすめです。
自由研究
自由研究の取り組み方にも、
コツがあります。
3つのプロセスがあります。
研究には、3つのプロセスがあります。
それは、
- 仮説
- 実験
- 検証
の3つ。
とはいえ、まだ子供が小さいと、
仮説を立てることができません。
よって、低学年の自由研究では、
ある程度親が子供に情報を教え、一緒になって進める必要があります。
結果が分かっているものを
なので、低学年の自由研究は、
ある程度結果が分かっているものがおすすめです。
研究内容が何も浮かばないならば、
夏休みの自由研究をテーマにした本などを参考にしてもいいと思います。
とはいえ、その内容をただそのままやっていたら、
自由研究ではありませんよね。
親が促しましょう。
そこで、親が
- 「これをこうしたら、どうなるかな?」
- 「これにこれを入れたらどうなる?」
など、子供にある程度促しながら進めるのがおすすめです。
こう言われると
「そんなこと私にはできない!」と思われるしかありません。
しかし大丈夫。
自由研究の題材は、
普段の生活の中にあります。
例えば料理です。
「お湯に片栗粉を入れたらとろみがついた」
というようなものでも、低学年なら大丈夫。
料理、洗濯庭いじりなど、
家庭のお手伝いは自由研究の良い題材になります。
また、植物の観察もおすすめ。
観察の研究は、
- 毎日の成長をコツコツ書く
- ある姿だけにスポットをあてて書く
の2パターンあります。
毎日取り組める子は、前者が向いてますが、
そうでない子は、例えば
「へちまのつるはなんでくるくるなんだろう?」
という風に、一つの状態を詳しく調べる方がおすすめです。
一緒に取り組みましょう。
また、自由研究は、
親子で一緒に取り組むことが大切です。
親が楽しそうに取り組んでいると
子供も取り組みやすいです。
自由研究を共に行い
「知らなかったことを知る楽しさ」を感じたら、
それだけで大きな成果です。
今日は「低学年の夏休みの宿題」について話しました。
是非参考にしてください。
今日の記事を終わります。
記事公開日・最終更新日 2020年7月5日
参考・引用
2018『中学受験基本のキ!』西村則康・小川大介・越南小町