こんにちは。
中学受験をされるお子様を持つ保護者の方で
子供が国語の記述が苦手でどうしよう…
とお困りの方はいませんか?
苦手な場合、
「とにかく国語の記述を解きまくる!」
と意気込んでいる方もいるかもしれませんが、
それでは解決しないケースが多いです。
本記事で中学受験業界に10年以上携わってきた
プロ家庭教師Edenの居村が、
- お子様が、国語の記述が苦手である、本当の理由。
について、話します。
書く力以前に、話す力。
結論としては、
- 記述する「書く力」以前に、「話す力」が足りてない
こういう子が、多いと思います。
話すことから始めよう。
記述の対策は、
「書くこと」
ももちろん大事ですが、
中学受験をする子は大抵、「書く」以前に、
「話す」力が足りていないのです。
話す力とは、
- 今日あった事
- それを通してどう思ったか
など、
体験したことを意味が通じるように
伝える力のことです。
話す力が足りている子は、
カリキュラムに従ってしっかりやっていけば、順調に伸びていくケースがほとんどです。
なので、
体験したことを順序立てて、
ある程度まとめて話すのが苦手な場合は、
まず「しゃべること」に慣れさせていくといいでしょう。
子供の説明は、分かりません。
ここで、
子供との会話を思い出してみてください。
子供って、
何を言っているのか分からない時がけっこうありますよね。
まわりくどかったり、
順番がめちゃくちゃです。
いきなり
「Aちゃんが笑ったんだよ」
などと話を始めます。
質問を、投げましょう。
こういう話、子供としては最もインパクトがあったところから話していますが、
親としては全く理解できなかったりします(笑)。
こういうときに大事なのは、
- 「へー」
- 「そうなんだ」
などで終わらせず、
- 「どうして笑ったの?」
- 「なにをしてたの?」
- 「誰と遊んでたの?」
など、
会話の展開につながる質問をしてみましょう。
ぜひ、作業のように聞くのではなく、
子どもの体験に興味を持って、
- その内容をもっと聞きたい。
- 子供の体験を共有したい。
という気持ちで聞いてあげましょう。
そうして話の内容を膨らませていくと
そのうち…
「AちゃんとBちゃんといっしょに公園で遊んでいたら、トンボがB ちゃんの背中に止まった。Aちゃんはそれに気づいて、僕に教えてくれた。ふたりでBちゃんに背中にトンボが止まっていると教えたんだけど、Bちゃんは背中を見ようとしたけれど、なかなか見えなくてぐるぐる回ってしまった。Aちゃんはそれがおかしくて大笑いした。僕もいっしょに笑った。Bちゃんはトンボが飛んで逃げるときにやっと見られ たんだよ」
こういう内容であることが分かります。
親の聞き方も、大事です。
子供の話を聞くときには、
親の態度も大事です。
最初はイライラするかも。
もしかしたら、
最初はイライラするかもしれません。
なぜなら、
最初から分かりやすく話せる子供ばかりではないからです。
しかし最初が勝負です。
- 根気よく、耳を傾ける→子供が話すことを好きになる。
- 「何言ってるの?」と責める→話すことを、辞める。
この分かれ道です。
聞くか聞かないかで
子供の説明する力は上手になったり、下手になったりします。
話せて来たら、書く。
子供がある程度伝わるように話せてきたら、
今度は書かせましょう。
「さっきの話、面白かったから 日記にでも書いてごらんよ」
と書くことをうながすのです。
- 内容がまとまってから書く
- 「今日のこと今からノートに書いて」
この2つは、全然違います。
質問も、大事です。
ここは親の「質問力」がものを言いますね。
毎回は難しくても、
ときには意識的にこうした質問をしながら、
- 「話したいこと」
- 「体験」
を、お子さんにたっぷり話させてあげましょう。
子供が話せないのを焦らず、
親が聞きたいことだけを聞かず、
子供が話したいことを引きだしてあげてください。
是非参考にしてください。
今日の記事は終わりです。
お知らせです。
記事公開日 2020年3月19日
最終更新日 2020年3月19日
引用・参考
小川大介『塾でも教えてくれない中学受験・国語のツボ』2016