こんにちは。
中学受験をされるお子様を持つ保護者の中で、
- 「公立の中高一貫校っていうのがあるけど、実際どういうところ?」
とお困りの方はいませんか?
普通の私立の中高一貫校と、公立の中高一貫校は、
少し違います。
そこで本記事ではプロ家庭教師Edenの居村が、
- 公立中高一貫校とは何?
という疑問に、お答えしていきます。
是非ご覧ください。
※3分で読めます。
公立中高一貫校の、大きな違い。
そもそも、
「公立中高一貫校」は、1998年の学校教育法の改正を受け、99年に設置が始まりました。
当初は3校からのスタートでしたが、
徐々に増え、現在ではなんと全国に329校のも学校が設置されています(平成30年)。
この、公立中高一貫校は、私立の中高一貫校に比べ、
色々と仕組みが違います。
値段が違います。
大きな特徴の一つとして、
- 経済的な負担が少ない。
ことが挙げられます。
- 授業料が原則無料で、
- 1年間の学校教育費の平均が10~20万円
と、かなり家計に優しいです。
教育目標、違います。
また、一番の特徴は、
教育目標の違いです。
- 私立の中高一貫校→「独自の生徒像」を目指す。
- 公立中高一貫校→「社会へ貢献できる人材」を目指す。
という違いがあります。
この違いが起こるわけは、
「誰が学費を払っているか?」
にありますね。
私立の中高一貫校は、
生徒からの授業料を元にしているので、独自の校風を作っていますが、
公立の中高一貫校は、
税金で運営されているので、お返しとして、社会に貢献するための人材育成が目標となっています。
そのためか、公立の中高一貫校は、
大学受験に必要な一部の教科をガッツリやるのではなく、
すべての教科をバランスよく学習するカリキュラムが、組まれています。
私立大を目指すより、国立大向けってことですね♪
入試の特徴。
公立中高一貫校は、
入試にも特徴があります。
考える力を求めている。
主な公立中高一貫校は、
- 小学校で作成される報告書
- 適性検査
- 作文
- 2次試験として、面接など
があり、総合的に判断されます。
学校によって課される内容は違いますが、
だいたいこんな感じですね。
私立の試験より、
「何か自分で考えて解答する」
というプロセスのものが多いのが、印象です♪
適性検査って?
「適性検査」は、普通の私立中高一貫校みたいな、
教科の知識や学力を問う、一問一答の試験とは違って、
- 自分の体験や、
- 日常的な常識、
- 複数の教科の知識
などを活用して
解答を求める問題です。
記述式が多いのも、特徴です。
例えば、かんたんなもので言えば、
「走っているバスが急停止したら、人はどっちの方向に体が揺れますか?」
というようなもの。
難しいものでは、
様々なグラフやデータから、「世界の水資源がどのように移動しているか」
そんなものも、ありました。
つまり、子どもの
- 「考える力」
- 「課題解 決能力」、
- 「表現力」
が試されます。
まあでもぶっちゃけ、
適性検査は各校によって、
- 出題
- 評価
はかなり違ってきます。
過去問を買って、志望校の傾向をよく理解したいですね。
オリジナリティが、高い進学率につながる
公立中高一貫校は、
オリジナリティのある教育活動が行われており、
それが功を奏して、高い大学進学率に繋がっています。
特定が設けられています。
というのも、公立中高一貫校は、
特例が設けられています。
どんな特例かというと、
学習指導要領の範囲を超えた指導ができるというもの。
つまり、
- 「色々自由に授業していいよ!」
というものです。
具体的には
- 中学と高校で授業内容を入れ替える。
- 新しい科目を設置する。
などです。
授業面では、
文科省が設定している、公立校の標準的な授業時間数と比べ、
主要5教科(英数国理社)で、より多くの時間数を確保しています。
さらには
- 補習
- 土曜講座
- 習熟度別授業
などの、学力アップのサポートが多く、
また、
- 課外授業
- フィールドワーク
など、
体験的なカリキュラムもたっぷりあるところが多いです。
そして、
このような特色ある取り組みの成果として、
高い大学進学率の学校が、多いです。
倍率も、高い。
- 学費安い。
- 大学進学率高い。
などの特徴から、
倍率はめちゃくちゃ高いです。
入学倍率は、
平均で 6~8倍、
さらに高い学校では10倍近くにのぼることもあります。
都道府県で入試日が定められているため、
公立中高一貫校同士の併願はできませんが、
近年は私立の中高一貫校でも、
公立一貫校の適性検査の傾向を踏まえた入試問題で
選抜を行う学校も増えてきています。
つまり、
- 私立の公立の併願も行ける!
ということ。
ぜひ、志望校の候補にに中高一貫校を考えてみてください!
今日の記事を終わります。
記事公開日・最終更新日 2020年3月5日