こんにちは。
中学受験をされるお子様を持つ保護者の方に質問です。
「あなたのお子様に、勉強の才能はありますか?」
結構きつい質問ですが、学生時代の時、皆さん一度くらい、
勉強の才能について考えた事ありますよね。
その、天才と凡人を分かつ、
勉強の才能とは、どのようなものなのでしょうか?
本記事では中学受験業界に10年以上携わってきた、プロ家庭教師Edenの居村が、
勉強の才能について、話します。
勉強の才能は、「集中力」。
勉強の才能とは、いったい何でしょうか?
そもそも才能って、ぼんやりしている言葉で、
定義付けされてないですよね。
みんなが何となく使っている、才能の正体って何?!
私は才能の正体を、「集中力」だと考えます。
集中力の質です。
これは、先日とある漫画を読んでいて、書いてあったことです。
「芸術における才能は、何だろう?」
といった問いに、
登場人物の一人が、「集中力の質だ」
と答えたのです。
そしてこれは、あらゆる分野に共通することだとも言います。
芸術の世界、スポーツ選手、ビジネスマン、そして、受験生。
何かを成し得る人は、必ず「集中」する時間を持っています。
受験生で言ったら、宿題をやる時や、模試を受ける時ですね。
その、集中力の質が、才能の正体だというのです。
じゃあその、集中力の質って、具体的にはなんだよ?
そんな疑問が浮かぶと思います。
「早さ」×「長さ」×「深さ」です。
ずばり、集中力の質とは
- 早さ
- 長さ
- 深さ
この3つが掛け合わさったものです。
「早さ」とは?
集中力の「早さ」とは、何でしょう。
これは、ある物事に取りかかろうと思ってから、実際に取りかかるまでの時間の早さのことです。
受験勉強で言うなら、
「宿題をやろうと思った」
時間から
「実際に鉛筆を持ち、問題を解き始める」
までの早さのことです。
宿題をやろうと思ってから、すぐ取りかかれる人は、「早い」と言えますが、
取りかかろうと思ってから、ついつい漫画を手に取ってしまったり、
問題集を開いたのは良いものの、頭の中ではゲームのことを考えている。
こういう人は「遅い」と言えますね。
「長さ」とは?
集中力の「長さ」とは何でしょう?
これは、ある物事に実際に集中してからの、その状態の持続時間の長さの事です。
受験勉強で言うなら、
「宿題をやり始めた」
時間から、
「宿題に飽きたり、気が散る」
までの時間の長さの事です。
一度宿題にとりかかったら、ずっと気が散らず、勉強し続けている人は、
「長い」と言えますが、
宿題に取りかかった直後、気が散ってスマホに手が伸びてしまう人は、
「短い」と言えます。
「深さ」とは
集中力の「深さ」とは何でしょう?
これはその名の通り、どれくらい集中しているかということです。
受験勉強で言うなら、
人に話しかけられても、気づかずずっと勉強しているなら、
「深い」集中状態であり、
少しの物音で、勉強から意識が離れてしまうのであれば、
「浅い」集中状態であります。
3つの、掛け算です。
ずばり、集中力というのは、
「早さ」×「長さ」×「深さ」
で測られます。
そして、この掛け合わさったものを人は
「才能」
と呼んでいるのでしょう。
才能なくても、戦えます。
ここで言っておきたいのは、
「才能」(つまり集中力の質)が、たとえあなたのお子様になくても、
中学受験は戦えるということです。
自分の「才能」にあった勉強です。
例え、才能
つまり、
集中の「早さ」×「長さ」×「深さ」
の値が小さかろうと、
自分に合った勉強法をすれば、中学受験は戦えます。
分かりやすく、例を出しておきますね♫
例えば…
例えば、
集中が「長い」けど、「浅い」場合。
こういう生徒は、とにかく時間をかけまくって、
成績をアップする方が良いでしょう。
机に向かっている時だけでなく、家を歩いているとき、トイレ、風呂、
など、常に勉強と共にある環境に置けば、
時間当たりの学習量は少ないけれど、その集中力の長さで、乗り切ってくれます。
また、受験する学校も、試験時間が長いところを選択すると、更に有利になるでしょう。
逆に例えば、
集中が「深い」けれど、「短い」場合。
こういう生徒は、科目をコロコロ変えていく勉強法がおすすめです。
30分単位、一問単位でやる科目、分野を変えていけば、
集中の短さをカバーできます。
しかも、時間当たりの学習量が多いので、成績アップを狙えます。
こういうタイプは、得意教科、苦手教科がなく、満遍なく点数を取れるタイプですので、
2科目受験よりかは、4科目受験に向いていると思います。
どのタイプか、見極める。
このように、
決して集中力の質が低いのが、悪いことではなく、
重要なのは、自分のお子様の「集中力のタイプ」、
つまり、「才能のタイプ」を知り、それに合わせた受験生活をしていく事です。
しかし、「早さ」はあるべき。
とはいえ、集中力の「早さ」はどなたにもあってほしいです。
「深さ」がないのは、「長さ」で、
「長さ」がないのは、「深さ」でカバーできますが、
「早さ」をカバーするのは、不可能です。
ぜひ「早さ」をあげていただきたいです。
では、集中力の「早さ」はどのように、上げることができるのでしょうか?
その一つの有力な答えとして、
「ルーティーン」が挙げられます。
記事の最後として、「ルーティーン」のリンクを貼っておきますので、ぜひご覧ください。
今日の記事は終わりです。
記事公開日・最終更新日 2020年1月21日
参考・引用
かっぴー『左ききのエレン』集英社