こんにちは。
中学受験をされる方は、
これから冬にかけて、勉強がさらに忙しくなってくると思います。
しかし、そこで質問です。
お子様はご家庭の「お手伝い」をしていますでしょうか?
勉強をずっとやっているのも、確かに立派ですが、
やはり受験生であっても、何かしら家庭のお手伝いをした方が良いでしょう。
今回はプロ家庭教師のEdenが、子供のお手伝いは受験勉強にプラスになるという話をします。
「お手伝い」は学力アップにつながります
「子供の学力をアップさせたいなら、親子でする共同作業、例えばお手伝いとかですが、
そういう機会をできるだけ多く持ってほしいです」
こう語るのは、某有名中学、豊○岡女子学園の元校長です。
親子での共同作業は、家族間のコミニケーションを豊かにし、
思考力や集中力といった「見えない学力」を育む絶好の機会になるからです。
また、お手伝いは、ともすれば子供が抱きがちな、
(僕は勉強だけしてればいい)(私は勉強さえしていれば文句は言われない)
などといったそんな考えを一掃し、
「受験生といえども家族の一員」と言う意識を植え付け、
同時に気分をリフレッシュする上で、大変効果があることだからです。
例えば、夕食作りの手伝いとして、親子でカレーを作ってみましょう。
カレーを作るとなると、いくつかの食材が必要になります。
まず「チキンカレー」なのか「シーフードカレー」なのかといったテーマ設定に始まり、
中に何を入れるかというアイデアや、それをどう調理するかという工夫が求められることになります。
冷蔵庫に通う生の食材が少なければ、今あるもので美味しく作るか、
そして、手を切ったり火傷したりすることなく手際よく完成させ、
美味しそうに盛り付けにはどうすればいいかも問われることになります。
つまり、カレー作りを通して、思考力や想像力、
それに、集中力や表現力まで知らず知らずのうちに鍛えることができるのです。
もちろんメニューは、カレーでなくても構いません。
ホットケーキ作りでもお好み焼き味作りでも同じことです。
料理は、献立のイメージ作りに始まり、
選ぶ、切る、焼く、煮る、蒸す、盛り付ける、食器を片付けるといった
様々な工程からなる作業です。
その作業の合間に、親子で学校や塾での話をしたり、
ときには親が「肉の産地」「野菜の高騰」といった料理に関わる時々ネタを語ったりしながら作業を進めれば、
子供は実に多くのことを楽しみながら学ぶことができます。
もし子供が2人以上いる家庭であれば、父親と子供たちでアイデアを出し合い、何かを作ってみよましょう。
力合わせて何かを生み出すと言う貴重な体験になるはずです。
それに、共同作業は料理にとどまりません。
風呂掃除やトイレ掃除、庭やベランダの花木への水やり、洗車や日用大工などチャンスは多々あります。
それらの作業は子供に任せ、道具出しから後片付けまで責任を持たせることで、子供は見違えるようにしっかりしてくるものです。
これらの作業も一見、志望校合格に必要な学力アップとはかけ離れたものに見えるかもしれません。
しかし、作業を通じて得られる達成感や、机の前を離れて別の作業に打ち込んだことへの爽快感が、
子供にとってプラスの効果をもたらすことにもなります。
受験勉強で忙しいとは思いますが、
ぜひお手伝いをさせてみてください♫
参考・引用 清水克彦『中学受験 ―合格するパパの技術』
記事公開日・最終更新日:7月27日