こんにちは。
中学受験をされるお子様を持つ保護者の方で、
子供が2月の中学受験で、結局、不合格になってしまった…。
という方はいませんか?
中学受験は、受かる生徒もいれば落ちる生徒もいます。
そして、受かる生徒より、落ちる生徒の方が多い世界です。
受かったらそれは、本当に祝福すべきことですが、
結果がよろしくなかった時にどう子供と接するのかが、
親の「人間力」が試される所です。
本記事では中学受験業界に10年以上携わってきた
プロ家庭教師Edenの居村が
- 不合格になっても、子供を愛する大切さ
を話します。
是非ご覧ください。
愛を注ぎやすい時代です。
そもそも、まず2021年現代は、
実は、「子供に愛を注ぎやすい時代」なんです。
なぜでしょう?
医学の進歩です。
その答えは、医学の進歩です。
医学の進歩のおかげで、赤ちゃんが早くして死んでしまう確率が低くなりました。
また、避妊技術も発明され、
- 子供を産む
- 子供を産まない。
- 産むなら一人
- 産むなら二人
といったことが、
ある程度ではありますが、人間がコントロールできる時代が来ています。
少なく産んで、育てられる。
するとどうなるか。
昔の人には、考えもしなかった、
「少なく産んで、大切に育てる」
ことができるようになりました。
つまり、一人当たりの子供に対する親の思い入れが、強くなったのです。
もちろん現在、少子高齢化問題がありますが、
しっかりと子供に強い関心を持つことができると言う意味では、良い面もあるのでしょう。
問題点も、ありました。
しかし、関心を持つというのにも、色々考え方があり、
関心を持つ持たないということではなく、その持ち方が問題です。
もちろん、悪い持ち方もあります。
そして、子供に愛を注ぎやすい時代だからこそ、
偏った愛を、注ぎやすいのです。
しかもそれは、今みたいな、
「受験で受かるか受からないか…!」
ということをやっている時期にです。
子供への愛は、無償がおすすめです。
そこで、今日の結論をここで言います。
「親の子どもへの愛は、無償であるべき」
です。
子供が受かっても落ちても、子供への愛は、変わりません。
見返りは、捨てましょう。
- あの子よりはスポーツで秀でて欲しい。
- あの家のあの子よりは偏差値が高くあってほしい。
- 有名企業に就職してほしい。
- 30歳までに結婚してほしい。
- この時期で言うと、2月1日の○○中学の試験に受かってほしい!!
などなど、
親が子供に求めるものというのは、いくらでも出てきます。
こういった愛の「見返り」、どうしても思ってしまうことがあります。
しかし、何も見返りを求めない愛こそが、親の愛のあるべき姿だと思います。
子供がこうしてくれたら、子供がこうなってくれたら、
子供をもっと愛してあげようという、いわば条件付きではなく、
いかなる場合でも、子供を愛してあげる。
わが子であるから、我が子の存在がいとおしいから、
愛す。
子供こそ、そのような愛を、親に求めているのではないでしょうか。
子供は感受性、高いです。
それに、子供の感受性は、大人よりも高く、
「条件付き」の愛は、どんなに表面を取り繕ってみても、
簡単に見抜くことができます。
さらに、そんな親の愛のあり方に気づいた子どもは、
心を深く痛めます。
親のモノになりがちです。
とはいえ、
上記に述べたように、現代は、突然お腹の中に神様が下さった「授かりもの」という概念は薄れ、
計画的に子供を「つくる」ことができる時代です。
そうなってくると、どうしても、子供という存在は、
親の人生のレールの一部になってしまいがちなのです。
子供を大切にしやすい時代な反面、
子供が、親のモノになってしまいがちな面もあります。
そうして子どもは、親の敷いた人生設計どおりに生きることを、
暗黙のうちに、求められるようになるのです。
特に、中学受験をされるご家庭は、金銭的にも余裕がある方も多く、
子供の人生設計を、立てやすい環境にあります。
ありのままの肯定が、難しい。
子供の視点から、子供の人生を、子供と共に考えるのではなく、
親である自分たちの人生設計の中に、子供の人生を入れ込んでしまうという発想では、
子供をあるがままに肯定して受けいれることがとても難しいです。
- スポーツで優秀なチームに入って、プロになる優秀な子供。
- 中学受験で成功し、東大に入り、大企業に就職する優秀な子供。
など、親が描いた「理想」の子供でいてくれる間は、愛を注げても、
そのレールから一度はずれてしまった子供は、愛することのできないといった、
条件付きの愛になってしまいがちです。
2月が注意です。
そういう意味でも、
この2月上旬、中学受験の結果が出る時期というのは、注意です。
第一志望に受かる子は、4人に1人程度しかいません。
たとえ思わしい結果出なくても、子供は死ぬわけではないのです。
とはいえ、残念ながら、
子供への愛情をそこで断ち切ってしまうケースがあるのです。現実には。
中国や韓国など、受験競争が激しい国ですと、
そこから親子仲が悪くなり、子が親を殺すケースだってあります。
もし、中学受験に「失敗」してしまった場合、
子供にどういった対応を取るか、ここが大事なところだと思います。
今回は中学受験に失敗した時について話しました。
是非参考にしてください。
今日の記事を終わります。
記事公開日・最終更新日 2020年2月6日