こんにちは。
中学受験をされるお子様を持つ保護者の方で
志望校、子供の実力よりかなり上の学校にしようかな…?
という方はいませんか?
高い目標を持つのは良い事ですが、
志望校の目標には、「現実感」もまた大事です。
本記事では中学受験業界に10年以上携わってきた
プロ家庭教師Edenの居村が、
- 高すぎる志望校は子供のやる気をそぐかもしれない理由
について話します。
是非ご覧ください。
高すぎる志望校、危険です。
志望校の偏差値を高く設定しすぎると
それはかえって危険です。
気持ちは、分かります。
「どうせ中学受験をするなら、
できるだけ高い偏差値の学校を目指してほしい」
ほとんどの保護者の方は、
そう思っているはずです。
その気持ちは分かります。
確かに、高いところを目指した方が、
やる気も上がりやすいと、イメージしやすいのでしょう。
限度があります。
しかしこの「高さ」には、限度があります。
例えば、小6で偏差値が45の生徒に、
麻布中学を目指そうと言っても、正直、現実感がありません。
高すぎる特徴を目標に設定したとて、
子供は逆に「無理だ」と思ってやる気が下がるかもしれません。
努力すれば、届くところに。
志望校についてはまず、「手を伸ばせば届くかもしれない」
くらいのところを設定するのが良いと思います。
子供の偏差値が今40なら、
とりあえず、45くらいのところを設定する。
45に行ったら、次は50くらいのところを目指す。
こんな感じで、子供の学力にあわせて、
少しずつ、目標をあげればいいのです。
最終段階で…。
少しずつレベルを上げていき、最終段階で、
「じゃあ今度は難関校を目指してみようか」と言ってみるのがおすすめです。
そのころにはもう、
難関校も現実感のある目標になっているはずです。
胸の奥に秘めましょう。
もちろん、親御さんにも
「できれば難関校に行って欲しいな‥‥」
という思いはあるでしょう。
しかし、子供の学力が上がるまで、
その気持ちは、胸に秘めておくのがおすすめです。
また、子供の学力が上がった時に、
次の目標を設定できるように、「この次はここが目標。そして次はここ」と、
予め調べておきましょう。
情報を、収集しましょう。
また、子供が5年生になるくらいから、
親御さんは、子供の志望校について調べてみましょう。
特徴が見えてきます。
たくさんの志望校を見ていくことで、
相対的に、学校ごとの特徴が見えてきます。
実際に志望校に訪れてみて、
印象がけっこう変わった…!
というケース、結構あります。
やる気を上げられます。
足を踏み入れて初めて、
その学校の良さが染みて分かるようなことも、よくあります。
子供にも、そのことについて話すことで、
受験へのやる気を上げることも可能です。
たくさん足を運びましょう。
現在はコロナの影響で難しいのですが、
なるべく直接学校を訪れるのが、おすすめです。
5年生の間に5校くらいは、見ておきたいです。
最終的には、10校弱の学校を見ておくのが、多いです。
今日は「志望校の偏差値の高さ」について話しました。
是非参考にしてください。
今日の記事を終わります。
記事公開日・最終更新日 2020年9月3日
参考・引用
『中学受験の常識ウソ?ホント?親が勘違いしがちな49のこと』,西村則康,2015