こんにちは。
中学受験をされるお子様を持つ保護者の方で
自分のやり方でしか、問題を解こうとしなくて困ってる…
とお困りの方はいませんか?
本記事では中学受験業界に10年以上携わってきた
プロ家庭教師Edenの居村が、
- 自分のやり方でしか解こうとしない子に、どう教えればいいか。
について話します。
是非ご覧ください。
立派だけど、伸びません。
自分の解き方にこだわって
結局時間がかかって、点数も取れない…
そんな子は、結構います。
特に四谷大塚で偏差値50くらいの子に多いです。
確かに、立派ですが…。
自分の解き方にこだわる子は、
一つの問題にじっくり取り組みます。
実はこれ、姿勢自体は、素晴らしいです。
ただ解法を暗記してわかったふりにする子はたくさんいますし、そういう子よりは合格者の姿勢をとっています。
思考力は確かに、鍛えられます。
しかし、
この姿勢の為に、宿題が終わらず、結局テストで点が取れません。
自己流で突っ込んでも、結局は「事故流」で終わってしまうのです。
それじゃあいけないですよね。
理由は2つあります。
自分の解き方にこだわって上手くいかない理由は、
2つあります。
まず1つ目。
これは、中学受験は、浪人があり得ないということ。
つまり、制限時間の中で、学力を一定以上つけ、かつ結果をださなければいけないということです。
なので、一人で丸一日、「植木算」を考えるのは、効率が悪いです。
数学者だったら、良いと思うんですけね。
また、隣の子が2分で正解できる問題を、
自分なりの解き方で20分以上かかっていては、試験本番で役立ちません。
そして2つ目。
これは、子供が成長するチャンスをなくしてしまうことです。
やはり、自分よりできる存在のいうことを聞いて、
その上で、自分なりの結論を出す子の成績が、伸びています。
ほめてから、訂正しましょう。
では、どうしたら、
子供が我流で解くのをやめ、正攻法に変わっていくのでしょうか。
まず、褒めましょう。
まずは、子供がやった、その独自の方法を、
褒めてあげましょう。
ここでのポイントは、間違っていても、まずは全力で褒めることです。
- 「すご!」
- 「そうやって考えたんだ!」
- 「よくそこまで考えられたね!」
などなど。
よくよく考えれば、自分の解き方で無理やり解こうとするのは、
頭がよくないといけません。普通に、心からほめてもいいことです。
普通のでも、やってみる。
そうして子供の気分を一度、良くしたうえで、
「じゃあさ、この解法でもやってみようよ」と誘導して、
塾で習った正攻法を子供と一緒に使います。
そっちの方がもちろん、
早く解けるのです。
そして、「じゃあ試験の時って、どっちが得しそう?」
と子供に聞いてみます。
大抵の子は、たくさん点を取りたいと、
それこそ親よりも思っているので、正攻法で解くようになります。
それでも自己流の場合。
しかし、やはりそれでも、
自己流で解き続ける子がいます。
そんな時は、
「○○君の解き方を、○○【子供の名前)の法則って名前にしよう!
でも試験までは、、普通の解き方で頑張ろうか」
と、話します。
そして時々、
「えーと、あれは○○の法則でいけるけど、これはその法則では無理っぽいね。
両方知っていて良かったね」
と言って、自尊心をくすぐりましょう。
自分で積極的に考えるのは、めちゃくちゃいいことです。
それを前提に、思考力の芽をつぶさないで、かつ、試験までに仕上がるように、上手に子供を誘導してあげましょう。
もちろん、指導に慣れていない親御さんは、これをやるのは難しいです。
なので、家庭教師や塾の先生など、
子供が信頼を置いている人に、これを使ってもらいましょう。
今日は「自分の解き方しかしない子への対処法」について話しました。
是非参考にしてください。
今日の記事を終わります。
記事公開日・最終更新日 2020年7月27日
参考・引用
『中学受験6年生の親がすべきこと』,安浪京子,2018