こんにちは。
中学受験をされるお子様を持つ保護者の方で
子供の中学受験の志望校に、『付属校』を選ぼうと思っている。
という方はいませんか?
付属校は偏差値も高いところが多く、
大学にも受験なしで行けるメリットがありますが、
付属校を志望校とする前に、
気を付けていただきたいことがあります。
そこで本記事では中学受験業界に10年以上携わってきた
プロ家庭教師Edenの居村が、
- 付属校を志望校とする前に知っておきたいこと
について話します。
是非ご覧ください、
付属校に決める前に…!
付属校を決める前に知っておきたいこと。
それは、
- 付属校は人気だが、付属大学に行けるというメリットを、保証とするのはおすすめしない
ことです。
付属が強化されてきます。
このところ、関東、関西、両方で、
有名大学が付属校の強化に力を入れています。
目的は、
大学に全員が入れるようになったこの時代で、
付属からのパイプを太く、なおかつ充実したものにしておきたい
そんなところです。
付属校の流れは、ここ10年、20年で強まりました。
- 小学校の開校
- 小中一貫校の構想
- 中高一貫校の開校
- 中学の移転・合併
- 男子校・女子校の共学化
上記が起こりました。
これまで付属に興味もないような大学までもが、
- 別の学校法人の中学・高校を系列校に入れたり
- その大学に進学するコースを設置したりする
そんな状況です。
そのため、付属校の報道も強まり、
付属校への関心が強まりました。
気になるところがあります。
進学先として付属校を考えること自体は
まったく問題ありません。
しかし、気になることがあります。
それは、「付属校という保険」に惹かれている部分があること。
「付属校に入れてはおくけど、正直、併設大学への進学を望んでいるわけではなく、
できればもっと難しい他大学に進ませたい」
併設大学はあくまで「保険」であってほしい。
そんな『安心』 を求める心理です。
保険が欲しい気持ちは分かりますが、
「子どもの受ける教育の中身については深く考えていない」
そんな風にも思えます。
付属校の良さがあります。
というのも、
付属校の良さを生かせてない気がするのです。
付属校は、大学受験を意感したカリキュラムにはなっていません。
併設大学に進むことが前提なので。
しかしその分、
社会人になったら役立つような、本質的な勉強ができます。
その他にも、受験がないので、
- 高3まで部活に打ち込める。
- 個人的にも興味があることに挑戦できる
等のメリットがあります。
しかし、
ホントは他大を受けさせたいとなると、
カリキュラムが大学受験用でないだけに、進学校にいる場合とは違って、自力で何とかしなければなりません。
そのため早くから予備校に通う生徒さんも多くいます。
すると、
- 友だち関係
- 部活
も中途半端になってしまい、
付属校のメリットが潰れてしまいます。
他大への進学が本音なら、
進学校の方が、子供の負担が少ないでしょう。
付属校は上記した
- 本質的な勉強ができる
- 部活を高3までできる
などの、
付属校ならではの特徴をよしとし
大学も併設大学が第一志望としてはいかがでしょうか。
「保険」の心理は、
子どもにも負担になり、学校生活も中途半端になる恐れがあることは、知っておきたいです。
半付属校があります。
最近は、
付属校の中にも、他大への受験にも力を入れる、
- 半付属校
も増えてきました。
付属校の生徒のなかに、進学校を望む生徒が増えてきたことが、
原因でしょう。
半付属校の特徴。
半付属校とは、その名の通り、
併設大学を保証しながら、難関大学への受験のサポートもある学校の事です。
どれくらい「半」なのかは、学校によってそれぞれです。
早稲田系・慶應系のようにほぼ全員が併設大学に進学しているところから、
併設大学があっても、そこに行く生徒はゼロの学校まであります。
学校名で判断せず、
正式な「学校案内」で確認しましょう。
また、現代界で、将来の進路がある程度決まっているのなら、
その進路合った学部や学科があるのかも、把握しておきたいところです。
今日は「付属校」について話しました。
最後に、
多くの生徒が「付属校」に進学する代表的な学校を挙げて終わりにします。
青山学院/学習院/学習院女子/慶應義塾中等部/慶應義塾普通部/慶應義塾湘南藤沢/昭和女子大附属昭和/女子美術大付属/日大第一/日本大豊山/法政大学/明治大付属中野/明治大付属中/明治大付属明治/立教池袋/立教女学院/早稲田実業/東海大相模/日本女子大附属/東海大浦安/立教新座/同志社/同 志社国際/同志社女子/立命館/立命館宇治/関西大第一/同志社 香里/甲南/関西学院/武庫川女子大附属
などなど!
是非参考にしてください。
今日の記事を終わります。
記事公開日・最終更新日 2020年5月17日
参考・引用
安田理『中学受験 ママへの個別指導』2008