こんにちは。
中学受験をされる保護者の方で、
「うちの子、勉強の集中力がないの…」
ということでお悩みの方はいませんか?
そこで、今回は中学受験業界に10年以上携わってきた
プロ家庭教師Edenの居村が、「集中力の出し方」について話します。
集中力のカギは「ルーティーン」。
集中力というのは、
「集中しなさい!」と言われて発揮できるわけではありません。
ではどうやって集中力を出せるのか?
「勉強が好きである」
状態なら、きっとゲームをやるように、すぐ集中できるでしょう。
しかし、勉強を好きになるなら、ある程度勉強に、自信をつける必要があります。
それに、長くいつでも集中力が続くわけではありません。
じゃあどうすればいい?
Edenでは、簡単に集中力を出すには
「ルーティーン」が必要だと考えます。
「ルーティーン」とは?
「ルーティーン」とは、何でしょう?
ルーティーンとはいわば、人が集中モードに入る前の
「お決まりの所作」と言えるでしょう。
- 大事なプレゼンを行う日には、朝コーヒーを飲む。
- 試合の日の靴紐は、右から結ぶ。
などなど、です。
これは、集英社のマンガ「左ききのエレン」に書かれており、
勉強でも一緒だと思い、今回、参考にしました。
一流も使っています。
この、「ルーティーン」は、一流のアスリートも使っています。
例えばイチロー。
打席に入る前、彼は
バットを膝に置いて屈伸、
→内またで足場を固め、
→ピッチャーに対してバットを立てる。
この一連の動作を行っています。これは、オリックス時代から変わっていません。
サッカー選手の、クリスチアーノ・ロナウド選手は、
フリーキックを蹴る前に、5歩下がって、仁王立ちするように構えます。
彼曰く、5歩下がって仁王立ちすることで、
集中力を高めるためのルーティンワークだそうです。
ルーティーンを探そう。
人それぞれ自分なりのルーティーンがあります。
子供が勉強に集中していないというなら、
子供がどういう状態であるなら、集中しているのか。
そこを探すと、自分の子供に合った「ルーティーン」が見つかると思います。
集中力はどこから?
ルーティーン、とは、集中する深度が深い人ほど複雑化する傾向があり、
幾つもまじりあっていることが多いです。
例えば
「この場所」で「この時期」に「この儀式」を行う。のような。
そこで、そのルーティーンの傾向を8つ紹介しようと思います。
お子様のルーティーンを見つけるのに、役立ててください。
①「時間」
「朝」「学校帰り」など、特定の時間に集中力が上がるケース。
その時間帯でなければいけないという根拠は正直あまりなく、加えてずれることもあり、
制御も効かないので、健康を害する可能性もあります。
神経質な方が多いです。
家族の夕食時などの温かな会話が大事ですね。
②「時期」
「テスト前」などの、特定のタイミングで集中力が上がるケース。
②の時間とはまた別物です。
あくまで自分の中ですが、集中すべき「根拠」がある場合が多いです。
自分のルールが大事で、自信がある人が多い印象。
他人とのトラブルに、気を付けたいですね。
③「場所」
「塾」「カフェ」など特定の場所に行くことが、集中のスイッチとなるケース。
場所と言いながら「静かな場所」や「友人がいる場所」など、
「人」が関わっている可能性が高いです。
つまり「人」の目を気にする目立ちたがり屋なタイプが多いです。
④「嗜好品」
「コーヒー」や「チョコ」など、嗜好品が集中力のスイッチになるケース。
甘い物の食べ過ぎで太るのと、
将来、嗜好品が煙草になり、健康を害してしまうのは避けたいですね(笑)。
印象としては、几帳面で凝り性、自分の世界を持っている方が多いです。
⑤「道具」
「このノート」「このシャーペン」など、
道具が集中力のスイッチであるケース。
割とこの中では作りやすいルーティーンですが、
「このシャーペン壊れたからもう無理」
「このイヤホン右が聞けなくなったもうダメ」
など、モノをなくした時のショックが大きいので注意です。
ロマンチストな方が多い印象です。
⑥「行為」
「ペンを回す」「屈伸する」など、
行為が集中力のスイッチとなるケース。
無意識で行っている方が大半で、自覚することが難しいです。
逆に自覚して行おうとすると、なんだから上手くいかない…
となるケースが多いので、あんまり気にしなくて大丈夫です。
⑦「感情」
「嬉しい」「哀しい」など、特定の感情に入ることで、
集中力を発揮できるケース。
失恋した小説家が、その悲しみを抱え、良いものを書く。
のような、クリエイティブタイプに見えますが、
「SNSで友人が活躍しているのを見て、やる気アップ!」
「期末テスト終わったらデート!」
など、学生にも、多くあてはまります。
⑧「儀式」
「ジンクス」など、儀式が集中を引きだすケース。
多分最初は偶然で、「これのおかげ」と思って結びつけた結果、
それがジンクスとなりますね。
五郎丸のあのポーズとか、
「かつ丼食って試合に勝つ!」
「プレゼンの前は赤いネクタイ!」
などなどです。
以上の、8ケースです。
否定形もあります。
もちろん、「○○をすればいい」というルーティーンはありますが、
「○○をしたらダメ」という「否定形」のルーティーンもあります。
また、これらのケースが複数個交わっているケースもあるので、
ぜひ、お子様を観察して、ルーティーンを見つけましょう。
今日の記事は終わりです。
お知らせです。
記事公開日・最終更新日 2020年1月18日
参考・引用
かっぴー『左ききのエレン』集英社