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【中学受験】国語の記述力アップは、採点者の視点を意識しましょう。

こんにちは。

中学受験をされるお子様を持つ保護者の方で

国語の記述の点数が伸びないけれど、
どう対策していいかわからない…

という方はいませんか?

確かに、国語の採点基準はわかりにくいですよね。

模範解答を見ても、「なるほどそうか!」
となることは少ないでしょう。

「そもそも、国語なんて、センスの科目だし…」

確かにそういう意見もありますが、
実際には、国語の採点をしている採点者は、
明確なルールに基づいて採点しています。

「採点基準」は、しっかり存在しているのです。

その「採点基準」を意識しながら解答をすることで、
国語の記述力は確実に伸びていきます。

本記事では中学受験業界に10年以上携わってきた
プロ家庭教師Edenの居村が

  • 国語の記述は、「採点者の視点」を意識することで伸びる!
  • 「採点者の視点」を得るために、今するべきこと

についてお話しします。

ぜひご覧ください。

「採点者の視点」を意識しましょう。

採点者は人間、だけど…

「国語の記述問題なんて、センスの科目でしょ?」

国語の回答が返ってきたとき、
「こんな点数になるなんて、採点者の気まぐれなんじゃないか…」
と思うことはあるでしょう。

確かに、採点者は人間です。

でも、明確な「基準」があります。

一人の採点者が全員の回答を添削することはできないので、
実際は多くの学生を採点のバイトとして雇っています。

そのためには、しっかりした基準がないといけないですよね。

まず、「採点者は、明確な採点基準で点をつけている」
という事実を、信頼しましょう。

そこから、全てが始まります。

採点者の基準はどうなっているか

「じゃあ、採点者の基準って具体的にどういう感じになっているの?」

記述問題の場合、採点基準は「要素」で区切られます。

注目すべきは、以下の三点です。

この三つが主な採点基準となって、
採点が進んでいきます。

論点を押さえる

まず、回答を見たとき、
「論点がいくつあるのか」を
分析しましょう。

「論点」とは、言い換えれば「話題」のことです。

短めの記述問題では、論点は1個です。
もう少し長くなると、論点は2から3個です。

この「論点」を見抜けるかどうかが、
国語の記述力アップの第一歩になります。

文字数はちょうどいいか

「論点を分析してみたけど、
全部をカバーしようと思ったら文字数が足りない…」

論点がカバーできていない大抵の原因は、
「文字数が足りない」ことにあります。

この「文字数不足」を克服し、
「全ての論点をカバーした答案」を書く秘訣は、
「正しく要約する力」にあります。

文字数をちょうどよくするためには、
著者がだらだらと述べている論点を、
コンパクトに圧縮して表現する必要があります。

逆に、文字数が余ってしまっている場合、
適度に「膨らませて」答えないといけません。

論点を、
「縮めたり、膨らませたり」することで、
適度な文字数を実現しましょう。

語尾は質問に答える形になっているか

最後に、忘れがちな点として、
「語尾」を意識しましょう。

全ての問題は、質問でできています。

質問に答えていない答案は、
どんなに論点がまとまっていて、
どんなに文字数がちょうどよくても、
やはり「バツ」をつけたくなってしまいます。

などと、聞かれていることに適した回答の仕方を心がけましょう。

これはある種のテンプレートなので、
「慣れ」の問題です。

採点者の視点を意識するために、今するべきこと

他の子の答案を添削しよう

「採点者の視点に立つことが大事なのはわかったけど、
それってとっても難しいことなんじゃ…?」

いえ、実際には、それほど難しいことではありません。

むしろ、工夫してやらせれば、子供は非常に楽しんで取り組めます。

その工夫とは、「他の子の答案を添削させる」こと。

「ほら、これ、友達のA君の答案。丸つけしてみて」

このように言われて、実際の記述答案に向き合うと、
子供は「やるぞ!」となった後、戸惑うことになります。

(どうやって採点したらいいんだろう…?)

こんな時、解答解説に載っている「採点基準」を
読ませてあげるのです。

(なるほど、確かに、こうやって採点すれば、
客観的に採点できるぞ!)

このようにして、子供は「採点者の視点」を
自然に獲得していくのです。

自分の答案を添削しよう

他の子の答案を添削するのに慣れてきたら、
今度はいよいよ自分の答案を添削させてみましょう。

他の子の答案を添削する前と比べて、
「記述答案を客観的に分析する視点」が養われているので、
「適当にとりあえず花マル」ということはありません。

自分の答案を、他の子の答案を添削するように、
客観的に見れるようになります。

この「自己添削」ができるようになったら、
記述の答案を作る力はかなりの域に達したとみてよいでしょう。

「採点者の視点に立つ」ことは、
さほど難しいことではないことが、お分りいただけましたか?

今日は「国語の記述力アップには、採点者の視点を意識するべきこと」について話しました。

ぜひ参考にしてください。

今日の記事を終わります。

記事公開日・最終更新日 2021年3月10日

 

参考・引用

『マンガ セキララ中学受験 経験者だから描けた、ホントの中学受験&中高一貫校ライフ!』今日マチ子, 2009