こんにちは。
中学受験をされるお子様の保護者の方で
塾の教材だけでは足りない気がする…でも書店の問題集が多すぎてどれを選べばいいのか分からない…
という方はいませんか?
書店の学習参考書コーナーに立つ。
棚一面に並ぶ市販の問題集。表紙にはどれも「合格」「必修」「基本から入試まで」と書いてある。
一冊を手に取っては戻し、結局二冊買って帰る。半分も進まないまま、本棚に置かれたまま。
思い当たる方も多いのではないでしょうか。
今回は、プロ家庭教師Edenの居村が、
・問題集を買い足す前に確認しておきたいこと
・中学入試の問題集を選ぶときの5つの基準
・教科ごとに変わる選び方の考え方
についてお話しします。
ぜひ、最後までご覧ください。
中学受験の問題集を買い足す前に確認したい2つのこと
先にお伝えしておきたいことがあります。
問題集を増やして成績が上がったご家庭を、私はほとんど見たことがありません。
19年、1500件以上の面談を重ねてきた中での実感です。
むしろ、増やしたことで下がった例のほうが多い。
一般的には、演習量を足せば成績は上がると言われますね。ですが、Edenでは足し算ではなく引き算で考えます。合格につながらないものから先にやめる、ということ。
なぜそうなるのか。
理由を二つに分けて書きます。
塾の教材が終わっていないまま次を買っている
いちばん多いのがこれ。
塾から配られる教材は、それだけでかなりの量になります。
授業で扱った問題、宿題として出された問題、確認テストの直し。
このうち、間違えた問題の解き直しが最後まで終わっているご家庭は、体感で二割もありません。
一般的には、塾の宿題を終わらせることが受験勉強だと言われますね。ですが、Edenでは宿題をこなすことと合格に近づくことを分けて見ます。
終わっていない教材が手元にある状態で新しい一冊を足せば、どちらも中途半端に終わりますよね。
「足りない」と感じているのは、量ではなく別のところ。
足りないのは量ではなく理解の深さ
もう一つの理由。
問題集を買い足したくなるのは、たいてい「解けない問題がある」からです。
けれども、解けない原因が量の不足であることは、実はあまりありません。
集団授業には、進めなければならないカリキュラムがあります。
講師はそれに沿って進む。
その結果、根本原理の説明が薄いまま、問題演習だけが先へ進んでいきます。
授業の場では分かったつもりになりますよね。
ところが家で一人になると解けない。
この状態で問題数を増やしても、解けない問題が増えるだけなんです。
必要なのは、同じ問題をもう一度、原理から説明できる状態にすること。
いま手元にある教材で足りているのかどうか、一度見てみませんか
買い足すべきなのか、それとも今ある教材を回すべきなのか。判断の材料をお伝えします。EdenのLINEから、お子さんの学年と通っている塾の様子をお聞かせください。
中学受験の問題集おすすめの選び方|5つの基準
それでも買い足すと決めたなら、選び方があります。
私が保護者の方にお伝えしている基準を、五つに整理して書きます。
商品名は挙げません。名前で選ぶものではないからです。
基準1|解説が答えではなく理由を書いているか
いちばん重視するのは、ここ。
家庭で使う問題集は、解説がすべてだと考えてください。
見るべきは、答えの数字ではなく、その手前。
なぜその式になるのか、どうしてその補助線を引くのか。理由が言葉で書かれているか。
書店で判断する方法は簡単です。
答えのページを開いて、算数なら図が入っているかを見てください。
線分図や面積図が省かれ、式と答えだけが並んでいる一冊は、家庭学習には向きません。
お子さんが一人で読んで、一人で再現できるか。この一点で選びます。
基準2|今の学年ではなく今の実力に合っているか
次に量ではなく難度。
表紙に書かれた対象学年は、いったん忘れてください。
6年生だから6年生用、という選び方が最も失敗します。
私が見ている生徒さんの中にも、塾で出される課題の多くが難しすぎて、こなしきれていない場合が多くあるんです。
その上に難しい市販の問題集を足せば、どうなるかは想像がつきますよね。
目安は、初見で7割前後が解ける難度。
全部解けるなら不要ですし、半分も解けないなら早すぎます。
6年生であっても、4年生の内容を扱う一冊に戻ることを私はよくお勧めしています。
中学受験で問われる内容には、4年生・5年生で習った範囲が多く含まれます。
戻ることは、後退ではありません。
基準3|3周できる分量に収まっているか
分厚い一冊は、達成感を得にくい。
家庭学習で差がつくのは、薄い一冊を三度回すやり方です。
一周目で間違えた問題に印をつけ、二周目は印のついた問題だけ、三周目でさらに残ったものだけ。
この形にすると、周回するたびに時間が短くなり、終わりが見えます。
厚い一冊を一周して終えるより、確実に残りますよ。
基準4|志望校の出題と重なっているか
意外と見落とされるのが、これ。
学校ごとに出題の癖は違います。図形を厚く出す学校もあれば、記述の分量が多い学校もある。
志望校が図形中心なのに、計算と一行問題ばかりの一冊を足しても、得点にはつながりません。
過去問を一年分でも見ておくと、選ぶ基準が変わるでしょう。
基準5|丸つけまで子どもが一人でできるか
最後は運用の話。
保護者の方が丸つけをする前提の一冊は、続きません。
お母さんが忙しい日に止まり、止まった状態が数日続くと、そのまま終わります。
解答が取り外せる形式か、解説が子どもの語彙で書かれているか。
ここまで見て買うと、積まれたまま終わる確率がぐっと下がります。
中学受験の算数 問題集を選ぶときに気をつけたいこと
ここから教科別に書きます。
まず算数。
買い足す前に、落としている問題の中身を三つに分けてください。
- 計算間違い
- 方針は合っていたが途中で詰まった
- そもそも何をすればいいか分からなかった
一つ目が多いなら、必要なのは単元別の問題集ではなく計算の反復です。
二つ目が多いなら、同じ単元を扱った解説の厚い一冊。
三つ目が多いなら、その単元の前提が抜けています。学年を戻した教材が必要ですね。
同じ「算数の点が低い」でも、処置がまったく違うということ。
ここを分けずに買うから、合わない一冊を選んでしまうわけです。
なお、難関校向けと書かれた問題集を早い時期に入れるのは、私はお勧めしていません。
解けない問題を積み重ねることが、いちばん自信を削るからです。
中学受験の国語 問題集おすすめの考え方|分野を分けて選ぶ
国語は、算数以上に選び方が難しい教科。
理由は、国語という一つの教科の中に、性質の違う分野が同居しているからです。
- 漢字と語彙
- 文法と知識
- 物語文の読解
- 説明文と論説文の読解
- 記述と作文
このうち、市販の一冊で伸ばしやすいのは前の二つ。
漢字と語彙は、毎日少しずつ回す形が向いています。薄くて反復しやすい一冊を選べば十分でしょう。
一方、読解は市販の問題集だけで伸ばすのが難しい分野です。
答え合わせをして、丸かバツかを見ても、次に活きないから。
読解で必要なのは、なぜその選択肢を選んだのか、本文のどこを根拠にしたのかを言わせること。
これは、話し相手がいて初めて成立します。
記述はさらにそう。
書いた答案に対して、どこを削りどこを足すかを指摘する人がいなければ、同じ書き方を繰り返すだけになりますよね。
国語の問題集を選ぶときは、「知識分野は市販の一冊で回す、読解と記述は人がついて見る」と切り分けて考えてください。
理科と社会の問題集は暗記の形式で選ぶ
理科と社会は、覚える量が多い教科。
ここで選ぶ基準は、覚え方の形式が子どもに合っているかどうかです。
一問一答の形が合う子もいれば、図やイラストで全体をつかんでから覚える形が合う子もいます。
理科は特に、計算分野と暗記分野で必要な一冊が別。
てこ、電流、溶解度といった計算分野は、算数の割合と比が入っていないと解けません。
理科の問題集を足す前に、算数の比が入っているかを確認したほうがいい場面が、実は多いんです。
社会は、地理・歴史・公民のどこが弱いかを分けてから選ぶ。
三分野をまとめた一冊を買っても、弱い分野には届かないでしょう。
買った問題集が使われないまま積まれる本当の理由
ここまで選び方を書いてきました。
しかし正直なところ、選び方以上に大きな問題があります。
買った一冊が、続かないこと。
面談を重ねる中で、成績が伸びない原因はだいたい次の4つに収まる、ということが見えてきました。
- 原因が見えていない
- 改善の方法がわからない
- 方法が見えても、家庭だけでは実行が難しい
- 本人のやる気が続かない
問題集選びで解決できるのは、このうち二つ目まで。
三つ目と四つ目は、一冊を買っただけでは動きません。
人は、自分で決めた締切は守れなくても、他人と約束した締切は守ります。
大人でもそうですよね。小学生ならなおさらでしょう。
塾でも家庭教師でも、授業のない日のほうが圧倒的に多い。
その6日間に、今日はどのページをやるのかを決める相手がいるかどうか。
そこで一冊の運命が決まります。
Edenでは、LINEで毎日の学習内容を個別に管理しています。
LINEでの質問・相談は、24時間いつでも送っていただけます。私と専任講師のダブル体制で見ていますので、そこは安心してお任せいただければと思います。
親御さんが管理役を降りて、外の人間がその役を引き受ける。
これだけで、家の空気は変わりますよ。
当会に寄せられたGoogleのレビューにも、こんな声をいただいています。
基礎の見直しから過去問や作文対策まで、子どもの状態に合わせて柔軟に指導していただき、毎回のフィードバックもとても分かりやすく、家庭でのサポートにも大変役立ちました。
「うちの子には、どの一冊が合いますか」
この質問に、お子さんの状況を伺ったうえでお答えします。いまの学年、通っている塾、直近の模試で落としている問題の傾向をお聞かせください。無理におすすめすることはありません。
問題集を増やすより先に決めるべきこと|広島城北中学に届いた生徒
以前、こんな生徒がいました。
大手の集団塾に通っていたのに、模試の偏差値が測定できない状態でした。
宿題はやっています。それでも、テストはほとんど白紙で返ってくる。
私が最初にお願いしたのは、新しいことを増やすのをやめることでした。
4年生と5年生の基礎まで戻る。難問とオプション講座には手を出さない。×を○に変え切ることだけをやる。
そこから偏差値57の水準まで伸び、広島城北中学に合格しています。
やったことは、増やすことではありません。減らすことでした。
模試の偏差値は、全国の受験生の中での位置を示す数字にすぎません。
実際の入試で問われるのは、その学校が出す問題だけ。
だとすれば、問題集の冊数よりも、その学校の問題のどれを取ってどれを捨てるかのほうが、合否には直接つながるでしょう。
2025年から2026年にかけては、オンラインの指導だけで、麻布・駒場東邦・広尾学園・本郷・高輪・世田谷学園・栄光・洛星・六甲・北嶺・函館ラサール・桐光学園・桐蔭学園・森村学園・開智所沢・横浜創英・横浜雙葉・鎌倉女学院・穎明館・神奈川大学附属・城北・清風・日大豊山・安田学園・帝塚山・逗子開成・鎌倉学園・大宮開成・高槻・岡山白陵などに合格者が出ました。
冊数が多いご家庭ほど、実は減らすことで伸びます。
一冊をやり切る経験が残すもの
最後に、私の考えをお伝えします。
Edenが短期の目標に置いているのは、第一志望校への合格。
しかし長期の目標は、別のところに置いています。
「将来、生きていく力を身につけること」です。
もっと言えば、小さな成功体験の数を増やして、自己肯定感を高めること。
問題集を一冊やり切るという経験は、この長期の目標に直結します。
最後のページまでたどり着いた、という事実が残るからですね。
逆に、途中で止まった一冊が本棚に増えていくと、子どもの中には「またできなかった」という記録だけが積まれる。
だから私は、量より前に、終えられるかどうかで選ぶことをお勧めしています。
薄い一冊を三周する。それで十分なんです。
演習量を増やさずに合格した卒業生との対談
冊数を足さずに進んだ家庭が、実際にあります。
完全に塾なしで、大量の演習もせずに大手門学院中へ一撃合格した子との対談です。
一冊を終え切る形は、合格から遠いやり方ではありません。
ほかの合格者との対談も、こちらにまとめてあります。
中学受験専門プロ家庭教師Edenの指導体制
最後に、当会がどんな形でお子さんを見ているかを書いておきます。
- 講師は採用後も研修を重ねています
- 代表の私が、すべての生徒とすべての講師を管理
- LINEによる毎日の学習管理と、24時間いつでも質問・相談を送れるサポート体制
- 全4教科のプレミアムライブ講座を土日を中心に実施、保護者向けグループコンサルを定期開催
- 合格までの道筋をまとめたオーダーメイドのマインドマップ
- 過去のライブアーカイブは200本以上
拠点は横浜市。オンラインで全国のご家庭を見ています。
Googleのレビューは130件以上、平均4.7をいただいています。
買い足す前に、いまの教材の使い方を見直してみませんか
いまの学年、通っている塾、手元にある教材の様子をお聞かせください。増やすべきか絞るべきか、お子さんの状況に合わせてお答えします。
EdenのLINEはこちらです。
著者プロフィール
居村 直希(なおき先生)
株式会社Eden 代表取締役/中学受験逆転合格プロデューサー
私学の教員、大手塾の講師を経て、「一人一人の生徒を勝たせる」ことを信念に個別指導塾Edenを立ち上げる。現在は中学受験専門のプロ家庭教師「家庭教師Eden」を運営し、自身も代表講師として指導にあたる。
- 指導歴19年
- 保護者との面談実績1500件以上
- Googleレビュー130件以上(平均4.7)
- 著書『自分から学ぶ子どもの親は知っている 小学生が勉強にハマる強み学習法』(総合法令出版・2025年2月)は、紀伊國屋書店・有隣堂・ジュンク堂で総合および実用書のジャンルでベストセラー1位
- 偏差値30台・40台からの逆転合格指導を得意とする
