こんにちは。
入試まで残りわずかとなった6年生の保護者の方で
12月に入っても成績が上がらない、本人の元気もなくなってきた…
という方はいませんか?
過去問の点数は上下するばかり。
夜、机に向かってはいるものの、手はほとんど動いていない。
声をかければ「もうやってる」と返ってきて、そこから会話が途切れる。
思い当たる方も多いのではないでしょうか。
今回は、プロ家庭教師Edenの居村が、
・中学受験の直前期に伸びる余地がどこにあるのか
・12月からのスランプの正体と、その扱い方
・親がこの時期に引き受けるべき役割
についてお話しします。
ぜひ、最後までご覧ください。
中学受験の12月に成績が止まって見えるのは珍しくない
先に、いちばんお伝えしたいことを書いておきましょう。
12月に伸びが見えなくなるご家庭は、たくさんあります。
この仕事も19年になりました。
保護者の方との面談は1500件以上。
その中で、直前期を平常心のまま通り過ぎたご家庭というのは、ほとんど記憶にありません。
理由ははっきりしています。
この時期の模試や過去問は、受ける母集団も問題の難度も、それまでとは変わっているからです。
周囲も全員が仕上げにかかっている時期。
同じ量だけ伸びても、相対的な位置は動きません。
数字が止まって見えること自体は、力が落ちた証拠にはならないわけですね。
まずはここを外してから、話を先へ進めましょう。
中学受験の直前期に新しいものへ手を広げない
12月から1月にかけて、私がもっとも強く申し上げているのがこれです。
新しい教材、新しい問題集、新しい講座。
この時期に手を広げると、ほぼ確実に逆効果になります。
一般的には、点が足りないなら教材や講座を足して補うもの、と言われがち。
ですがEdenは引き算から入ります。合格につながっていないものをやめたほうが、残りの時間は生きるからです。
中学受験12月に教材を増やすと起きること
新しい教材は、必ず「できない問題」を大量に連れてきます。
残り時間が少ない時期に、できない問題を増やしてどうなるか。
本人の自信が削れます。
しかも、増やした分は仕上げきれません。
やりかけの教材が机に積み上がっていく状態。
これが、直前期のご家庭でいちばんよく見る光景です。
保護者の方の不安から出た行動が、結果としてお子さんの得点を下げてしまう。
そういう構造になっているんです。
直前期は過去問と取りこぼしに絞る
代わりに何をするのか。
やることは、ふたつだけで足ります。
- 志望校の過去問
- 取れるはずの問題の取りこぼしを潰すこと
新しい単元を仕込むより、いま持っている力を確実に得点へ変えるほうが、この時期は伸びます。
伸びる余地は、まだ習っていない場所ではなく、すでに習ったのに落としている場所にあるからです。
いま何を切って何を残すかを、一緒に整理しませんか
過去問の答案を見れば、落としている問題の傾向は分かります。EdenのLINEから、お子さんの直近の状況をお聞かせください。
中学受験のスランプは6年の直前期に起きやすい|学力が落ちたわけではない
12月から1月にかけて、急に点が取れなくなる子がいます。
保護者の方は当然あわてます。何かが崩れたのではないか、と。
多くの場合、崩れてはいません。
直前期のスランプは出力が下がっている状態
学力そのものが減ることは、まずありません。
起きているのは、負荷と不安で出力が下がっている状態。
睡眠が削られ、模試や過去問の結果に一喜一憂し、家の中の空気も張りつめている。
この条件で、頭がふだん通りに働くほうが不思議でしょう。
見分け方は簡単です。
間違えた問題を、時間を置いて解き直させてみてください。
解けるなら、知識も解法も残っています。落ちているのは出力のほう。
ここを取り違えて「分かっていないからもう一周」とやると、負荷が増えて出力はさらに落ちます。
中学受験の直前期は体調と生活リズムを最優先にする
だから私は、この時期のご家庭に、勉強量より先に生活の話をします。
寝る時間を固定する。
朝型に寄せて、入試当日と同じ時間帯に頭が働く形にしておく。
食事と入浴の時間も、できるだけ動かさない。
12月は感染症の季節でもあります。
体調を崩せば、数日どころか一週間が消えることもある。
勉強時間を1時間増やすより、睡眠を1時間確保するほうが得点につながる時期。
直前期は、そういう逆転が起きる期間なんです。
中学受験12月以降に伸びる余地はどこにあるか
では、残りの時間で点数はどこから拾うのか。
取れるはずの問題の取りこぼしを潰す
過去問の答案を見ていると、落とし方には型があります。
- 問題文の条件を読み飛ばしている
- 単位や答え方の指定を外している
- 計算の途中でずれている
- 解ける問題に時間が回らず、白紙のまま終わっている
どれも、学力の不足で落としたものではありません。
こういう失点は、原因を特定すれば減らせます。
しかも、新しい単元を仕込むよりはるかに短時間で。
直前期にいちばん割の良い作業が、ここなんです。
志望校の過去問から逆算して取る問題と捨てる問題を決める
もうひとつ、この時期に外せないのが逆算です。
一般的に、過去問は力試しのために解くものだと思われています。ですがEdenでは、過去問は教材。なぜ間違えたのか、どこで判断を誤ったのか、次はどう解くのかを過去問ノートに言語化して、×を○へ変えていきます。
模試の偏差値は、全国の受験生の中での位置を示す数字にすぎません。
実際の入試で問われるのは、その学校が出す問題だけ。
学校ごとに出題の癖は違いますし、合格に必要な得点も違います。
合格点が6割の学校なら、4割は落としてよいということ。
だとすれば、全体の中での順位よりも、その学校の問題のどれを取ってどれを捨てるかのほうが、合否には直接つながるでしょう。
大問のどれから手をつけるか。何分で見切りをつけるか。
この判断を12月のうちに固めておくと、当日の得点が安定します。
直前期に親がやめたほうがいい2つのこと
ここから、多くのご家庭に共通してお伝えしていることを書きます。
過去問の点数で一喜一憂するのをやめる
過去問の点数は、年度によって難度が違います。
得点の上下より、落とした問題の中身を見てください。
取れるはずの問題を落としたのか、もともと捨てる予定の問題だったのか。
同じ40点でも、意味はまるで違うんです。
「分かった?」と聞くのをやめる
直前期の家庭学習でも、これは変わりません。
「分かった?」と聞けば、たいてい「分かった!」と返ってきますよね。
しかし、子どもの「分かった」には、いくつもの意味があります。
- 細かいところは分からないが、大まかには分かった
- 本当は分からないが、そう言えば親が安心するから言っておく
- 式の意味は分からないが、解き方の手順だけ覚えた
- なぜそうなるかまで理解できた
このうち、本当に身についているのは最後のひとつだけ。
代わりに、類題を1問解かせてみてください。
残り時間が短いからこそ、確認の精度を上げる。
曖昧なまま本番を迎えることが、いちばんもったいないからです。
中学受験の直前期に立て直したご家庭の例
短い期間からの仕切り直しについて、当会に寄せられたGoogleのレビューを、原文のまま載せます。
小6の9月末から4か月間お世話になりました。(中略)このタイミングでの転塾はかなり勇気の要る決断でしたが、息子と主人と三人で話し合い決めました。
4か月。
決して長い期間ではありません。
それでも、やることを絞れば、動かせる余地は残っているということですね。
もう一例。
模試の結果が出るたびに気持ちが上下していた、偏差値40台半ばの生徒です。
冬に決めたのは、講習に行かないことでした。
志望校の過去問だけに絞る。付箋を使って、取る問題と捨てる問題を仕分けていく。
1年の指導を経て、難関校の合格ラインを突破しました。六甲中学に合格しています。
直前期に増やしたのではなく、減らして絞った結果です。
2025年から2026年にかけては、オンラインの指導だけで、麻布・駒場東邦・広尾学園・本郷・高輪・世田谷学園・栄光・洛星・六甲・北嶺・函館ラサールなどに合格者が出ています。
直前期の1日の使い方を、一緒に組み直しませんか
何時に寝て、どの時間に何を解くのか。この設計だけで当日の出力は変わります。まずはお子さんの現状をお聞かせください。
中学受験の直前期を支える仕組み|家庭だけで抱えない
直前期の1か月は、ご家庭にとっていちばん消耗する期間です。
親御さんが管理役を兼ねていると、毎日の言い合いが増えます。
親子喧嘩の多くは、親が管理者を兼ねていることから起きているからです。
塾でも家庭教師でも、授業のない日のほうが圧倒的に多いですよね。
その日々の中身を誰が見ているか。
Edenでは、LINEで毎日の学習内容を個別に管理しています。
LINEでの質問・相談は、24時間いつでも送っていただけます。
私と専任講師のダブル体制で見ています。
直前期は、体調や気持ちの揺れも含めて相談が増える時期。
その受け皿を家庭の外に置いておくと、親御さんは応援する役に戻れます。
この時期の親の役割は、管理者ではありません。
生活を整えることと、結果に関わらず子どもの努力を認めること。
それだけで十分なんです。
直前期を越えた先に残るもの
最後に、私の考えをお伝えします。
Edenが短期の目標に置いているのは、第一志望校への合格。
しかし長期の目標は、別のところに置いています。
「将来、生きていく力を身につけること」です。
もっと言えば、小さな成功体験の数を増やして、自己肯定感を高めること。
なぜこの二段構えにしているのか。
不合格だったときに、費やした費用と労力の損得勘定を始めてしまい、子どもの頑張りを認められなくなる保護者を見てきたからです。
12月からの数か月で、お子さんは大人でもきつい負荷を背負っています。
その事実だけで、すでに価値のある経験でしょう。
失敗のまま終わらせるから失敗なのであって、続けている限り、人は成功に近づいていく。私はそう考えています。
残りの時間でやることは、多くありません。
過去問と、取りこぼしと、生活のリズム。
この3つに絞ってください。
直前期の過去問ノートをどう作るか|3か月で逆転した家庭のやり方
残りの時間で過去問をどう扱うかは、動画でも詳しくお話ししています。
偏差値40未満の状態から3か月で逆転合格したご家庭が、過去問ノートをどう作っていたのか。その中身を私が解説した回です。
ほかの合格者との対談も、こちらにまとめてあります。
中学受験専門プロ家庭教師Edenの指導体制
最後に、当会がどんな形でお子さんを見ているかを書いておきます。
- 講師は採用後も研修を重ねています
- 代表の私が、すべての生徒とすべての講師を管理
- LINEによる毎日の学習管理と、24時間いつでも質問・相談を送れるサポート体制
- 全4教科のプレミアムライブ講座を土日を中心に実施、保護者向けグループコンサルを定期開催
- 合格までの道筋をまとめたオーダーメイドのマインドマップ
- 過去のライブアーカイブは200本以上
拠点は横浜市。指導はオンラインで全国に対応。
Googleのレビューは130件以上、平均4.7をいただいています。
「残りの期間で、何を切ればいいですか」
この質問に、お子さんの状況を伺ったうえでお答えします。直近の過去問の点数、志望校、いまの生活リズムをお聞かせください。無理におすすめすることはありません。
EdenのLINEはこちらです。
著者プロフィール
居村 直希(なおき先生) 株式会社Eden 代表取締役/中学受験逆転合格プロデューサー
私学の教員、大手塾の講師を経て、「一人一人の生徒を勝たせる」ことを信念に個別指導塾Edenを立ち上げる。現在は中学受験専門のプロ家庭教師「家庭教師Eden」を運営し、自身も代表講師として指導にあたる。
- 指導歴19年
- 保護者との面談実績1500件以上
- Googleレビュー130件以上(平均4.7)
- 著書『自分から学ぶ子どもの親は知っている 小学生が勉強にハマる強み学習法』(総合法令出版・2025年2月)は、紀伊國屋書店・有隣堂・ジュンク堂で総合および実用書のジャンルでベストセラー1位
- 偏差値30台・40台からの逆転合格指導を得意とする
