こんにちは。
中学受験が初めてというお子様の保護者の方で
塾から渡された偏差値表の見方が分からない…この数字をどう受け止めればいいのか…
という方はいませんか?
模試の結果が返ってくる。四教科の総合で、偏差値48。
夫婦とも中学受験の経験がないため、この48がどのくらいなのか見当がつかない。
自分たちの高校受験の記憶に照らせば、48は真ん中のあたり。ところが塾の面談で聞く話は、どうもそれと噛み合わない。
思い当たる方も多いのではないでしょうか。
今回は、プロ家庭教師Edenの居村が、
・中学受験の偏差値と高校受験の偏差値が別物である理由
・同じ学校の数字が塾ごとに変わる仕組み
・数字に振り回されずにお子さんの位置を読む方法
についてお話しします。
ぜひ、最後までご覧ください。
中学受験の偏差値とは|受験する層の中での位置を示す数字
まず、言葉の意味から整理しましょう。
偏差値は、平均を50として、そこからどれだけ離れているかを表した数字。
ここまではご存じの方も多いはずです。
大事なのは、その次。
誰の中での平均なのかによって、同じ学力でも数字はまったく変わります。
中学受験の模試を受けているのは、中学受験をする小学生だけ。
同じ学年の子ども全体からすれば、限られた一部ですね。
しかもその多くが、低学年のうちから塾に通い、家庭でも学習時間を確保してきた層。
つまり中学受験の偏差値50は、小学生の真ん中という意味ではないのです。
受験に向けて準備してきた子たちの中での、真ん中。
ここを取り違えると、数字の受け止め方がまるごとずれてしまいます。
受験する中学の偏差値が高校受験より低く出る理由|母集団の違い
高校受験の模試は、事情が異なります。
公立中学に通うほぼ全員が、進路を決めるために受けますよね。
学力の幅は広く、平均もそのぶん下がる。
だから同じ学力の子でも、高校受験の模試なら高く出て、中学受験の模試では低く出るわけです。
中学受験の偏差値に10前後を足すと高校受験の感覚に近づく、とよく言われます。
厳密な換算ができるものではありません。それでも、感覚のずれを直す目安にはなるでしょう。
これを知らずに数字だけを見ると、どうなるか。
「うちの子は45しかない」と落ち込んでしまう。
しかしその45は、上位の集団に混ざったうえでの45なんです。
お子さんの学力が低いことを示す数字ではありません。
模試の数字が何を意味しているのか、一緒に読み解きませんか
同じ偏差値でも、科目ごとの中身によって次の一手はまったく変わります。EdenのLINEから、直近の模試の結果とお子さんの学年をお聞かせください。
同じ学校でも中学入試の偏差値が塾ごとに違う理由
保護者の方を混乱させる、もうひとつの原因。
同じ学校なのに、手元の資料によって偏差値が違うという現象ですね。
ある表では56、別の表では48。
どちらが本当なのか、と面談でよく聞かれます。
答えは、どちらも本当。
模試を受ける子の顔ぶれが変われば中学受験の偏差値も動く
偏差値表は、それぞれの塾が実施した模試の結果と、受けた生徒がどこに合格したかの記録から作られています。
ということは、模試を受けている子の顔ぶれが違えば、出てくる数字も違う。
上位層が多く集まる模試なら、同じ学校に合格するための偏差値は低めに出ますよね。
その集団の中では下のほうでも、実際には合格できる学力があるからです。
幅広い層が受ける模試なら、同じ学校の数字は高めに出る。
学校が変わったわけではありません。ものさしの目盛りが違うだけなんです。
比べるべきは、他の表との差ではないということ。
いま通っている塾の模試の中で、お子さんの位置がどう動いてきたか。見るのはそこだけで十分でしょう。
主催の異なる模試の偏差値を並べて一喜一憂するのは、単位の違う数字を足し算するようなもの。意味を持ちません。
中学入試の偏差値が反映しているのは倍率と定員|学校の質とは別の話
外していただきたい思い込みが、もうひとつあります。
偏差値の高い学校ほど、良い学校である。
これは違うんです。
数字が示しているのは、その学校に入るための競争の激しさ。
受けたい人の数と、受け入れる定員の関係が形になったものにすぎません。
定員が少なければ、それだけで数字は上がりますよね。
新しい校舎ができた。大学の合格実績が話題になった。入試日程が動いた。
そうした事情で受験者が増えれば、翌年の偏差値は上がる。
教育の中身が一年で変わったわけではないでしょう。
逆もあります。丁寧な教育をしているのに、立地や日程の関係で受験者が集まらず、数字が低く出ている学校。
19年この仕事をしてきて、そういう学校をいくつも見てきました。
偏差値表の並びは、人気の順位。教育の順位ではありません。
お子さんに合うかどうかは、数字の外側にあります。
中学受験の偏差値と合否がつながらない理由|入試で問われるのは志望校の問題だけ
ここが、今回いちばんお伝えしたいところ。
模試の偏差値は、全国の受験生の中での位置を示す数字にすぎません。
実際の入試で問われるのは、その学校が出す問題だけ。
学校ごとに出題の癖は違いますし、合格に必要な得点も違います。
記述で考えの過程を書かせる学校。計算の処理速度を問う学校。理科の実験考察に多くの紙面を割く学校。
同じ偏差値帯に並んでいても、求められる力はばらばらなのです。
だとすれば、全体の中での順位よりも、その学校の問題のどれを取ってどれを捨てるかのほうが、合否には直接つながるでしょう。
一般的には、模試の偏差値で志望校を決めるものだと言われます。
ですがEdenが受験の後半で見るのは、志望校の過去問で何点取れるか。合格最低点との差と、どこを直せば届くのかで戦略を作ります。
偏差値40台前半から約4か月で大妻中野中学校へ
以前、こんな生徒がいました。
4年生からずっと塾に通っていたご家庭です。
偏差値は40に届くか届かないかで、受験の後半に入っても40台前半でした。
楽しく通ってはいます。ただ、結果が出ない。
塾の日数が多く、保護者の方のほうが疲れきっていました。
最初にやったのは、塾のテキストを横に置くことでした。
4教科すべてを追いかけるのをやめる。通っていた塾の理科と社会の授業もやめて、教材を絞る。週間のスケジュールに余裕を持たせる。
約4か月で首都圏模試の偏差値60弱の水準まで伸び、大妻中野中学校に合格しています。
絞るというのは、捨てるものを決めるということでもあります。
合格点が6割の学校なら、4割は落としていい。
その4割をどこに置くかを決めた瞬間から、やるべきことが一気に絞られていきます。
4教科を均等に追いかけると、どれも中途半端なまま時間だけが過ぎていきます。
どの科目で点を作るかを決めると、一週間の予定にも余白が生まれるでしょう。
2025年は、オンラインの指導だけで、麻布・駒場東邦・広尾学園・本郷・高輪・世田谷学園・栄光・洛星・六甲・北嶺・函館ラサール・桐光学園・桐蔭学園・森村学園・開智所沢・横浜創英・横浜雙葉・鎌倉女学院・穎明館・神奈川大学附属・城北・清風・日大豊山・安田学園・帝塚山・逗子開成・鎌倉学園・大宮開成・高槻・岡山白陵などに合格者が出ました。
当会に寄せられたGoogleのレビューにも、こんな声をいただいています。
受験を終わってみて感じたのは、偏差値はただの数字でした。模試も全く教えられないくらい凄い偏差値でしたが、コツコツと先生についていくだけで、ちゃんと合格をいただけました。
偏差値ではなく志望校の問題から逆算してみませんか
いまの数字のままで、どの学校のどの問題なら取れるのか。お子さんの状況を伺ったうえでお答えします。EdenのLINEからお声がけください。
中学受験の偏差値との付き合い方|家庭でできる3つのこと
数字の正体が分かったところで、扱い方を書いておきます。
一般的には、偏差値を上げること自体が受験勉強の目的だと考えられていますよね。
Edenが目的に置いているのは、志望校の入試で合格点を超えること。数字は、そこへ近づいているかを測る材料のひとつです。
同じ主催の模試だけを並べる
異なる主催の数字を混ぜないこと。前回と今回で上がったか下がったか、追うのはそれだけで構いません。
総合ではなく科目ごとの中身を見る
総合48でも、算数が38で国語が58なら、やるべきことははっきりしますよね。総合の数字は、中身を隠してしまいます。
志望校の過去問を一度手に取る
6年生の秋を待つ必要はありません。どんな問題が出るのかを親が知っておくだけで、数字への向き合い方が変わるでしょう。
この3つを家庭だけで続けるのは、正直なところ簡単ではないと思います。
Edenでは、LINEで毎日の学習内容を個別に管理しています。
LINEでの質問・相談は、24時間いつでも送っていただけます。私と専任講師のダブル体制で見ています。
全4教科のプレミアムライブ講座は土日を中心に実施、保護者向けグループコンサルは定期開催。
数字の読み方も、そのつどお伝えしていますので、そこは安心してお任せいただければと思います。
偏差値の先にあるもの|私が長期の目標に置いていること
最後に、私の考えを書かせてください。
Edenが短期の目標に置いているのは、第一志望校への合格。
しかし長期の目標は、別のところに置いています。
「将来、生きていく力を身につけること」です。
もっと言えば、小さな成功体験の数を増やして、自己肯定感を高めること。
偏差値は、その過程を測るための道具のひとつにすぎません。
道具に、お子さんの価値を決めさせないこと。
親御さんがそこを握っていれば、数字が上下しても家の空気は保てます。
数字が動いた子との対談を公開|偏差値はいまの位置を示すだけ
数字の読み方を書いてきましたが、実際に位置が動いた子の話も置いておきます。
偏差値20から52まで上げて、第一志望校にも一撃で合格した子との対談です。
いまの数字がお子さんの限界を決めているわけではないと、ご本人の言葉から伝わると思います。
ほかの合格者との対談も、こちらにまとめてあります。
中学受験専門プロ家庭教師Edenの指導体制
当会がどんな形でお子さんを見ているかを、書いておきます。
- 講師は採用後も研修を重ねています
- 代表の私が、すべての生徒とすべての講師を管理
- LINEによる毎日の学習管理と、24時間いつでも質問・相談を送れるサポート体制
- 全4教科のプレミアムライブ講座を土日を中心に実施、保護者向けグループコンサルを定期開催
- 合格までの道筋をまとめたオーダーメイドのマインドマップ
- 過去のライブアーカイブは200本以上
拠点は横浜市。Googleのレビューは130件以上、平均4.7をいただいています。
「うちの子の偏差値は、どう読めばいいですか」
この質問に、お子さんの状況を伺ったうえでお答えします。いまの学年、通っている塾、直近の模試の結果をお聞かせください。無理におすすめすることはありません。
EdenのLINEはこちらです。
著者プロフィール
居村 直希(なおき先生) 株式会社Eden 代表取締役/中学受験逆転合格プロデューサー
私学の教員、大手塾の講師を経て、「一人一人の生徒を勝たせる」ことを信念に個別指導塾Edenを立ち上げる。現在は中学受験専門のプロ家庭教師「家庭教師Eden」を運営し、自身も代表講師として指導にあたる。
- 指導歴19年
- 保護者との面談実績1500件以上
- Googleレビュー130件以上(平均4.7)
- 著書『自分から学ぶ子どもの親は知っている 小学生が勉強にハマる強み学習法』(総合法令出版・2025年2月)は、紀伊國屋書店・有隣堂・ジュンク堂で総合および実用書のジャンルでベストセラー1位
- 偏差値30台・40台からの逆転合格指導を得意とする
