【中学受験】お手伝いをする子が、算数が得意になります。【理由も解説】
こんにちは。
中学受験をされるお子様を持つ保護者の方で

うちの子は受験生だから、お手伝いとかさせないで、
勉強に集中させている。
という方はいませんか?
私は家庭教師をしている身として、
最近気づいたことがあります。
それは、お手伝いをする子、していた子は、
勉強、特に算数ができるということ。
今回は中学受験業界に10年以上携わってきた
プロ家庭教師Edenの居村が
- お手伝いをしていた子が、算数が得意になる理由
について話します。
是非ご覧ください。
お手伝いと算数の共通点。
なぜ、お手伝いをする子が、
算数が得意になるのか。
それは、お手伝いと算数の共通点を考えることによって、分かりました。
「予測力」です。
それはずばり「予測力」です。
お手伝いの時は、
「もしここがこうなったら、こうなるよな…」
と頭を働かします。
算数でも
「この式がこうなったら、次、こうなるよな…」
と頭を働かします。
この共通点。
お手伝いの経験がある子は、勝手にこの「予測力」が上がり、
算数にも役立つという仕組みなのです。
予測力とは
予測力を、言語化します。
ズバリ予測力とは
- 何が今、分かっているのか。
- 目的に達成するために、何があるといいのか。
を考える力です。
例えば洗濯。
例えば洗濯。
洗濯機や服の種類によって違いはあると思いますが、
違う色のものを一緒くたに選択してしまうと、
白系の服に、濃い色のシャツの染料が、
ついてしまうことがあります。
そこでどうするか。
「このまま一緒に洗うと色が移るから、
あえて2つに分けて洗った方が、面倒が少なく終わらせられる」
と予測して、お手伝いをするのです。
算数も同じです。
これは、算数も同じ。
「この図形問題、難しいけど、意外とここに一本補助線を引いたら、
答えにつながるんじゃないか」
と予測して解いていきます。
図形問題ではなく、単純な計算でも、
「この計算、難しいけど、分配法則を使ったら楽になるかな」
という例もあります。
手伝いは、学びの場です。
よって、お手伝いは子供にとって学びの場になります。
親御さんがやった方が早いのはもちろんですが、
そうは言わず、少しは子供に任せてみるのもおすすめします。
特に、台所。
特に、「予測力」以外のことも、
台所では多く学べると思います。
例えば包丁です。
10歳程度になると、家庭科で包丁の切り方を覚えます。
包丁で野菜を切ると、野菜の断面図が見えます。
そういうところで、立体図形の感覚を養えます。
また、肉が焼ける時。
「タンパク質が燃えると固まる」
という事実を、体験でもって学べます。
また、それぞれ具材。
肉や野菜がどこ産なのかを知ることで、
社会の知識力アップにつながります。
わがままはNG
中学受験に熱心な方ほど
「お手伝いなんかいいから、とにかく自分の勉強、合格のためにがんばりなさい」
とおっしゃる方が多いです。
しかしそういった教育ですと、
「勉強さえやっていれば、何をやってもいい」
という、わがままな価値観を育むことにつながりがちです。
そんな事にならないためにも、
お手伝いは多少、させてあげるのをおすすめします。
今日は「お手伝いと算数」について話しました。
是非参考にしてください。
今日の記事を終わります。
記事公開日・最終更新日 2020年8月12日
参考・引用
『中学受験の常識ウソ?ホント?親が勘違いしがちな49のこと』,西村則康,2015